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あなたの価値は会社が決めるのではない。「キャリア資産」を蓄積し、自らの手で市場価値を高める方法

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はじめに:あなたの「本当の資産」を見直そう

「今の会社を辞めたら、自分には何の価値もないのではないか...」

長年一つの組織で働いてきたミドルシニアの方から、こうした不安の声をよく耳にします。私たちは無意識のうちに、自分の価値を「会社名」「役職」「年収」といった、組織から与えられた尺度で測ってしまいがちです。

しかし、「自分軸キャリア」の視点に立てば、その考え方は根本から覆されます。あなたの本当の価値は、会社の外でも通用する、あなた自身の「キャリア資産」という名の無形資産にこそ宿っているのです 。  

本稿では、この「キャリア資産」という概念を理解し、あなた自身の市場価値を自らの手で高めていくための具体的な方法を探ります。これは、あなたのキャリアにおける「個人資産ポートフォリオ」を構築する作業です。

そして、そのためには、「職務経歴の棚卸し」と「人生経験の棚卸し」を徹底的に行うことが必要です。

キャリア資産を構成する「3つの柱」

個人のキャリア資産は、大きく分けて3つの要素で構成されると考えられています 。  

1. ビジネス資産(Business Capital):専門性とスキル

これは、いわゆる「仕事の能力」です。あなたがこれまでのキャリアで培ってきた、専門知識、スキル、経験のすべてがこれにあたります。

  • 例:

    • 特定の業界(例:医薬品、金融、製造業)に関する深い知識

    • プロジェクトマネジメント、人材育成、マーケティングといったポータブルスキル

    • 語学力やプログラミングなどの専門技術

重要なのは、これらのスキルを「〇〇株式会社の部長としてのスキル」ではなく、「どこでも通用する普遍的なスキル」として捉え直すことです。

2. 人脈資産(Social-Relationship Capital):人との繋がりと信頼

これは、あなたが築き上げてきた人との繋がり、ネットワーク、評判、信頼といった資産です 。名刺の数やSNSのフォロワー数といった量的なものではなく、質の高い信頼関係がこの資産の核心です。  

  • 例:

    • 困ったときに相談できる元同僚や上司

    • あなたの仕事ぶりをよく知る取引先

    • 業界内のキーパーソンとの繋がり

    • PTAや地域活動で築いた社外のネットワーク  

この人脈資産は、新しい仕事の機会をもたらしたり、困難な時に助けてくれたりする、きわめて重要なセーフティネットとなります。人生を変えるのは、資格よりも「出会い」であることが多いのです 。  

3. 経済資産(Economic Capital):経済的基盤と稼ぐ力

これは、文字通り金銭的な資産や、それを生み出す能力を指します。
貯蓄や投資といった金融資産だけでなく、あなたのスキルや人脈を収益に変える力も含まれます。

「自分軸キャリア」では、これら3つの資産をバランスよく、そして戦略的に蓄積していくことが、持続可能で豊かなキャリアを築く上で不可欠だと考えます。
※まずは、自分自身のWILL、CAN、MUSTを明確にし、現時点で把握できた不足部分を強化するファーストアクションを起こすことから始めましょう!!

キャリア資産を「投資」し、増やすための行動原則

これらの資産は、ただ待っているだけでは増えません。意識的に「投資」していく必要があります。

原則1:同じことの繰り返しでは、資産は増えない

毎日同じオフィスで、同じ業務を繰り返しているだけでは、キャリア資産の増加は微々たるものです 。もちろん、日々の業務で専門性は深まりますが、それだけでは変化の激しい時代に対応できません。同じ会社に勤め続けると、自分がすごく仕事ができるような錯覚に陥ることがありますが、それは特定の環境下での話かもしれません 。  

原則2:環境を変えることが、最大の投資になる

キャリア資産を飛躍的に増加させる最も効果的な方法は、働く環境や生活環境を変えることです 。  

  • 社内での異動や新しいプロジェクトへの参加: 新しいスキル(ビジネス資産)や人脈(人脈資産)を得る絶好の機会です。

  • 複業やプロボノ(専門性を活かしたボランティア活動): 本業とは異なる環境に身を置くことで、自分の市場価値を客観的に測り、新たな資産を築くことができます 。  

  • 社外の勉強会やコミュニティへの参加: 意識の高い人々と交流することで、刺激を受け、新たな人脈資産を形成できます 。  

重要なのは、常に「この仕事を通じて、自分には何が蓄積されるのか?」と自問し、キャリア資産の蓄積という視点で行動を選択することです 。  

【実践ワーク】あなたのキャリア資産を棚卸ししよう

ここで、簡単なワークをやってみましょう。一枚の紙を用意し、3つの資産について、あなたが今持っているものをそれぞれ3~5個ずつ書き出してみてください。

  • ビジネス資産: あなたが得意なことは?人から「すごいね」と言われるスキルは?

  • 人脈資産: 誰かを紹介してほしいと言われたら、何人思い浮かびますか?困ったときに助けを求められる人はいますか?

  • 経済資産: 現在の収入源は?もし今の仕事がなくなったら、他に収入を得る手段はありますか?

この作業を通じて、あなたがいかに多くの資産をすでに持っているかに気づくはずです。あなたの価値は、会社が貼った値札ではなく、この「キャリア資産の貸借対照表」にこそ示されているのです。
※読書会の中で、独自のシートを活用したワークに取り組んで頂きます。

おわりに:資産を「活性化」させるための次なるステップ

自分の資産を棚卸しし、その豊かさに気づくことができましたか?
しかし、資産は持っているだけでは意味がありません。それをどう活用し、活性化させるかが重要です。

そのためには、自分自身の「ありたい姿」を明確にし、変化に対応していく「しなやかさ」が必要となります。

次回は、この2つのマインドセットを理解し、あなたのキャリア資産を最大限に活かす方法について掘り下げていきます。


【読書会のご案内】

本連載で扱うテーマを、同じ志を持つ仲間と共に深く学び、実践へと繋げるための「オンライン読書会」を開催しています。

ご自身のキャリアについて考えたい方、キャリアコンサルタントとしての活動の幅を広げたい方、ぜひご参加ください。

2025年09月03日 10:24

会社にキャリアを預ける時代の終焉。人生100年時代を生き抜く「自分軸キャリア」という生存戦略

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はじめに:なぜ、これまでの「成功法則」は通用しなくなったのか

「良い大学を出て、良い会社に入れば一生安泰」
「会社に忠誠を尽くし、昇進の階段を上り詰めれば、豊かな老後が待っている」
 

かつて、私たちの多くが信じてきたキャリアの成功法則です。
しかし、今やこのシナリオは、過去の遺物となりつつあります。
前回の記事で述べたように、企業はもはや生涯にわたる雇用を保証してはくれません 。

一方で、人生100年時代を迎え、私たちは70歳、あるいはそれ以降も働き続けることが当たり前の社会に突入しています 。  

古い地図が役に立たなくなった航海で、羅針盤も持たずに漂流するわけにはいきません。本稿では、
この予測不可能な時代を生き抜くための、新しい「生存戦略」であり、キャリアの羅針盤となる『自分軸キャリア』の核心に迫ります。

「自分軸キャリア」とは何か?

