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【第1回】「人生100年時代」の光と影:40代・50代が今、直面する「未来への漠然とした不安」の正体

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「人生100年時代」—この言葉が社会に浸透して久しくなりました。長寿は本来、喜ばしいことであり、豊かな経験を積み重ねる時間が増えるという大きな「光」の側面を持っています。しかし、特に40代、50代のミドルシニア世代にとって、この言葉は手放しで喜べるものばかりではないかもしれません。心のどこかで、「本当に自分の資産は100歳まで持つのだろうか」「今の働き方、今の備えのままで、本当に大丈夫なのだろうか」という、漠然としながらも無視できない不安、いわば「影」の部分を感じているのではないでしょうか。

その不安は、決してあなた一人のものではありません。それは、現代日本が構造的に抱える課題に根差した、極めて合理的な感覚なのです。本シリーズでは、この「漠然とした不安」の正体を一つひとつ解き明かし、それを具体的な行動へと転換していくための道筋を、15回にわたって探求していきます。今回はその第1回として、すべての問題の根源にある、日本の人口構造の大きな変化について、まずは客観的なデータから見ていきましょう。

 

日本が直面する「超高齢化」という現実

 

私たちの不安の根底にあるもの、それは日本が世界でも類を見ないスピードで進む「超高齢化社会」という現実です。言葉としては聞き慣れているかもしれませんが、その具体的な数字は、私たちの想像以上に大きなインパクトを持っています。

総務省統計局が発表した最新のデータによると、2024年時点で日本の65歳以上の高齢者人口は3625万人となり、過去最多を更新しました 。これは総人口の29.3%に相当し、この割合は世界200の国・地域の中で最も高い水準です 。つまり、日本の人口の約3.4人に1人が65歳以上という構成になっているのです。  

 

そして、この流れは今後さらに加速していきます。国立社会保障・人口問題研究所の推計によれば、高齢化率は2040年には34.8%、2045年には36.3%に達すると見込まれています 。さらに長期的な視点で見ると、2070年には日本の人口が8,700万人まで減少する一方で、高齢化率は38.7%にまで上昇すると予測されているのです 。これは、約2.6人に1人が65歳以上という社会の到来を意味します。  

 

 

「胴上げ型」から「肩車型」社会へ:マクロな変化が個人に与える影響

 

これらの数字は、単なる統計データではありません。それは、私たちの生活を支える社会保障制度、特に年金のあり方を根本から揺るがす、巨大な地殻変動を示唆しています。

かつての日本は、一人の高齢者を多くの現役世代が支える「胴上げ型」の社会でした。しかし、少子高齢化が進行した結果、社会構造は大きく変化し、今や一人の現役世代が一人の高齢者を支える「肩車型」の社会へと移行しつつあります 。  

 

この構造変化がもたらす最も直接的な影響が、公的年金制度への圧力です。現役世代が納める保険料を主な財源とする現在の年金制度は、「肩車型」の社会では、支え手の負担が増大し、給付水準を維持することが極めて困難になります。

ここで重要なのは、これは決して個人の努力不足や準備不足の問題ではない、ということです。あなたが感じている老後への不安は、こうした社会全体の構造的変化を肌で感じ取っているからこそ生まれる、自然な感覚なのです。かつての親世代と同じようなライフプラン、同じような引退後の生活を想定することが、もはや現実的ではなくなっている。この事実を冷静に受け止めることが、未来への備えの第一歩となります。

この人口動態の変化は、年金問題だけでなく、もう一つの大きな課題を私たちの目の前に突きつけています。それは、親世代から受け継ぐ「実家」の存在、すなわち「空き家問題」です。高齢化が進むということは、それだけ多くの人々が、いずれ実家を相続する当事者になる可能性が高いことを意味します。

 

不安を直視し、未来を築く力へ

 

本稿では、まず私たちの多くが抱える「漠然とした不安」の根源が、日本の「超高齢化」という避けることのできないマクロな現実に起因することを確認しました。この事実は、時に重く感じられるかもしれません。しかし、問題を正しく認識することは、解決への最も重要なステップです。

これからの時代に求められるのは、国や会社に依存するだけの画一的なライフプランではありません。社会構造の変化という現実を直視し、自らの手で未来の資産を築いていくという、新しい発想と具体的な行動です。

