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地獄の沙汰も金次第! 第8話 「私がやるしかない…」 “介護離職” という名の、緩やかな自己崩壊リスク

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「お母様、来週退院です」

第7話で突きつけられた、あの非情な「退院圧力」。

あなたは、パニックの中で必死にリハビリ病院や介護施設を探しました。

しかし、どこも「満床」か、入居一時金で数百万円を要求されるかのどちらか...。

第1話で警告した「資産凍結」が、ここでも重くのしかかります。
親の口座にいくらお金があっても、今すぐには引き出せないのです。
※事前に指定代理人になっておくことなどで、この事態を回避することができます。

タイムリミットが迫る中、あなたは「決断」をします。
いや、「決断」というより、「降伏」に近い選択です。

「...私が、家でみます」

ソーシャルワーカーの「あとは、よろしくお願いします」という言葉を背に、あなたは、まだ万全とは言えない親を車椅子に乗せ、自宅へと連れて帰ります。 「なんとかなるはずだ」と自分に言い聞かせながら。

しかし、それこそが、あなたのキャリア、あなたの貯金、あなたの人生そのものが、ゆっくりと崩壊していく「介護離職」という名の、最も出口のない地獄の始まりだったのです。

なぜ「在宅介護」は、人を壊すのか?
 

最初の数日は、まだよかったのです。
ケアマネジャーが家に来て、介護ベッドが搬入され、週に数回のデイサービスも決まりました。
「これなら、仕事と両立できるかもしれない」...。

そんな淡い期待は、すぐに打ち砕かれます。


1. 「24時間」という名の拷問
親は、夜中に何度もあなたを呼びます。

「トイレだ」
「水が飲みたい」
「眠れない」


寝不足でフラフラのまま、あなたは朝を迎えます。
親の食事を作り、薬を飲ませ、デイサービスに送り出す。

その間、親は「なぜ、こんなことをしなきゃいけないんだ」と不機嫌に当たり散らします。


2. 「仕事中」に鳴り響く、悪魔の着信音
なんとか会社に出勤しても、今度はスマホが鳴り止みません。

「(親から)今すぐ帰ってきてくれ」
「(デイサービスから)お母様が興奮されて、他の方に暴力を...。」


大事な会議の最中、上司の冷たい視線を感じながら、あなたは「すみません、早退します」と頭を下げるしかありません。


3. 誰も助けてくれない「ワンオペ地獄」
第2話で登場した「相続争い」の火種が、ここでも燃え上がります。

「こっちは仕事があるから無理」
「お前が家にいるんだから、やって当たり前だろ」


兄弟は金を出すどころか、口だけ出してきます。

あなたは、たった一人で、排泄物の処理と、兄弟からの罵倒と、会社での罪悪感を、すべて引き受けることになるのです。

「介護離職」の選択は慎重に


そして、その日は来ます。

度重なる遅刻や早退で、あなたの社内での居場所はすでになく、昇進の道も閉ざされました。

「これ以上、会社に迷惑はかけられない...。」
「親を見捨てたと、後悔したくない...」


あなたが震える手で「退職届」を提出した日、あなたは「親孝行な子供」になれるかもしれません。

しかし同時に、あなたは自分自身のリスクを背負い込むことになるのです。

  • キャリアの断絶
    50代での「介護離職」。
    介護が終わる10年後。あなたを雇ってくれる会社を探すのは、困難になる可能性があります。

  • 経済的破綻
    あなたの収入はゼロになります。
    親の年金と、自分の貯金を切り崩す生活。それは、あなた自身の老後資金を、今、前倒しで食いつぶしていることに他なりません。

  • 社会的孤立
    仕事を失い、社会との繋がりを失ったあなたは、家と親の世話だけが世界の全てになります。

そう。
「介護離職」とは、親と子が二人で沈んでいく、共倒れの危険性の高い道なのです。


この連鎖を断ち切るために

この最悪のシナリオは、「真面目で、責任感が強い人」ほど陥るワナです。 根本にある問題は、第4話で指摘した「不都合な10年間」に対する未来設計図の不在です。

  • 倒れた後、誰が、どこで、どうやって介護するのか。

  • その費用は、誰が、どうやって捻出するのか。

  • 仕事と介護を、どうやって両立させるのか。

これらの問いに、親が元気なうちに、家族全員で向き合ってこなかった「ツケ」が、今、「介護離職」という最悪の形であなたに襲いかかっているのです。

では、どうすればよかったのか?

その答えの1つ目が、「私と家族の100年ライフ見える化ノート 体験ワークショップ」です 。
これは、来るべき危機を「自分ごと」としてシミュレーションし、具体的な計画に落とし込むための「人生の防災訓練」 。
倒れた後のリハビリ先、住まい、お金の管理、そして「誰が介護するのか」という最も重要な問題を、家族が冷静に話し合うための最強のツールです 。

 

※この記事の解説動画はこちらから
 
▼「私がやるしかない」という呪縛から逃れ、未来の安心を手に入れる
 私と家族の100年ライフ見える化ノート 体験ワークショップ

 11月28日(金)20:00~22:00
 
https://100life3.peatix.com/


そして、その答えの2つ目が早めに他者に相談することです。
▼介護のお悩み、介護と仕事の両立のお悩みお聞きします
 https://coconala.com/services/3304062

まとめと「今日の小さな一歩」

「介護離職」は、美しい自己犠牲ではありません。
それは、あなた自身の人生を放棄する、最も悲しい選択です。
あなたが倒れてしまっては、元も子もありません。あなたが自分自身の人生を守ることこそが、結果的に親を守ることにつながるのです。

今日の小さな一歩:あなたの会社の「介護休暇・休業制度」の規定を、こっそり確認してみる。

「最大何日まで休めるか?」
「その間の給与は?」
「取得条件は?」

おそらく、その日数のあまりの少なさと、給与の低さに、愕然とするはずです。それが、会社も国も「あなたの人生」までは守ってくれない、という冷厳な現実なのです。
※事前に対策を練ることで、この厳しい現実を乗り越えられます。

 

2025年11月07日 13:19

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