「自分軸キャリア」とは、組織や環境の変化に応じて、自分自身を柔軟に変化させながら、主体的にキャリアを形成していく生き方そのものを指します 。
会社という組織を、自らのキャリアを形成するための「舞台」や「経験を積む場」と捉え、キャリアの主導権を会社から自分自身の手に取り戻す考え方です 。  

この考え方は、従来のキャリア観から2つの大きな転換を促します。

  1. キャリアの主導権の転換:「組織主導」から「個人主導」へ
    従来のキャリアでは、昇進や異動、給与といったキャリアの重要な要素は、会社(組織)が決定権を握っていました。個人は、組織が敷いたレールの上を走ることが求められていたのです。

    一方、「自分軸キャリア」では、キャリアの主導権はあくまで個人にあります 。どこで、何を、どのように学ぶかを決めるのは、他の誰でもない自分自身なのです。
     

  2. 成功の定義の転換:「外的成功」から「内的成功」へ
    従来のキャリアの成功は、役職、年収、会社の規模といった、他者から見て分かりやすい「外的成功(客観的成功)」が基準でした。 これに対し、「自分軸キャリア」が重視するのは**「内的成功(主観的成功)」**です 。これは、仕事を通じて得られる満足感、成長実感、達成感、幸福感といった、個人の内的な価値観に基づいた成功を指します 。たとえ高い地位についても、心が満たされなければそれは成功とは言えません。逆に、地位や報酬は高くなくても、自分らしい貢献ができていると実感できれば、それは紛れもない「成功」なのです 。  

なぜ今、「自分軸キャリア」なのか?

終身雇用が崩壊し、一つの会社にキャリアを預けることがリスクとなった今、変化に対応できることは、もはや選択肢ではなく、必須の能力となりました 。組織に依存するのではなく、自らの足で立ち、いつでもどこでも価値を発揮できる「雇われる力(エンプロイアビリティ)」を高めることが、この時代を生き抜くための鍵なのです 。  


ミドルシニア世代は、長年、組織への貢献を第一に考えてきたかもしれません。その働き方は、決して間違いではありませんでした。
しかし、これからの時代は、その考え方を少しだけアップデートする必要があります。組織への貢献を通じて、同時に**「自分自身の資産」をいかに戦略的に築いていくか**。この視点を持つことが、「自分軸キャリア」への第一歩です。

キャリアコンサルタントにとっての「自分軸キャリア」

この考え方は、ミドルシニアのキャリアコンサルタントにとっても、極めて重要な意味を持ちます。資格を取得したものの、なかなかデビューのきっかけを掴めずにいる方も少なくないのではないでしょうか?

その突破口こそが、自ら「自分軸キャリア」を実践すること、すなわち「複業」という形でコンサルタントとしての活動を始めることです。

本業の安定を基盤としながら、週末や空いた時間を使って個人のクライアントの相談に乗る。この小さな一歩が、あなたを「資格保有者」から、実績を持つ「プロのキャリアコンサルタント」へと変貌させます。

さらに、この視点を持つことで、ミドルシニアのクライアントに対して、単なる転職支援に留まらない、より本質的な支援が可能になります。

例えば、「複業・独立準備のコンサルティング」や、今後ますます需要が高まる「介護と仕事の両立支援」といった領域は、ミドルシニアのキャリアコンサルタントが自らの経験を活かして活躍できる、新しいフロンティアなのです。

おわりに:古い地図を捨て、新しい航海の準備を

会社があなたの人生の面倒を一生見てくれる時代は終わりました。
私たちは、自らの手でキャリアの舵を取らなければなりません。
「自分軸キャリア」は、そのための強力な羅針盤であり、生存戦略です。

では、具体的にどうすれば、この「自分軸キャリア」を実践できるのでしょうか。その鍵を握るのが、あなた自身の「キャリア資産」です。

新たなキャリア戦略の第一歩は本読書会から
※キャリアコンサルタント以外の方の参加も大歓迎です。

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次回は、あなたの内に眠る価値を可視化し、戦略的に蓄積していくための考え方、「キャリア資産」について詳しく解説します。

2025年08月20日 16:18

『このままでいいのか?』50代のキャリア不安、その正体と乗り越えるための新しい羅針盤

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はじめに:日曜の夜に感じる、あの重たい空気の正体

例えば日曜日の夜
テレビの音だけが響くリビングで、ふとスマートフォンの画面から顔を上げたとき、胸の奥にずしりと重たいものが沈み込む感覚。明日からまた始まる一週間を思い、漠然とした不安が心をよぎる──。

「このままの働き方で、本当にいいのだろうか?」

「会社での役割は、もう頭打ちかもしれない」 「老後の資金は、一体どうなるんだろう?」

もしあなたがミドルシニア世代(40代、50代、60代)で、このような問いを自問したことがあるなら、それは決してあなた一人だけの悩みではありません。もしあなたがキャリアコンサルタントなら、クライアントからこの言葉を聞くたびに、自らのキャリアを省みることがあるかもしれません。

その不安は、あなたの弱さや甘えの表れではなく、時代の大きな転換期を生きる私たちが直面する、きわめて自然で、むしろ健全な感覚なのです。

キャリアへの不安は、あなたが自身の将来や仕事について真剣に考えている証拠に他なりません 。

この20回にわたる連載記事では、その漠然とした不安の正体を一つひとつ解き明かし、変化の激しい時代を乗りこなし、人生の後半戦を自分らしく、豊かに生き抜くための具体的な「羅針盤」を提示していきます。
その羅針盤こそが、会社にキャリアを預けるのではなく、自らの手でキャリアを築く「自分軸のキャリア戦略」です。

キャリア不安の解剖学:なぜ私たちは「漠然とした不安」に襲われるのか

多くのミドルシニアが抱える「漠然とした不安」
その正体を突き止めなければ、有効な対策は打てません。この不安は、主に3つの要素が複雑に絡み合って構成されています。

1. 「キャリアの停滞(プラトー)」とモチベーションの危機

多くの企業で、40代後半から50代にかけて昇進の道筋がおおよそ見えてきます 。かつては出世街道を駆け上がってきた人も、役職定年を迎えたり、これ以上の昇進が見込めなくなったりする「キャリア・プラトー(キャリアの停滞状態)」に直面します 。

そうなると、これまで責任ある立場で感じていた緊張感が薄れ、「やりがいを見失った」「意欲がなくなった」と感じるようになります 。

部下だった年下の社員が上司になる立場の逆転も起こり、高い給与をもらいながらも、かつてのような成果を出せていない「成果と給与のミスマッチ」に罪悪感や居心地の悪さを感じる人も少なくありません 。