次回以降のシリーズでは、この「不安」をさらに深掘りし、年金制度の具体的な未来像や、深刻化する空き家問題の実態に迫っていきます。そして、その先で、これらの社会課題を逆手にとり、個人の豊かさへとつなげる新しい選択肢を提示していきます。

不安の正体を知り、それを乗り越えるための知識と戦略を身につける。この連載が、あなたの「人生100年時代」を、漠然とした不安の時代から、確かな希望と行動の時代へと変える一助となれば幸いです。


【次回予告】 第2回:老後2000万円問題の再検証:なぜあの数字は、今も私たちの心をざわつかせるのか

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2025年06月29日 23:01

第4回 介護で壊れた兄弟関係——その原因と予防策

100年ライフ見える化ノート2
~「仲良し家族」だったのに、なぜ?~

「昔は仲の良い兄弟だったのに、親の介護が始まってから、口もきかなくなりました…」

これは、私のサロンに相談に来られたKさん(58歳女性)の言葉です。
Kさんは、数年間にわたり実家の母親の在宅介護を1人で担ってきました。
弟さんや妹さんは遠方に住んでおり、「忙しい」「無理」と手伝いを断り続けていたそうです。

■ 感謝されない介護に、限界が来た
Kさんは、母の介護に仕事と家庭を調整しながら、身を削って向き合っていました。
けれども、弟妹は「ありがとう」の一言もなく、電話も月に一度あるかないか。
たまに実家に帰ってきても、「なんでこんなに散らかってるの?」などと、手伝いもせず口を出すばかり。

ある日、Kさんはついにキレてしまいました。
「じゃああなたたちがやってみなさいよ!」
その日から兄弟間の連絡は途絶え、今では年賀状すら交わさなくなったといいます。

■ 親の介護がきっかけで兄弟関係が壊れる理由
なぜ、親の介護は兄弟関係をギクシャクさせてしまうのでしょうか?
大きく分けて、次の3つが原因となることが多いです。

1. 負担の偏り
介護は、近くに住んでいる人・女性・長男(長女)などに集中しがちです。
「誰がどれだけやったか」という不公平感が募り、感情のもつれに発展します。

2. コミュニケーション不足
介護に関する情報や状況を、兄弟で十分に共有していないと、
「そんなに大変だとは思わなかった」「勝手に決めないで」と誤解が生まれやすくなります。

3. 金銭問題
介護費用を誰がどれだけ出すか、あるいは出さないのか。
そして、介護をした人が相続でどう扱われるのか。
ここでも不公平感や不満が溜まり、トラブルになることが多いです。

■ 兄弟トラブルを防ぐために「今」できること
親がまだ元気なうちに、兄弟姉妹で話し合いの場を持つことが、何よりの予防策です。

◎ 1. 「まだ介護が始まっていない今」だからこそ、冷静に話せる
介護が始まってからでは、疲労や不安も相まって感情的になりがちです。
今のうちに、兄弟で「将来のことをちょっと話しておこうか」と、軽い形で集まりましょう。

◎ 2. 役割分担は“できる人が、できる範囲で”
「全員が同じように動ける」必要はありません。
近くにいる人が“現場の世話”を、遠方の人が“費用支援”や“定期連絡”を担うなど、それぞれの得意や状況に応じた分担を話し合うと良いでしょう。

◎ 3. 情報は全員に“同時に”共有
介護サービスの利用状況、費用、親の健康状態などは、兄弟全員に同時に伝える工夫を。
LINEグループや家族ノートアプリの活用も有効です。

■ 家族は“チーム”であるべき
親の介護は、長期戦です。
だからこそ、家族がチームとなって支える体制をつくっておくことが重要です。

「仲がいいから大丈夫」ではなく、
「仲がいいうちにこそ、ルールをつくる」ことが、未来の絆を守ります。

🌸ワークショップのご案内🌸
介護や終活の話を、家族にどう切り出せばいいか分からない…
兄弟間での役割分担や準備を、今から話し合っておきたい…

そんな方のために、【介護準備・終活ワークショップ】をご用意しています。
家族とのコミュニケーションのコツや、準備のポイントを事例を交えて学べる、少人数制のやさしい講座です。

“争族”ではなく、“絆”を残すために。
一歩踏み出したいあなたの参加をお待ちしています。

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2025年06月29日 21:11

第5回:役職定年が怖い?──チャンスに変えるセカンドキャリア戦略

読書会(20250726)

