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実家のお墓、将来どうしますか?データで見る「墓じまい」急増のリアル

持ち運べるお墓

お盆や年末年始に故郷へ帰省した際、ふと実家のお墓のことが頭をよぎる。そんな経験はありませんか?

「自分が元気なうちはいいけれど、この先、誰がこのお墓を守っていくのだろう?」 「子どもたちに管理の負担をかけたくないな…」

かつては当たり前だった、先祖代々のお墓を子孫が守り継いでいくという慣習。
しかし今、そのあり方が大きく変わろうとしています。その象徴的な動きが「墓じまい」の急増です。

衝撃の事実。墓じまいはこの10年で2倍以上に

「墓じまい」とは、今あるお墓を撤去・解体して更地にし、取り出した遺骨を別の場所に移したり、供養したりすることです。法律上は「改葬」と呼ばれます。

厚生労働省が発表している統計によると、この「改葬」の件数が、2010年度には約7万2,000件だったのに対し、2022年度には151,076件と、過去最多を記録しました 。わずか10年余りで、件数は2倍以上に膨れ上がっているのです。  

これは一過性のブームではありません。私たちの社会構造の変化に根差した、もはや無視できない大きなトレンドと言えるでしょう。

なぜ「墓じまい」は増え続けているのか?2つの大きな理由

では、なぜこれほど多くの人が墓じまいを決断しているのでしょうか。ある調査で、墓じまいを検討した理由を尋ねたところ、2つの大きな理由が浮かび上がってきました 。  

  1. お墓が遠方にある(54.2%)

  2. お墓の継承者がいない(49.5%)

進学や就職で故郷を離れ、都市部で家庭を築く。こうしたライフスタイルが一般的になった現代では、実家のお墓が物理的に遠い存在になってしまうケースは少なくありません。また、自身の高齢化によって、お墓参りそのものが体力的な負担になることもあります。

さらに、少子化やライフスタイルの多様化により、「お墓を継ぐ」という役割を担う次世代がいない、あるいは頼ることが難しいという現実も深刻です。

これらの理由は、多くの人が「お墓を放置して、荒れ果てさせてしまうのはご先祖様に申し訳ない」という想いを抱えながらも、どうすることもできないジレンマに陥っていることを示しています。墓じまいは、そうした状況を解決するための一つの選択肢として、現実味を帯びてきているのです。
 

これは、他人事ではありません。

「うちはまだ大丈夫」と思っていても、この問題は決して他人事ではありません。お墓の問題は、先送りにすればするほど、選択肢が狭まったり、いざという時に家族間でトラブルになったりする可能性も高まります。

大切なのは、問題が深刻化する前に、まずは現状を正しく認識し、家族と話し合うきっかけを持つことです。
 

「じゃあ、具体的に何をすればいいの?」 「お墓をなくした後の供養はどうなるの?」

そんな疑問が湧いてくるかもしれません。次回は、お墓を持たないという選択をした場合に、どのような供養の方法があるのか、新しい選択肢についてご紹介します。

2025年07月21日 15:06

対話の壁を乗り越える「3つの鍵」。もう根性論で悩まないための戦略とは

100年ライフ見える化ノート2

前回まで、私たちは親との「これからの話」を先延ばしにすることが、いかに深刻な後悔や家族関係の亀裂に繋がりうるか、そのリアルな代償について見てきました。
ここまで読んで、「問題の大きさは分かった。でも、だからこそ、どうすればいいのか分からない」と、途方に暮れるような気持ちになっている方もいらっしゃるかもしれません。

ご安心ください。ここからが、この連載の本番です。


親との大切な話し合い。
それは、気合や根性、あるいは「親を思う気持ち」だけで乗り越えられるものではありません。
感情の迷宮、実践の壁、そして兄弟間の力学。これらが複雑に絡み合った高く険しい壁を前に、丸腰で挑むのは無謀というものです。
 

しかし、適切な装備と、信頼できる地図、そして確かな戦略があれば、その壁は決して乗り越えられないものではありません。

この連載では、そのための具体的な「3つの鍵」を提案します。これらは単独で機能するものではなく、相互に連携し、私たちを力強くサポートしてくれる、包括的な戦略パッケージだとお考えください。
 

1.【タイミングの鍵】いつ話すか?
実は、話を切り出すのに最適な「時」があります。それは、家族が自然と過去と未来に思いを馳せる「お盆」という特別な期間です 。この文化的に用意された流れに乗ることが、気まずさを乗り越える最初の鍵となります。  
 

2.【ツールの鍵】何を、どう話すか?
漠然とした不安を具体的な議題に変え、感情的な対立を避けるための「地図」が必要です。その役割を果たすのが、『私と家族の100年ライフ見える化ノート』のような、心理的なハードルを下げる工夫が凝らされたコミュニケーションツールです 。  
 

3.【サポートの鍵】誰と話すか?
すべてを家族だけで抱え込む必要はありません。キャリア、心、そして介護制度の活用。それぞれの分野で、私たちの「困った」を解決に導いてくれる「プロの力」を借りるという選択肢が、私たちを孤立から救う3つ目の鍵です 。  
 

これらの鍵を一つずつ手に入れ、その使い方を学んでいくことで、これまで開けることのできなかった重い扉を開き、後悔のない未来へと着実に歩みを進めることができるのです。

そのような状況を解決するための方法の1つが、「私と家族の100年ライフ見える化ノート」です。
 

「私と家族の100年ライフ見える化ノート 体験ワークショップ」のお申込みはこちらから

開催日①:8月10日(日)20:00~22:00
開催日②:8月11日(月)13:00~15:00
 

次回からは、まず、私たちがなぜ話し合いをこれほどまでにためらってしまうのか、その根源にある「感情の迷宮」の正体に、より深く、そして丁寧に迫っていきます。

2025年07月21日 13:05

「まだ早い」が招く後悔。沈黙がもたらす本当の代償とは?