この状況は、単なる仕事上の問題にとどまりません。
長年、会社の役職や評価を自己のアイデンティティの中核に据えてきた人にとって、キャリアの停滞は「自分自身の価値の停滞」のように感じられ、深刻なモチベーションの低下を引き起こすのです。

2. 変化する経済と社会のルール

私たちは、かつて当たり前だった「終身雇用」という社会契約が終わりを告げた時代に生きています 。大企業のトップが公然と「終身雇用を守るのは難しい」と発言し、一方で国は「70歳までの就業機会確保」を企業の努力義務とするなど、個人はより長く働くことを求められています 。

さらに、少子高齢化による「2040年問題」、つまり深刻な人手不足が社会機能の維持すら危うくするという予測もあり、ミドルシニア人材の活用は企業にとって喫緊の課題となっています 。

しかし、企業側が用意するキャリアプランは乏しく、多くのミドルシニアは「長く働け」と言われながらも、そのための明確な道筋を示されないまま、変化の荒波に放り出されたような状態に置かれています。

3. 心理的な孤立と価値観の揺らぎ

キャリアの悩みを、同僚や家族に素直に打ち明けるのは難しいものです。
特に管理職を経験した人は、部下に弱みを見せられず、悩みを一人で抱え込みがちになります 。その結果、心理的に孤立し、不安をさらに増幅させてしまうのです。

この不安の根源にあるのは、仕事を通じて得られる「承認」や「自己肯定感」の喪失です。会社の肩書という鎧を脱いだとき、「自分には何が残るのか?」という問い。これは、単に収入や生活の問題ではなく、「自分は何者で、何のために働くのか」という、人生の根源的な価値観が揺らいでいる状態を示しているのです。

新たな羅針盤の紹介:キャリアを「会社に預ける」から「自分で育てる」時代へ

では、この複雑で根深い不安に、私たちはどう立ち向かえば良いのでしょうか。

答えは、古い地図を捨て、新しい羅針盤を手にすることです。
その羅針盤とは、キャリアを「組織から与えられるもの」と捉えるのではなく、「自分自身が主体的に築き、育てていくもの」と捉え直す、新しい時代のキャリア戦略です 。

この考え方は、あなたのこれまでの経験を否定するものではありません。むしろ、あなたが30年間、組織の中で培ってきたすべての経験、スキル、人脈を「あなた自身の資産」として再評価し、それを元手に人生後半のキャリアを戦略的にデザインしていくための、きわめて実践的なアプローチです。

おわりに:あなたの航路図を、ここから一緒に描き始めよう

本連載では、この「自分軸のキャリア戦略」という羅針盤を手に、あなたのキャリアの現在地を確認し、未来の目的地を設定し、そこへ至るための具体的な航路図を描くお手伝いをしていきます。

第1回の本記事では、まずあなたの胸の内にある不安の正体を明らかにしました。問題が明確になれば、半分は解決したようなものです。

次回は、この新しい時代の生存戦略である「自律的なキャリア」とは具体的に何なのか、その全体像を詳しく解説します。あなたのキャリアの真の北極星を見つける旅に、ぜひ最後までお付き合いください。

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※キャリアコンサルタント以外の方の参加も大歓迎です。

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2025年08月13日 21:04

「選ばれるキャリコンになるための相談メニューのつくり方」~ミドルシニア世代の経験を価値に変える具体ステップ~

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なぜ「相談メニュー」が必要なのか?

キャリアコンサルタントとして活動を始めた多くの人が、最初にぶつかる壁――

それが、「どんなサービスを提供すればいいのか、わからない」という悩みです。

  • 面談の経験はあるけれど、いざ有償でやるとなると躊躇する

  • 自分の強みや専門性がうまく打ち出せない

  • サービスメニューがないから、相談されたときの対応が曖昧になる

実は、相談メニュー”を作ること自体が、自分の価値の言語化であり、信頼構築の第一歩です。
今回は、ミドルシニア世代のキャリコンが、自分の経験を活かして選ばれるキャリコンになるための、相談メニューの作り方をお伝えします。


ステップ1:誰に届けたいのか?「相手」を明確にする

相談メニューは、「自分が提供したいこと」だけでなく、
「誰に届けたいか(ターゲット)」を明確にすることから始まります。

たとえば──

  • 50代で今後の働き方に悩む会社員

  • 定年後の再雇用に違和感を抱える公務員

  • 転職や資格取得に迷う40代女性

  • 両親の介護と仕事の両立に悩むミドル世代

このように“顔が見える対象”を想定すると、伝えるべき言葉が一気に具体化されていきます。


ステップ2:「その人の悩み」をリストアップする

次に、そのターゲットが抱える悩みや課題を洗い出します。

🔹定年前後の人なら
・定年後のキャリアが想像できない
・再雇用の処遇に不満がある
・退職後の社会的孤立が不安

🔹40〜50代の女性なら
・子育てが一段落し、再就職したいが不安
・職場とのミスマッチで悩んでいる
・これからの人生にやりがいを持ちたい

この悩みが、相談メニューの「テーマ」になります。


ステップ3:「あなたの経験」が役立つ接点を探す

ここで大切なのが、「あなた自身の職務経験」「あなた自身の人生経験」と接点があるかを見つけること。

たとえば──

  • あなた自身が転職を複数回経験している

  • 再雇用の制度で悩んだことがある

  • 家族の介護と仕事の両立を体験してきた

  • 部下のコミュニケーションで悩んだ

  • 向上の5S活動の推進で悩んだ

このリアルな体験こそが、資格以上に「共感され、選ばれる理由」になります。


ステップ4:「時間」「内容」「料金」を決める

いよいよ、メニューの枠組みを整えましょう。

🔸例:
【50代からのキャリア再設計サポート】

  • 対象:55歳前後で今後の働き方に悩んでいる方

  • 時間:60分×3回(週1回)

  • 内容:人生棚卸し+価値観整理+アクションプラン作成

  • 料金:15,000円(税込)

このように誰に、何を、どう提供するかを明示することで、
「相談してみようかな」と思ってもらえるきっかけが生まれます。


ステップ5:サービスの“名前”と“言葉”を整える

最後のポイントは、サービス名と紹介文の言葉です。

🟩名前の例:

  • 50代の人生リブート相談室

  • セカンドキャリア再設計プログラム

  • 介護と仕事のWバランス相談

🟩紹介文の例:
「これまでの経験を見つめ直し、これから”の自分を描く60分です。」
「介護・再就職・孤独など、ミドル世代ならではの悩みを、同世代のキャリコンが伴走します。」

自分の言葉で語ることが、あなた自身のブランドになります。


読書会で仲間と一緒に磨きませんか?