「あと数年で役職定年…どうしよう」
「役職が外れたら、自分に何が残るのか不安」

50代半ばを過ぎた頃から、
そんな不安が頭をよぎり始める方も多いのではないでしょうか。

特に、会社人生の多くを管理職として過ごしてきた方にとって、
役職定年は“実質的なリストラ”のように感じられることもあるかもしれません。

ですが今、役職定年後を新しいスタート地点と捉える人たちが増えています。
そして、キャリアコンサルタントという資格が、
そのセカンドキャリアの鍵を握ることもあるのです。


役職定年の「喪失感」の正体

多くの方が役職定年に対して感じる喪失感。
その正体は、「肩書き」や「権限」を失うことにあります。

  • 会議で発言しても以前ほど影響力がない

  • 管理職手当がなくなり、収入が減る

  • 人が自分に指示を仰がなくなる

つまり、「自分の存在価値」が下がったように感じるのです。

でも、それは**“今までの価値観”での見え方**に過ぎません。


「肩書き」から「人生経験」へ価値を移す

ミドルシニア世代がこれからの人生で活躍するには、
**“誰の下で何をやってきたか”よりも、“自分は何を伝えられるか”**が問われます。

そこで力を発揮するのが、キャリアコンサルタントとしての役割。

  • 自分と同じように将来に悩むミドル世代を支援する

  • これまでのマネジメント経験をキャリア教育に活かす

  • 会社に依存せず、自分で選んだ場所で価値を発揮する

こうした活動は、**「人生の棚卸し」と「新しい価値の再定義」**から始まります。


役職定年後の人生に活きる“キャリアコンサルタント”という選択肢

キャリアコンサルタントは、企業の外にいても、個人でも活動できる資格です。

● 自分の経験を“誰かの働き方支援”に変える
● 働きながら副業として、キャリコン活動を始める
● 定年後に自分の知見を地域・学校・中小企業で活かす

会社を離れた後も、**「自分で仕事を作れる力」**は、
これからの人生において非常に強い武器になります。


「今さら無理」ではなく、「今からだからこそ」できる

「もう年だから…」「実績もないし…」
そう思ってしまう気持ちも分かります。

ですが、50代・60代には、

  • 社会人としての積み重ね

  • 多様な人間関係

  • 失敗と成功の両方を知る経験

があります。

これは、若手には決して持てない“人生の厚み”です。
キャリアコンサルタントというフィールドでは、
それが最大の強みになるのです。


まずは、“自分の棚卸し”から始めてみませんか?

キャリコンとして活動を始めるためには、
まず自分のキャリアや人生経験を振り返ることが欠かせません。

それをサポートする場として、
私たちが開催する【ミドルシニア世代キャリコン向け読書会】があります。

📘 イベント詳細はこちら
 

読書会では、

  • 本を通じてキャリア観を深め

  • 対話を通じて気づきを得て

  • 仲間と一緒に“自分のこれから”を考える

そんな機会を提供しています。


おわりに──役職定年は「終わり」ではなく「始まり」

これまでの会社人生が一区切りつく。
それは、新しい人生の物語を自分で描き始めるタイミングです。

役職定年を「不安」にするか「チャンス」にするかは、
あなたの視点と行動しだい。

キャリアコンサルタントという資格は、
その一歩を後押しする“人生の道具”になるかもしれません。

一緒に、自分の価値を見つけ直す時間を持ちませんか?


📖 イベントお申し込みはこちら
👉 ミドルシニア世代キャリコン応援 読書会イベント

2025年06月28日 21:46

第4回:「まだまだ病」に要注意──学び続けてもデビューできないあなたへ

読書会(20250726)
キャリアコンサルタント資格を取得した後、
「まだまだ勉強が足りない」
「もっと経験を積んでからでないと…」
そう思い続けて、いつの間にか“学び”だけに時間を費やしていませんか?

この状態を、私は**「まだまだ病」**と呼んでいます。

「まだまだ病」とは?