ここまで読んで、「でも、自分だけでは作れない…」と感じた方へ。

📚【ミドルシニア世代キャリコン応援読書会】では、
自分の経験を振り返りながら、
相談メニューを一緒に練り上げる時間があります。

  • 他の人の強みや言葉に刺激を受けながら

  • 自分らしい価値の打ち出し方を試しながら

  • 「まずはこれで始めてみよう」と言える状態に整える

迷っているあなたにこそ、参加してほしい読書会です。
※キャリアコンサルタント以外の方の参加も大歓迎です。

🟢イベント詳細・申込はこちら
👉https://carrerlife8.peatix.com/
👉https://peatix.com/event/4503361


【まとめ】

「どんなメニューを出したらいいのか分からない」
「自分の経験に価値があると思えない」
そんな悩みを抱えていたら、それは第一歩を踏み出すサインです。

経験は、活かすことで「価値」になります。
あなたの言葉が、誰かのこれからを照らす日が必ず来ます。

まずは、小さな相談メニューから始めてみませんか?

2025年08月02日 15:03

「無料相談で終わらせないために──“選ばれるキャリコン”になるための価値の伝え方

読書会(20250726)

「無料で話を聞いてもらえて助かりました!」

…で終わっていませんか?

キャリアコンサルタントとして知人やSNS経由で声がかかるようになると、
最初に多いのがいわゆる「無料相談」。

  • 一度は丁寧に対応したけど、そこから音沙汰なし…

  • 結局“いい人”で終わってしまい、仕事にはならなかった…

そんな経験、ありませんか?

実は、無料相談で終わるかどうかは、「最初の言葉」と「最後の一言」で決まることが多いのです。


1. 無料相談は“試されている時間”

相手はあなたの専門性や人柄を見ています。
つまり、無料相談は“お試し面談”ではなく“信頼構築の入り口”。

💡ポイントは「その30分が、何の役に立ったか」を感じさせられるかどうか。

ただ話を聞くだけで終わると、
「話してスッキリしました!ありがとうございました!」で終わってしまうのです。


2. “価値”を感じてもらう3つのコツ

① 最初に「面談の目的」を確認する

「今日はどんなことで悩まれていますか?」だけでなく、
「この30分でどんな状態になれたらベストですか?」と聞いておく。
👉 これにより、相手は“ゴール意識”を持って話せます。


② 面談中は「問い」で導く

アドバイスを一方的にするより、
「そのとき、どうしたいと感じましたか?」
「それが叶ったら、何が変わりますか?」
など、考える質問を投げることで「この人に相談する意味がある」と実感されます。


③ 最後に“未来への提案”を添える

「今後こういうテーマでじっくり整理していくといいと思います」
「●回のステップで進めていけますが、どうされたいですか?」
など、“継続の選択肢”を提示することで、相手は自然と次を考えるきっかけになります。


3. 「価格」より「納得感」

お金を払って相談してもらうには、
“価値”より先に“納得”が必要です。

  • なぜこの人に頼むのか

  • 自分の状況がどう変わるのか

  • 時間とお金を使う意味があるのか

これを感じてもらえた時、
相手は自分から「次もお願いしたい」と言ってくれるのです。


4. 無料相談は“仕組み”にしておく

「無料相談は一生懸命やっても報われない」と疲れてしまわないためにも、
以下のように“枠と流れ”を決めておくことが大切です。

  • 1人30分/月●枠まで

  • Zoom or 対面(初回限定)

  • 無料相談後、継続希望の方には面談メニューをご案内

👉「無料で全部やる人」ではなく、
👉「きっかけをくれる信頼できる人」になることが理想です。


5. 不安なあなたへ──読書会という練習の場

「無料相談の最後に“提案”なんてできない…」
「面談中、どこで“仕事の話”につなげていいか分からない…」

そんなあなたのために、
私たちは「実践練習ができる場」をご用意しています。

📚ミドルシニア世代キャリコン応援【読書会】

  • 等身大のあなたでOK

  • 同世代だから“安心して練習できる”

  • 他の人のやり方から学べる

  • 発信、面談、言葉選びまで“みんなで磨ける”

🟢イベント詳細・申込はこちら
 


まとめ

無料相談を“いい話で終わる”場にしない。
そのためには、価値を伝える工夫と継続の選択肢を言葉にすることが鍵です。

あなたの経験や言葉が、誰かの人生を動かす瞬間がきっとある。
その第一歩を、読書会で一緒に準備してみませんか?

2025年07月19日 15:48

『“相談される人”になるための信頼の築き方 ~ミドルシニアキャリコンが意識したい3つの視点~』

読書会(20250726)

「相談されないキャリコン」から「相談されるキャリコン」へ

キャリアコンサルタントとして活動を始めたけれど、
「相談が来ない」「紹介が生まれない」と感じていませんか?

特にミドルシニア世代のキャリコンは、「経験は豊富なのに、なぜか声がかからない」という
“見えない壁”にぶつかりがちです。

実はそこには、“信頼形成”の3つの視点の不足が関係しています。
今回は、あなたが“相談される人”へと変わるための信頼づくりのヒントをお届けします。


① 「わかりやすさ」は信頼の入口

信頼されるキャリコンに共通しているのが、「わかりやすい」こと
これは知識の有無ではなく、「この人に相談したら、自分の言いたいことをちゃんと汲んでくれそう」
という安心感のことです。

🔸専門用語を使わずに、やさしく伝える
🔸相手の立場に立って問いを投げる
🔸「なるほど」と感じる例え話を持っている

この3つがあるだけで、相手は一歩近づいてきます。
「話してみたい」と思ってもらえる“きっかけづくり”です。


② 「一貫性」が“この人らしさ”を伝える

あなたのSNSやプロフィール、投稿内容に「一貫性」はありますか?
「○○が専門」と言いながら投稿内容がバラバラだと、見た人は“何が得意な人か”が分かりません。

🔹経験の棚卸しで見つけた「自分の軸」に沿った発信
🔹プロフィールや肩書の表現の統一
🔹実績・テーマ・雰囲気にブレがないようにする

こうした一貫性が、「この人はこのテーマの専門家」と覚えてもらえるポイントです。


③ 「共感できるエピソード」が信頼を深める

キャリコンとしての“実績”も大切ですが、それ以上に相手が信頼を感じるのは、
あなた自身のリアルな経験です。

🔸転職を迷ったときの不安
🔸両親の介護と仕事の両立の葛藤
🔸定年退職後の自分探しの空白期間

こうしたエピソードを、隠さず“等身大”で語れる人に、人は心を開きます。
「自分と同じ苦しみを乗り越えてきた人だ」と感じた瞬間に、信頼はぐっと深まります。


小さな信頼が、次の“相談”につながる

「信頼される」というのは、
一発のすごい投稿や資格で勝ち取るものではありません。

🔹一貫したメッセージ
🔹日々の小さな言葉の積み重ね
🔹相手への関心と共感

これらを日々続けることで、**“あの人なら安心して相談できそう”**というポジションが築かれていきます。


💬読書会は「信頼づくりの場」

でも、「自分一人ではどう伝えたらいいかわからない」
「発信の一貫性ってどう持てばいいの?」
そう感じる方も多いのではないでしょうか。

だからこそ、同じミドルシニア世代のキャリコン仲間と話し合える場が必要です。
 

📚私たちの開催する
**『ミドルシニア世代キャリコン応援読書会』**では、
自分の強み・経験を振り返りながら、
「どうやって信頼をつくっていくか」をテーマに、
仲間と語り合い、ヒントをもらい合う場となっています。

\ あなたの“キャリコンとしての言葉”が、ここから始まる /
▶ イベント詳細・申込はこちら
 

2025年07月18日 12:41

ミドルシニア世代キャリアコンサルタントが強みを言語化し発信につなげる具体的ステップ

読書会(20250726)

50代・60代でキャリアコンサルタント資格を取得したものの、「自分の強みをどう表現したらいいのか」「情報発信なんて今さら遅いのでは」と悩んでいませんか?ミドルシニア世代のあなただからこそ持つ豊富な経験は、実は多くの人の助けになる宝庫です。

本記事では、自分の強みや経験を棚卸しして言語化し、それを情報発信や相談につなげる具体的なステップを紹介します。心理的ハードルの乗り越え方や実際の発信事例、信頼を獲得するためのテーマ選びの工夫まで、体系的に解説します。
 

ステップ1: 強み・経験の棚卸し – 「じぶんコンテンツ発見ワークシート」を活用

まずは自分のこれまでの経験を棚卸しして、「どんな強みがあるのか」「どんな価値を提供できるのか」を洗い出しましょう。『人生後半の働き方戦略』読者特典の「じぶんコンテンツ発見ワークシート」は、職務経験と人生経験の両面から棚卸しするのに役立ちます。例えば以下のような問いに答えてみてください:

  • 職務経験の棚卸し:今までどんな仕事をしてきて、どんな課題に取り組み、何を達成してきましたか?(※年表形式で会社・担当業務・課題・解決策・成果を書く)

  • 人生経験の棚卸し:仕事以外も含め、人生で時間やお金をかけて取り組んだことは何ですか?特に努力したこと、人からよく褒められること、友人や同僚によく頼まれること、つい没頭してしまうこと…思い当たることを書き出してみましょう。

  • その他の強みのヒント:ちょっと自慢できる特技や珍しい経験、人より詳しいことなどもリストアップしてみます。

このように職業人生とプライベート両面の経験を棚卸しすることで、自分でも忘れていた強みや独自の経験に気づくはずです。ミドルシニアならではの「人生の厚み」からにじみ出るエピソードこそが、あなただけのコンテンツの原石です。

例えば「50代での突然の異動・降格」「親の介護と仕事の両立」「定年後の不安や孤独感」など、若手のコンサルタントには実感しにくいテーマも、あなた自身の体験として語れるでしょう。まずは遠慮せず、自分の経験を余すところなく書き出してみてください。


ステップ2: 経験を整理して支援テーマを見極める

棚卸しで洗い出した経験リストから、どんなテーマで誰を支援できるかを整理していきます。ワークシートの「経験タグ付けワーク」を使って、各エピソードにキーワードやタグを付けてみましょう。例えば「マネジメント経験」「介護との両立」「50代の転職」など、自分の経験に紐づくテーマを分類します。複数のエピソードに共通するキーワードがあれば、それがあなたの軸となるコンテンツ候補です。


次に、「この経験を活かせばどんな人の役に立てるか?」を考えてみます。ここで役立つのが「複業計画書フォーマット」です。このフォーマットに沿って、自分の強みを誰にどう届けるかを文章化してみましょう。

  1. コンテンツ(専門性): 棚卸しで見つけた強みや得意分野の中で、「特に専門性を活かしたいテーマ」は何か定めます。例:「ミドル世代のキャリアチェンジ支援」「介護と仕事の両立サポート」など。

  2. ターゲット: そのコンテンツが役立つ具体的な相手は誰かを描きます。例えば「50代で早期退職を検討している人」や「親の介護と仕事の両立に悩む40–50代」など、年齢層・境遇・職種などをできるだけ具体的に。

  3. ターゲットの課題: ターゲットが抱える悩みを、一文の形で表現してみます。フォーマット例:「本当は◯◯したい(理想)けれど、△△のせいでできていない(現状の障壁)」。例えば「本当は定年まで働き続けたいけれど、上司からの突然の退職勧奨で自信を失っている」など。相手の葛藤を言語化することで、支援テーマが明確になります。

  4. 解決策: その課題に対して、あなたならどのように解決策を提供できるかを書き出します。キャリア相談なのか、セミナーなのか、メンタリングなのか、具体的な支援方法を考えましょう。

  5. 競合優位性(自分が選ばれる理由): 同じ課題に取り組む人は他にもいる中で、なぜ自分が選ばれるべきかを言語化します。ここまでのステップを振り返り、「同じ50代で転職を乗り越えた経験があるからこそ共感できる」など、あなた固有の強みやエピソードを理由として整理します。

  6. メニュー(提供サービス): 実際に提供できるサービス内容を具体化します。たとえば「ミドルシニア向けキャリア相談(対面/オンライン1時間)」「キャリアと介護の両立セミナー(月1回開催)」など、強みとターゲットに即したサービスメニューを考案します。

  7. チャネル(発信・接触手段): どのような手段でターゲットと出会い、情報を届けるかを検討します。SNS(X〈旧Twitter〉、Facebook、LinkedIn)、ブログ(note)、メールマガジン、セミナー、コミュニティイベントなど、ターゲットがいそうな場を選びます。ミドルシニア層が相手ならFacebookや地域コミュニティ、若手向けならTwitterやYouTubeなど、層に合ったチャネル戦略が重要です。

  8. アクション(日々の取り組み): 上記チャネルで発信を続けるために、日々または週ごとに行うことを決めます。例えば「週に2回note記事を投稿」「毎朝Xで業界ニュースにコメント」「月1回無料オンライン相談会を開催」といった具体的なアクションプランです。

このように自分の「コンテンツ」と「ターゲット」とのマッチングを明確にし、発信内容と手段を整理することで、「何を発信すべきか」「誰に届けるのか」がクリアになります。

特にターゲットと差別化ポイントを明確にしておくことが重要です。実際、あるキャリアカウンセラーの例でも「ターゲットが定まっておらず内容がぼんやりしていた」「他と違うポイントをアピールすべきだった」と振り返っています。

発信前に戦略を整理することで、ぶれないメッセージ軸を作りましょう。


ステップ3: 発信開始 – 小さく始めて継続する

準備が整ったら、いよいよ情報発信を始めましょう。最初は小さく始めて継続することが大切です。一度に完璧な記事や投稿を作り込む必要はありません。むしろ、短くても役立つティップスや自身の体験談をコツコツ発信していく方が、読者の信頼を積み重ねることにつながります。