「まだまだ病」とは、
知識を身につけることばかりに集中してしまい、行動に移せない状態を指します。

もちろん、キャリアコンサルタントとして学び続ける姿勢は大切です。
ですが、実際に行動を起こさない限り、“知識”は実践の中で磨かれることはありません。

ミドルシニア世代だからこそ陥りやすい

特に50代・60代でキャリアコンサルタント資格を取得した方は、この「まだまだ病」に陥りやすい傾向があります。

若い人よりも慎重に動きたい

失敗をしたくない

「できる人」と思われたい

こうした気持ちは痛いほどわかります。
私自身、初めて相談の現場に立つまでに何年も迷い続けたからこそ、よく分かります。

でも──
“完璧な準備”を待っているうちに、あっという間に時間だけが過ぎてしまうのです。

行動しながら学ぶ、という視点を持つ

「まだまだ病」から抜け出すために大切なのは、学びと実践を同時に進める視点です。

ロープレ練習会に参加して、失敗を糧に学ぶ

小さなボランティア活動に飛び込んでみる

まずは“話を聴かせてほしい”と周りに声をかけてみる(どのように声をかけるのか?まで話法レベルで考えることが非常に重要です。)

実践の中で感じる“戸惑い”こそ、最高の学びの材料です。
机上の勉強だけでは得られない“実践知”が、必ず身につきます。

それでも怖い。だからこそ「安全な場」から始める
「わかってはいるけど、やっぱり怖い」
そんな方にこそ、まずは安全な場で読書会に参加してみることをお勧めします。

私たちが開催する【読書会】は、そんな“安全な場”です。
📘 イベント詳細はこちら


読書会では、

本の学びを起点に、仲間とキャリア観を共有する

失敗も受け入れながら対話を深める

「自分にも話せることがある」と自信を取り戻す

こうしたプロセスを、無理なく体験できます。

おわりに──一歩を踏み出す勇気を応援します
「まだまだ病」に陥る人は、学びに熱心な証拠です。
でもその情熱は、誰かの役に立つことで初めて“本物の力”になります。

まずは動く

失敗しても学ぶ

小さな成功体験を積み重ねる

あなたのその小さな一歩を、私たちは応援します。
読書会は、学びと行動をつなぐ最初のステージ。
一緒に、ここから未来を切り拓いていきませんか?

📖 イベントお申し込みはこちら
👉 ミドルシニア世代キャリコン応援 読書会イベント

2025年06月28日 21:42

「その時」に慌てないために——6月27日開催・札幌終活セミナーで“安心の備え”を考えませんか?

ココナラ ラブポチ
「終活」と聞いて、どんなイメージが浮かびますか?

なんだかまだ早い気がする。
自分には関係ないと思っている。
でも、少しだけ気にはなっている——。

そんな方にぜひ知っていただきたいイベントが、2025年6月27日(金)札幌サンプラザで開催されます。

◆ 相談・展示・セミナーが一体になった特別な1日
このイベントは、人生の後半を安心して、そして自分らしく生きていくための「ヒント」が詰まった終活イベントです。
当日は、20を超える専門ブースが出展。相続、介護、住まい、遺品整理、保険、ペット、仏花、スマホ相談まで…幅広いテーマを一日で“無料”で相談できる貴重な機会です。

また、終活に役立つ情報を得られる**無料セミナー(予約不要)**も午前・午後にわたって開催され、1講座30分ほどで気軽に参加できます。

◆ 私も登壇します:14:00〜「ペット信託」セミナー
当日は、私も午後のセミナーに登壇させていただきます。

🕑 14:00~14:30
🎤 テーマ:『お別れのあとも、この子を守りたい「ペット信託」』

高齢化が進む今、ひとり暮らしの高齢者や、夫婦二人だけの世帯でペットを飼っている方が増えています。

「自分にもしものことがあったら、この子はどうなるのだろう?」
「子どもが遠方にいて、ペットを引き取れないかもしれない…」

こうした不安に向き合い、**“今からできる備え”**として注目されているのが「ペット信託」です。

セミナーでは、以下のような内容をお話しする予定です:

なぜ今、ペットの将来を考える必要があるのか

日本の相続法では、ペットは“モノ”とされるという現実

ペット遺言・家族信託・ラブポチ信託の違いと活用法

「愛するペットを最後まで守るために必要なこと」

具体的で分かりやすく、初めての方にも安心して聞いていただける内容です。
もしペットを飼っている、または飼いたいと考えている方がいれば、きっとお役に立てるはずです。