例えばブログやSNSで、自分のキャリア観や支援したいテーマについて発信してみると、それを読んだ人から「話を聞いてもらえませんか?」と相談メッセージが届くこともあります。

実際に、あるキャリアコンサルタントはAmebaブログで毎日記事を書き、自身の人材業界での経験談やキャリアの悩み、日々の気づきを発信し続けたところ、セミナーやカウンセリングの申込に繋げることができました。

最初は反響が少なくても継続するうちに閲覧数が増え、徐々に読者が増えていったそうです。

情報発信は始めてすぐ大きな成果が出るとは限りません。しかし、継続することであなたの専門性への認知が着実に高まっていきます。

例えばTwitterのフォロワー数や投稿への「いいね」、noteの記事のスキ数が増えていけば、それは少しずつあなたの発信が共感や支持を得ている証拠です。この段階で直接の相談依頼がなくても落胆する必要はありません。認知や信頼の蓄積が、やがて最初の相談者との出会いにつながります。

発信への心理的ハードルを乗り越えるには

とはいえ、「自分なんかが発信していいのだろうか」「大した実績もないのに恥ずかしい」と感じる方も多いでしょう。ミドルシニア世代の中には特に、自己アピールへの抵抗感やSNSへの馴染みのなさから発信をためらうケースもあります。しかし、発信しなければあなたの強みは埋もれたままです。せっかくの豊富な経験も、知られなければ存在しないのと同じになってしまいます。

発信への一歩を踏み出すために、次のポイントを押さえましょう:

  • 「誰かの役に立つかも」と考える: 発信は自己 PR ではなく、過去の自分と同じように悩んでいる誰かへのエールだと捉えてみてください。あなたの体験から得た知恵や教訓は、同じ悩みを持つ人にとって貴重な情報です。「あなたにしか寄り添えない人が必ずいる」という言葉を思い出しましょう。発信は、そうした人に届くための手段です。

  • 小さな発信から始める: いきなり専門的な長文コラムを書く必要はありません。最初は短い投稿や一言の気づきでもOKです。例えば「○○の経験談を聞かせてください」と相手に話を促す呼びかけから始めるのも一手です。

    発信に抵抗がある場合は、自分の意見を主張するより「相手の話を聞かせて」と質問する形にすると取り組みやすく、交流のきっかけになります。

  • 発信仲間を作る: 一人で始めるのが不安なら、同期のキャリコン仲間や同年代のコミュニティと繋がってお互いの発信を応援し合いましょう。コメントし合ったり情報交換することで、孤独感も薄れモチベーションが続きます。

  • 完璧を求めない: 誤字脱字がないか、人にどう思われるかと完璧を求めると発信は続きません。“まだまだ病”にならないよう、「多少荒削りでも出してみて、反応を見て改善する」くらいの気楽さで始めましょう。
    小さな実践の積み重ねがスキルと自信を育ててくれます。


共感・信頼を生む発信テーマと表現の工夫

では、実際にどのような発信をすれば共感を得て相談につなげられるのでしょうか。ここでは発信内容や表現のポイントをまとめます。

  • ターゲットの心に刺さるテーマ選び: ステップ2で明確にしたターゲットの悩みにフォーカスしましょう。例えば「50代の転職」「介護離職の乗り越え方」など、読んだ相手が「まさに今の自分のことだ」と感じるテーマを扱うと共感が得られやすくなります。逆にテーマが漠然としていると埋もれてしまいます。対象を絞り、具体的な課題に即した内容にすることが大切です。

  • 独自の強み・視点を打ち出す: 他のキャリアコンサルタントと同じような一般論だけでは差別化できませんlibru-blog.com。あなた自身の体験談や失敗から学んだ教訓、乗り越えたプロセスなど、オリジナルなストーリーを交えて語りましょう。「自分も同じ体験をした」「この人はリアルを知っている」と感じてもらえれば信頼につながります。肩書きや資格だけでなく、ストーリーで専門性を伝える工夫がポイントです。

  • 具体的な実績や数字を示す: もし可能なら、あなたの支援でクライアントが得た変化や、自身の過去の実績を具体的な数字で示すと説得力が増します(例:「部下20人を育成したマネジメント経験」「55歳からの転職成功率◎%」など)。数字や具体例は読む側にイメージを持たせ、あなたの実力を可視化します。ただし守秘義務や個人情報には配慮しつつ、公にできる範囲で構いません。

  • 一貫性と継続性を保つ: 発信内容のジャンルやトーンはできるだけ一貫させましょう。専門テーマに関係ない投稿ばかりしていると、「この人は何が専門だろう?」と認知されづらくなります。あるキャリコンの事例では、Twitterでは就職・転職支援に特化した情報のみを発信し、雑多なつぶやきを一切しないことで「就職支援と言えばこの人」という認識をフォロワーに浸透させました。

  • このように専門性のブランディングにつながる発信の一貫性は重要です。また更新が途絶えてしまうと信頼も薄れるため、無理のないペースで継続しましょう。

  • 双方向のコミュニケーション: 発信は投稿して終わりではありません。コメント欄や引用リポストで読者の反応に丁寧に応えたり、時には質問を投げかけてみましょう。読者との対話を重ねることで「この人は信用できる」と感じてもらいやすくなります。

  • SNSであれば簡単なお礼返信や「いいね!」など、小さな交流を積み重ねることでファンを育てることができます。

以上のような工夫を重ねていけば、発信を通じて少しずつ**「この人になら相談してみたい」と思ってもらえる関係性が築かれていきます。


実際、ミドルシニア世代のあるキャリコンが介護と仕事の両立について自身の経験をnoteに綴ったところ、「同じ境遇なので話を聞いてみたい」といった共感の声が寄せられ、初回相談につながったケースもあります。

あなたの発信した言葉が誰かの背中を押し、「ぜひ一度相談したい」という最初のクライアントをもたらしてくれる日がきっと来るでしょう。


おわりに:あなたの経験を必要としている人がいる

ミドルシニア世代のキャリアコンサルタントだからこそ提供できる価値は確かに存在します。これまでの職業人生で培った知見や、人生日々の中で得た洞察は、若い世代のコンサルタントにはないリアリティと深みがあります。


それを言語化して発信することは、決して自己満足ではなく「誰かの希望になる言葉」を届けることにほかなりません。

最初の一歩を踏み出すのに不安はつきものですが、小さな発信の積み重ねがやがて大きな信頼の輪を広げてくれます。ぜひ今日から、自分の強みをひとつ言葉にして発信してみてください。その積み重ねが、キャリアコンサルタントとしての新たな扉を開くはずです。


そしてもし「とはいえ自分一人ではなかなか踏み出せない…」と感じる方は、発信練習や言語化の実践ができる場に参加してみるのもおすすめです。

ミドルシニア世代キャリコン応援読書会は、同世代のキャリアコンサルタント同士で集まり、互いのキャリア経験を棚卸しして強みや支援テーマを発見しあえる少人数の対話の場です。

本記事で紹介したようなワークに一緒に取り組み、仲間とつながりながら動き出すきっかけを得ることができます。

もし興味があればぜひ一度覗いてみませんか?イベントの詳細は以下よりご覧いただけます。


➡️ ミドルシニア世代キャリコン応援読書会(オンライン開催)
– 自分の経験を誰かのために役立てたいあなたへ
 イベント詳細・お申込みはこちら

2025年07月16日 14:26

ミドルシニア世代が活躍できるキャリアコンサルティング領域とは?

読書会(20250726)

「キャリアコンサルタントとして動きたい。でも、どの領域なら自分は力を発揮できるのか分からない」
「求人票を見てもピンと来ない。実務経験がないので、最初の1歩が踏み出せない」

50 代・60 代の方から届く切実な悩みです。
けれど実は、ミドルシニアだからこそ求められている “専門領域” が確実に存在します。

本稿では 6 つの重点フィールドを具体的に解説し、
「自分はここで戦えるかもしれない」と思える材料を示します。
最後に 行動を後押しする“読書会” もご案内しますので、ぜひ最後までお読みください。


1. ミドル・シニア再就職 & リスキリング支援

◎ニーズの背景

  • 45 歳以上の転職比率は年々上昇

  • 企業は「育成コストが低い即戦力シニア」を歓迎

  • 国のリスキリング補助金も追い風

◎ミドルシニアキャリコンが活躍しやすい理由

  • 同世代だからこそ分かる「転職の心理的ハードル」

  • 業界横断の人間関係や職種変遷を体験してきた説得力

  • “終身雇用神話”崩壊を実感した当事者としての共感力

◎最初の一歩

  • ハローワーク再就職支援セミナーの非常勤講師に応募

  • シニア専門人材サービス会社の登録カウンセラー面談に同席させてもらう

  • 自己紹介は「同世代だから腹を割って話せます」が刺さる


2. 仕事と介護(両立)コンサルティング

◎介護離職は年間 10 万人規模

  • 2025 年には団塊世代が全員 75 歳以上

  • 「仕事 ⇄ 親の介護」二重負担層 が一気に増加

◎ミドルシニアの強み

  • 自身が親の介護真っ最中/経験済というリアリティ

  • 会社員目線と家族目線の両方でアドバイスできる

◎最初の一歩

  • 企業の「仕事と介護両立セミナー」に聴講者として参加しネットワーク形成

  • 地域包括支援センターにボランティア相談枠がないか打診

  • 介護休業制度で悩む同僚・知人へヒアリング → 仮想ケース収集


3. 中小企業向け“社外”キャリア相談窓口

◎なぜ中小企業?

  • 社内人事部がない/あっても兼務

  • セルフ・キャリアドック導入義務化が追い風

◎ミドルシニアの強み

  • 経営層との年齢ギャップが少なく信頼されやすい

  • 「現場を知る管理職経験者」として労使双方の通訳役になれる

◎最初の一歩

  • 商工会議所の経営相談員に OB 登録

  • 経営者勉強会で「キャリア面談トライアル」を提案

  • 顧問契約より“社外相談 1 回●●●●円”のスポット受注が通りやすい


4. セカンドライフ・ライフシフト講師

◎人気テーマ

  • 定年後 30 年を設計するマネープラン × キャリア × ウェルビーイング

  • 複業・スモールビジネス立ち上げワークショップ

◎ミドルシニアの強み

  • 早期退職や役職定年を体験した説得力

  • 資産形成・年金・保険など“実感のこもった”話ができる

◎最初の一歩

  • 地域市民大学・生涯学習センターの公開講座公募に応募

  • 自治体主催「再就職セミナー」講師募集をチェック

  • 自作講座を Peatix で有料開催しフィードバックを得る


5. シニア起業・マイクロビジネス伴走支援

◎時流

  • 55 歳以上の開業率が過去最高

  • 退職金+年金前倒し資金で“プチ起業”層が急増

◎ミドルシニアの強み

  • 大企業在籍中に得た営業・財務・人脈ノウハウ

  • 同年代だからこそ「リスク許容度」をリアルに語れる

◎最初の一歩

  • 起業プラザ/シニア起業塾のメンター募集に応募

  • 無償でビジネスプラン添削 → 実績を作り顧問契約へ


6. ライフイベント連動型キャリア支援(終活・相続・ペット信託 等)

◎キーワード

  • 「人生 100 年時代」の総合相談ニーズ

  • 介護・相続・終活を“キャリアの視点”で整理

◎ミドルシニアの強み

  • 終活カウンセラー/AFP など、50 代以降に取得した周辺資格が活かせる

  • 自分自身や友人の体験を語れる親近感

◎最初の一歩

  • 葬祭社・士業連携セミナーの登壇サポート

  • 「ペット信託×キャリア」などニッチテーマでブログ発信 → 問い合わせ誘導


“自分の領域”を決める 3 ステップ

  1. キャリア棚卸しワーク

    • 過去の職務・人生イベントをすべて書き出す

  2. 課題—共感マトリクス

    • 「語れる経験」と「世の中の課題」をクロスさせ、相性◎の分野を抽出

  3. 小さく実験

    • 90 日以内にミニ面談 or 無料セミナーを 1 回実施 → フィードバック → 改善


それでも迷うあなたへ──“対話”で見つける最適解

頭では整理できたつもりでも、いざ動こうとすると足が止まる…
そんな時は「仲間との対話」が最速の突破口です。

🟢 ミドルシニア世代キャリコン応援【読書会】

  • 次回開催 :2025年7月26日(土)20:00~22:00

  • 少人数対話 :キャリア経験を持ち寄り、強み・支援分野の発見ワーク体験

  • 行動設計 :自己棚卸の具体的な方法や複業計画書の作成を体験し、複業をスタートするうえで、どのようなことが必要かを理解

👉 お申し込み・詳細はこちら
 

まだ「経験がない」あなたこそ大歓迎です。
本をネタに語り合うからこそ、初対面でも安心して自分を開けます。
まずは“自分の領域”を一緒に見つけに来ませんか?
 

おわりに

ミドルシニア世代のキャリアコンサルタントには、
若手には決して真似できない深い支援領域があります。

あなたの歩んできた道のりは、それ自体が相談者の羅針盤。
「私の経験なんて…」を「誰かの未来を照らす灯」に変える一歩を、
今日から踏み出してみませんか?