◆ どなたでも、お気軽にご参加ください
このイベントは、入場無料・予約不要・出入り自由です。

ご家族と、ご友人と、おひとりでも。
気になるブースだけ見て、セミナーだけ聞いて帰るのも大歓迎です。

「何か始めなければ…」
「でも何から始めていいのか分からない」

——そんなあなたにとっての“第一歩”になるかもしれません。

◆ イベント詳細
📅 日時:2025年6月27日(金)11:00〜16:00
📍 会場:札幌サンプラザ(札幌市北区北24条西5丁目1-1)
💰 入場無料・予約不要

あなたと、あなたの大切な“家族”の未来を守るために。
ぜひ、お気軽に足をお運びください。
宜しくお願いします。504344148_9882498881827277_4092121407300137693_n
 
2025年06月24日 13:48

第1回 「“うちは大丈夫”は危険!?経営者の思い込みが招く介護離職リスク」

介護クライシスの衝撃
「うちは社員同士の距離が近いから、誰かが困っていれば分かるはず」
「幹部社員が突然辞めるなんて、うちには関係ない」


――そんなふうに考えている経営者の方、いらっしゃいませんか?

しかし実際には、社員が「親の介護」で静かに職場を去っている現実があります。
それも、事前に会社へ相談することなく。

■ なぜ、経営者は「うちは大丈夫」と思い込んでしまうのか?
その背景には、いくつかの“思い込み”が潜んでいます。

幹部社員は責任感が強く、辞めないはず

介護は家族で何とかするもので、会社に持ち込まないだろう

制度は整備してあるから使えるはず

介護離職は大企業の話。中小企業ではまだ少ない


これらはいずれも、データによって否定されています。

■ 介護離職は「静かに」「急に」起こる
ある調査では、介護離職をした人の半数以上が、制度(介護休暇・介護休業)を一切利用せずに辞めていることが分かっています。
社員が何も言わず、有給休暇で何とかしながら限界まで我慢し、
「これ以上は無理」となったときに、突然退職届を出す――それが典型的な介護離職の形です。

そしてそれは、規模にかかわらず、どの企業でも起こり得る問題です。

🔹 過去1年間に「介護離職があった」と答えた企業:7.3%
🔹「今後、介護離職が増える」と考える企業:71.2%
※経済産業省「仕事と介護の両立支援に関する実態調査」より

この数字を見て、「自分の会社も例外ではないかも…」と感じられた方も多いのではないでしょうか。

■ 思い込みからの脱却が第一歩
介護離職防止の第一歩は、「自社には関係ない」という思い込みを捨て、実態を把握することです。
なぜなら、社員本人が「会社に迷惑をかけたくない」と隠していることが多いからです。
ヒアリングや匿名アンケートなどで、社員の実情を丁寧に拾っていくことが必要です。

💡まとめ
介護離職は、予兆なく“静かに”訪れます。
そしてそれは、経営者の見えないところで進行しているのです。

「うちは大丈夫」という“感覚”ではなく、データと対話で向き合うこと。
それが、会社の未来と大切な社員を守る第一歩になります。

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2025年06月19日 18:59

【第3回】準備なしで迎えた“最期”の後悔

100年ライフ見える化ノート2
~介護準備・終活を先延ばしにした家族のリアルな声~

「お父さん、こんなこと望んでたのかな…?」

病室の片隅で、うつむきながらそうつぶやいた女性がいました。

Yさん(56歳)

ある日突然、お父様が心筋梗塞で倒れ、意識の戻らぬまま亡くなってしまったそうです。

そしてその後、家族には次々と“判断”がのしかかってきました。

■ 終活をしていなかったことで起きたこと

1.延命治療を続けるかどうか、家族で意見が割れた

2.どんな葬儀を望んでいたかが分からず、親戚の言葉に振り回された

3.保険や預貯金の情報が整理されておらず、手続きに数ヶ月かかった

4.遺言がなく、兄弟間で遺産分割でもめそうになった

Yさんはこう語っていました。

「元気なころに、“まだ早いよ”と笑っていた自分が、今は悔しくてたまりません」

「私たち家族は、亡くなった父の本当の想いを、何一つ知らなかったんです」

■ 後悔の多くは、“準備不足”から生まれる

死別は誰にとっても悲しく、つらい出来事です。

ですが、その悲しみの中に、

「自分がもっと準備しておけばよかった」という後悔が混じると、

その苦しみは何倍にもなります。

「もっと話を聞いておけばよかった」

「延命治療のこと、聞いておくべきだった」


「財産のこと、きちんとまとめてくれていたら…」

これらの声は、決して少なくありません。

■ 本人にとっても“望まぬ最期”だったかもしれない

準備がされていないことで苦しむのは、家族だけではありません。

本人も、知らないうちに「望まぬ最期」を迎えてしまっているかもしれません。

本当は自宅で静かに最期を迎えたかった

本当は延命治療は望んでいなかった

本当は家族葬で十分だったのに、盛大な葬儀になってしまった

もし、そうした本人の想いをエンディングノートなどで事前に共有できていたら——。

最期の時間は、もっと穏やかで、納得のいくものになっていたかもしれません。

そしてエンディングノートの一歩手前のツール、介護準備や終活を考える最初の一歩になるツールが「私と家族の100年ライフ見える化ノート」です。

■ 終活は「死の準備」ではない

誤解されがちですが、終活とは「死ぬための準備」ではなく、「自分らしく人生を終えるための、家族への思いやり」です。

自分の希望を伝え、残される家族の混乱や負担を減らす。

そのプロセスは、結果的に今を安心して生きる力にもなります。

■ あなたの家族に、同じ後悔をさせないために

もし、まだ何も始めていないのであれば、今がベストタイミングです。

「まだ元気だから…」という今こそ、ゆっくりと準備ができるチャンスなのです。

始めるのに完璧な形はいりません。

まずは一言、「ちょっと聞いてほしい話があるんだけど」と、家族に声をかけてみることから。

一歩踏み出せば、不思議と次の行動が見えてきます。

最後までお読みいただき有難うございます。

記事を最後までお読みいただいた方への特典として、「介護準備・終活セルフチェックシート PDF版」を無料進呈中です。

ご希望の方は、こちらから
🌸介護準備・終活セルフチェックシートお申込み🌸

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🌸ワークショップのご案内🌸

「親に何を聞けばいいの?」

「自分の希望って、どう伝えればいいの?」

そんな疑問を一緒に解決していく【私と家族の100年ライフ見える化ノート 体験ワークショップ】の参加者を募集中です。

実例を交えながら、あなたのペースで終活を始められる内容になっています。

これからの人生を、後悔ではなく“安心”で包むために。

まずはお気軽にご参加ください。

▼詳細・お申込みはこちら
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https://peatix.com/event/4367496

https://peatix.com/event/4367504


















 
2025年05月25日 10:23

【第2回】まずは人生の棚卸しを──過去を振り返り、未来へのヒントを見つける

100年ライフ見える化ノート2
「老後のことを考えよう」と思っても、いざ何から始めればいいのかわからない…。そんなとき、最初のステップとしておすすめなのが**「人生の棚卸し」**です。

■ 過去を振り返ることは、未来を整えること

私たちは日々を忙しく過ごす中で、自分のことをゆっくり見つめ直す機会を持てずにいます。けれども、今まで歩んできた人生の中には、これからの未来をつくるヒントがたくさん隠されています。

どんな時に一番うれしかったのか?

どんな仕事や人間関係が自分にとって心地よかったのか?

本当は何を大切にしてきたのか?

こうした問いに答えていくことで、これからの人生で「本当にやりたいこと」や「大切にしたい価値観」が浮かび上がってきます。

■ 書き出すことで“見えてくる”自分

『私と家族の100年ライフ見える化ノート』では、人生の振り返りを促すページが多く用意されています。

人生観・信念・価値観の整理

家族・仕事・健康に対する想いの確認

これからやってみたいことのリストアップ

たとえば、「私にとっての幸福とは?」という質問には、✓ 健康であること✓ 家族愛に満ちていること✓ 心穏やかに過ごすことなどの選択肢が並びます。

チェックを入れていくだけで、自然と自分の大切なことが見えてきます。

■ 「自分らしく生きる」を取り戻すために

ある60代の男性は、定年後に漠然とした不安を感じていました。しかし、人生の棚卸しを通じて、「若いころに打ち込んだギターをまたやってみたい」と気づき、週1回の音楽サークルに通うようになりました。