2025年07月15日 13:48

第6回:ミドルシニア世代だからこそ、支援できる人がいる

読書会(20250726)

「キャリコンとして活動したいけれど、実務経験もないし、自信もない…」
「若い人に比べて、もう遅いのではないか…」

キャリアコンサルタント資格を取得したミドルシニア世代の中には、
そんな風に自分を過小評価してしまっている方が少なくありません。

でも、それはとてももったいないことです。

なぜなら──
あなたにしか寄り添えない人が、確実に存在するからです。


若手には届かない「言葉」がある

20代・30代の若いキャリコンが苦手とする相談テーマがあります。

それは、

  • 50代での突然の異動・降格

  • 親の介護と仕事の両立

  • 定年後の不安と孤独感

  • 子どもの自立や家族との関係変化

これらのテーマには、実体験や共感が不可欠です。
同じような立場を経験した人だからこそ、
「わかってもらえる」「受け止めてもらえる」と相談者は感じるのです。


人生の厚みが、相談者の安心につながる

ミドルシニア世代のキャリコンが持つ強みは何でしょうか。

  • 30年以上にわたる職業人生

  • 昇進、転職、失敗、家族の問題などの人生経験

  • 組織と人間関係における多様な知恵

  • “働くこと”と“生きること”を結びつけて考える力

これらは、テキストでは学べません。
実際に生きてきたからこそにじみ出るリアリティなのです。

つまり、あなたのキャリアや人生の中にこそ、
相談者に寄り添う「言葉の力」があるのです。


たとえば、こんな相談者がいます

● 55歳、会社から突然の早期退職勧奨
「これまで会社のために尽くしてきたのに…もう必要とされていないのかと思うと、虚しさしかない」

● 50代後半、親の介護と仕事の板挟み
「どちらも中途半端で、自分を責めてばかりいます」

● 60歳目前、定年後が不安
「今は何とか働けているけど、この先を考えると不安しかない」

このような声に、
同世代のあなたがじっくり耳を傾けること自体が、もう“支援”です。


あなたがキャリコンとして「できること」は、想像以上にある

  • “話を聴くこと”は、人生経験のあるあなたのほうが向いています

  • “アドバイスをしない”ことも、若手より自然にできるかもしれません

  • “否定せず受け止める”力も、年齢を重ねたからこそ身についたはずです

これらは、キャリア支援の基本であり、かつ“深さ”が問われるスキルです。
その意味で、ミドルシニアこそキャリアコンサルタントに向いているとも言えるのです。


自信がないなら、まずは「仲間と話してみる」

もし、まだキャリコンとして活動する自信がないなら、
まずは同じ世代の仲間と、自分の強みに気づく場に参加してみませんか?

私たちが開催している【ミドルシニア世代キャリコン応援 読書会】では、

  • 自分の人生経験の意味を見つける

  • どんな相談者と相性がいいかを知る

  • 実践のヒントや仲間との対話を通じて背中を押される

そんな“対話の場”を用意しています。

📘 イベント詳細はこちら
 


おわりに──あなたの人生は、誰かの希望になる

あなたが「何もしていない時間」だと思っていたその期間も、
悩みながら働いた日々も、
誰かにとっては「背中を押される言葉の源」になります。

ミドルシニア世代だからこそ、
キャリアコンサルタントとして支援できる人が、必ずいます。

一緒に、その“誰か”に出会いに行きませんか?


📖 イベントお申し込みはこちら
👉 ミドルシニア世代キャリコン応援 読書会イベント

2025年07月01日 14:48

第5回:役職定年が怖い?──チャンスに変えるセカンドキャリア戦略

読書会(20250726)

「あと数年で役職定年…どうしよう」
「役職が外れたら、自分に何が残るのか不安」

50代半ばを過ぎた頃から、
そんな不安が頭をよぎり始める方も多いのではないでしょうか。

特に、会社人生の多くを管理職として過ごしてきた方にとって、
役職定年は“実質的なリストラ”のように感じられることもあるかもしれません。

ですが今、役職定年後を新しいスタート地点と捉える人たちが増えています。
そして、キャリアコンサルタントという資格が、
そのセカンドキャリアの鍵を握ることもあるのです。


役職定年の「喪失感」の正体

多くの方が役職定年に対して感じる喪失感。
その正体は、「肩書き」や「権限」を失うことにあります。

  • 会議で発言しても以前ほど影響力がない

  • 管理職手当がなくなり、収入が減る

  • 人が自分に指示を仰がなくなる

つまり、「自分の存在価値」が下がったように感じるのです。

でも、それは**“今までの価値観”での見え方**に過ぎません。


「肩書き」から「人生経験」へ価値を移す

ミドルシニア世代がこれからの人生で活躍するには、
**“誰の下で何をやってきたか”よりも、“自分は何を伝えられるか”**が問われます。

そこで力を発揮するのが、キャリアコンサルタントとしての役割。

  • 自分と同じように将来に悩むミドル世代を支援する

  • これまでのマネジメント経験をキャリア教育に活かす

  • 会社に依存せず、自分で選んだ場所で価値を発揮する

こうした活動は、**「人生の棚卸し」と「新しい価値の再定義」**から始まります。


役職定年後の人生に活きる“キャリアコンサルタント”という選択肢

キャリアコンサルタントは、企業の外にいても、個人でも活動できる資格です。

● 自分の経験を“誰かの働き方支援”に変える
● 働きながら副業として、キャリコン活動を始める
● 定年後に自分の知見を地域・学校・中小企業で活かす

会社を離れた後も、**「自分で仕事を作れる力」**は、
これからの人生において非常に強い武器になります。


「今さら無理」ではなく、「今からだからこそ」できる

「もう年だから…」「実績もないし…」
そう思ってしまう気持ちも分かります。

ですが、50代・60代には、

  • 社会人としての積み重ね

  • 多様な人間関係

  • 失敗と成功の両方を知る経験

があります。

これは、若手には決して持てない“人生の厚み”です。
キャリアコンサルタントというフィールドでは、
それが最大の強みになるのです。


まずは、“自分の棚卸し”から始めてみませんか?

キャリコンとして活動を始めるためには、
まず自分のキャリアや人生経験を振り返ることが欠かせません。

それをサポートする場として、
私たちが開催する【ミドルシニア世代キャリコン向け読書会】があります。

📘 イベント詳細はこちら
 

読書会では、

  • 本を通じてキャリア観を深め

  • 対話を通じて気づきを得て

  • 仲間と一緒に“自分のこれから”を考える

そんな機会を提供しています。


おわりに──役職定年は「終わり」ではなく「始まり」

これまでの会社人生が一区切りつく。
それは、新しい人生の物語を自分で描き始めるタイミングです。

役職定年を「不安」にするか「チャンス」にするかは、
あなたの視点と行動しだい。

キャリアコンサルタントという資格は、
その一歩を後押しする“人生の道具”になるかもしれません。

一緒に、自分の価値を見つけ直す時間を持ちませんか?


📖 イベントお申し込みはこちら
👉 ミドルシニア世代キャリコン応援 読書会イベント

2025年06月28日 21:46

キャリア&ライフプラントータルサポート

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