「自分はもう役割を終えた人間だ」と思っていたのが、「まだまだやりたいことがある人間なんだ」と気づいた瞬間だったといいます。

人生の後半戦は、“始まり”でもあるのです。

■ 次回予告次回は「やりたいこと・実現したいこと」をテーマに、夢や希望を見つけて行動につなげる方法をお届けします。

▼あなたも“自分を見つめる時間”を持ってみませんか?ワークシートに沿って進めるグループワークや、ゆっくり話せる個別無料相談を活用して、あなたの「これから」を一緒に描いてみましょう。

🔻体験ワークショップのお申込みはこちらから
https://coconala.com/services/3262958
https://peatix.com/event/4367496
https://peatix.com/event/4367504


🔻個別無料相談のお申込みはこちらから
https://career-life.org/contact.html
2025年05月20日 12:49

第2回 終活が進まないのは“あなたのせい”じゃない

100年ライフ見える化ノート2

~「まだ早い」「時間がない」を乗り越える3つのヒント~

「終活って大事そうだし、いずれは…と思ってるんですけど」「なんとなく、やらなきゃなって思ってはいるんですよ」

シニアライフ相談サロンにいらっしゃる多くの方が、こうおっしゃいます。でも実際には、ほとんどの方が何も始められていないのが現状です。

終活をテーマにした講演会でも、「聞いてよかったです!」という声のあとに続くのは、「でも、何から手をつけたらいいかわからなくて…」というつぶやき。

実はこの「終活が進まない」状態には、誰もがハマる3つの共通パターンがあります。

■ 終活が進まない“3つの落とし穴”

「まだ早い」と思ってしまう「元気だし、まだ60代だし、終活なんて縁起でもない」これは、多くの方が持つ誤解です。

でも実際には、終活を早く始めた人ほど、ゆっくり・じっくり・納得のいく準備ができています。
逆に病気や事故で急に準備せざるを得なくなった人は、「もっと早くやっておけばよかった…」と必ず後悔しています。

終活とは「人生を閉じる準備」ではなく、「これからをより良く生きるための整理整頓」なのです。

2.「時間がない」と感じる働きながらの生活、家事、親の心配、自分の健康管理…。現役世代の50代・60代は本当に忙しい。

ですが、1日10分でも構わないのです。たとえば、エンディングノートの表紙に名前を書くだけでも、立派な一歩です。
時間がないからできないのではなく、「完璧にやろう」としてしまうから進まない。小さく、気軽に、始めましょう。

3.「1人で考えるのが不安」終活のテーマはお金、相続、介護、医療、葬儀など多岐にわたります。自分の人生を見つめ直す作業でもあるため、ときには気持ちが沈んだり、迷いが生じたりもします。

そんな時、誰かと一緒に話すだけで不安が軽くなることがあります。
私のワークショップでも、「人と話して初めて、自分の考えが見えてきた」という声をよくいただきます。

■ 今日からできる!終活を進める3ステップ終活が進まないときは、以下の3つを試してみてください。

STEP1:やりたいことを3つだけ書き出す例:「エンディングノートを書く」「自宅の書類を整理」「子どもに想いを伝える」

STEP2:1つの行動を10分で区切る「今日はノートの目次だけ見る」「保険証券を1枚出してみる」など、超小さく。

STEP3:誰かに話してみる家族でも、友人でも、専門家でも構いません。「終活って何から始めた?」と気軽に尋ねてみることが、次の行動に繋がります。

■ それでも動けないあなたへあなたが悪いわけではありません。
誰だって「終わり」を直視するのは勇気がいることです。

でも、今動き出した人から、人生の安心が手に入っていくのです。

終活は、“万一のときの備え”であると同時に、“今をもっと心穏やかに生きるための時間”でもあります。

「何から始めればいいのか分からない」
「終活ってひとりでやるにはハードルが高い」

そんな方のために「終活」への最初の1歩となる
【「私と家族の100に年ライフ見える化ノート」 体験ワークショップ】をご用意しています。

まずはご自身の価値観や想いを見える化し、親との話し方、兄弟との話し方、そして介護の備えまで、
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2025年05月17日 20:57

第3回:実践の場がない?──経験ゼロから始めるミドルシニアキャリコンの“動き方”

読書会

キャリアコンサルタント資格を取得したものの、「現場がない」「実務経験が積めない」と感じている方は少なくありません。

特に、50代・60代でキャリアチェンジに挑戦したミドルシニア世代の方は、
「資格を取ったはいいけど、動き出し方がわからない」という声をよく聞きます。

ですが実は、実践の場は“待つもの”ではなく、“自らつくるもの”
今回は、経験ゼロからでも始められる“動き方”と、初期の相談経験を得るための言葉がけの工夫についてお伝えします。


経験がないから動けない?その思い込みを疑おう

よくある悩みのひとつが、
「実務経験がないから求人に応募できない」
「現場に出るには、もっと勉強してから…」
という“待ちの姿勢”です。

ですが、これは“まだまだ病”の一種。
【完璧にならないと始めてはいけない】という思い込みが、チャンスを遠ざけてしまっているかもしれません。

最初の一歩は、“準備万端”でなくても構いません。


むしろ、小さな実践を積み重ねながらスキルと自信を育てていくことこそ、王道です。


実践のチャンスは、すでに身のまわりにある

それでは、どのように“最初の実践”を始めればいいのでしょうか?
以下に、ミドルシニア世代におすすめの「5つのステップ」をご紹介します。


✅ 実践力を育てる5つのステップ

1. 仲間とロールプレイ練習会を開く

気軽に声をかけ合って「ミニ練習会」を開くのも有効です。
ロープレのテーマは、「転職」「育児との両立」「退職後の不安」など、
自分たちの等身大の話題で構いません。

2. 家族・友人・知人に“話を聞かせてもらう”

「キャリアコンサルタントとして練習させて」ではなく、
こんな声かけに変えてみましょう:

「今のお仕事のやり方や、これまでどんな変化があったか、聞かせてもらえない?」

「仕事や働き方について、振り返る機会になったらいいなと思って」

あくまで**「相手の話をじっくり聞く」**というスタンスを持つことで、無理なく面談の経験を積むことができます。


終わった後、「すごく話しやすかった」「自分のことを振り返る機会になった」と
感謝されるケースも少なくありません。

3. キャリコンのイベント・講座に積極参加する

現場で活躍しているキャリアコンサルタントの実例を知ることも、モチベーションや学びにつながります。

・無料セミナーや講演会で現場の声を聞く

・オンライン講座でケース検討やロープレを体験する

・講座内で知り合った仲間と面談練習を約束する

まずは**“知る・つながる”ことから、実践の扉が開きます。**

4. 地域のボランティアやNPOで活動する

地域の子育て支援センター、就労支援団体、キャリア教育NPOなどでは、キャリコン資格を持つ人材が求められていることもあります。

「有償」でなくても、「リアルな支援の空気に触れる」こと自体が財産。
実務経験を語れる“実践場面”を得る第一歩になります。

5. SNSやブログで情報発信してみる

自分のキャリア観や支援したいテーマについて発信することで、「話を聞いてもらえませんか?」という相談が舞い込むこともあります。

発信に抵抗がある方も、「○○の話を聞かせてください」と呼びかけるだけでもOK。
相手からの声がけを生み出す“きっかけ”になります。


最初の相談体験が、すべてを変える

「本当にできるのか」「うまく聴けるか不安」──
そんな思いで迎えた“初めての面談”。
実際にやってみると、多くの方がこう口を揃えます:

「思っていたより自然に会話できた」

「話を聴くこと自体が、相手にとって意味のある時間になると感じた」

たった1件でも面談を終えると、
「やってみて良かった」という実感が、自信と次の行動につながります。


自分の“実践の種”を見つける読書会へ

「それでもまだ、自分に何ができるのかが分からない…」
そんな方にぴったりの場が、今回の【読書会イベント】です。

📘 イベント詳細はこちら
👉 https://peatix.com/event/4397798

読書会では、

・自分のキャリア経験の棚卸し

・支援できる対象やテーマの発見

・仲間とつながり、実践の種を見つける対話

を通じて、動き出すきっかけが得られます。


おわりに──実践は、「資格」ではなく「行動」が育てる

「経験がないから、まだ名乗れない」──そう感じている方へ。
 

キャリアコンサルタントとしての第一歩は、
名乗ることではなく、“誰かの話をじっくり聴く”ことかもしれません。

そして、その誰かは、もしかしたら“動き出せない自分自身”かもしれません。

ぜひ、あなたの一歩を応援するこの読書会から、実践の物語を始めてみませんか?


📖 イベントお申込みはこちら
👉 https://peatix.com/event/4397798

2025年05月10日 12:06

キャリア&ライフプラントータルサポート

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