100年ライフ見える化ノート2

前回、多くの人が親との「これからの話」を先延ばしにしがち、という問題提起をしました。では、なぜ「今」話すことがそれほどまでに重要なのでしょうか。
その答えは、先延ばしがもたらす「後悔」の深刻さにあります。
 

沈黙が破られるのは、多くの場合、親が病で倒れたり、認知症と診断されたりといった、突然の「危機」が訪れたときです。その瞬間、家族は極度のストレスと混乱の中で、親の真の意向を知らないまま、重大な決断を次々と迫られます。

その結果生まれるのが、「もっと早く、きちんと話しておけばよかった」という、深く、そして長く続く後悔です。
 

ある人は、
医療機器に繋がれた母の姿を前に「家に帰りたい」という最期の願いを叶えられなかった無念を、何年も引きずっています 。

またある人は、本人の意思が分からないまま延命治療を選択してしまったことへの苦悩を抱え続けています 。
それは、「本当にこれで良かったのだろうか」という、答えの出ない問いとの、終わりのない戦いです。
 

この「危機主導」の意思決定は、家族関係そのものにも深刻なダメージを与えます。事前に役割分担や費用について話し合わなかった兄弟姉妹が、お金や介護の負担をめぐって激しく対立し、関係が修復不可能になるケース(いわゆる「家族崩壊」)も決して少なくありません 。  
 

このように、対話の先延ばしは、単なる準備不足以上のものを意味します。それは、家族というシステム全体が「問題を避けることで、かろうじて平穏を保つ」という、不健全で脆い均衡状態に陥っていることの現れなのです。 
 

次回は、私たちをこのような状態に陥らせる、対話を阻む「感情の壁」について、さらに深く掘り下げていきます。

親との話し合うきっかけ作りに是非ご活用ください。

まずはご自身が体験頂いた後に、親御様、ご兄弟でご一緒に参加頂く形が一番良いと感じています。

「私と家族の100年ライフ見える化ノート 体験ワークショップ」のお申込みはこちらから

 

2025年07月19日 16:00

持ち運べるお墓 合同会社様との営業代行契約締結のお知らせ

持ち運べるお墓

はじめに
日本は超高齢社会を迎え、65歳以上の高齢者が総人口の約3割に達しています。人生の最終章を見据えた「終活」の重要性も広く認識されつつあり、60~74歳のシニア世代では77.1%が終活は「必要」と感じているという調査があります。

しかし実際に終活に取り組んでいる人は42.4%にとどまり、多くの方が「いずれは…」と先送りにしているのが現状です。
中でも納骨やお墓の問題は、多くの高齢者やご家族にとって大きな不安材料となっています。
今回、当社(キャリア&ライフプラントータルサポート)は、こうした終活分野の課題解決策の一つとして注目される新サービス「持ち運べるお墓」を展開する持ち運べるお墓合同会社と営業代行契約を締結いたしました。この記事では、現在の終活・納骨・墓じまい事情とニーズを踏まえ、本提携の背景と意義についてわかりやすくご紹介します。

増える「墓じまい」と新たなお墓のニーズ ~終活市場の動向~

日本では近年、**お墓の引っ越しや撤去(改葬・墓じまい)**が増加しています。厚生労働省の統計によると、2022年度の改葬件数は過去最多の15万件超にのぼり、20年前と比べ大幅に増加しました。背景にあるのは、従来のお墓を取り巻く環境の変化です。ある調査では墓じまいを検討した理由の1位が「お墓が遠方にあること」(54.2%)で、次いで「お墓の継承者がいないこと」でした。

遠距離にある先祖代々のお墓になかなか赴けない、少子化や核家族化でお墓を継ぐ人がいない――こうした現実的な問題が墓じまい増加の主因となっているのです。
実際、都市化や家族構成の変化といった社会背景は今後も続くとみられ、墓じまいの件数は今後さらに増えることが予測されています。
 

墓じまい後の遺骨の行き先としては、「納骨堂」や「樹木葬」「海洋散骨」「合祀墓(合同墓)」など様々な新しい選択肢が登場しています。

近年では、お墓を持たずに自宅で故人を供養する手元供養」への関心も高まっています。遺骨を自宅で保管したり、ペンダントやミニ骨壺に入れて身につけたりする手元供養は、新しい供養スタイルとして徐々に浸透し、現在では年間10万人以上が実践しているとも言われます。
お墓参りの負担や経済的負荷を減らし、「自分らしい供養」を求める声が高まっている証拠でしょう。

こうした終活・供養を取り巻くトレンドから読み取れるのは、高齢者やそのご家族が**「お墓の悩み」を解決する新たな方法**を模索しているということです。従来の墓石管理や継承にとらわれない柔軟な発想のサービスに、注目とニーズが集まっています。

「持ち運べるお墓」との提携の背景・目的

上述のような状況を受け、当社はこの度、「持ち運べるお墓」を開発・提供する持ち運べるお墓合同会社と営業代行契約(業務提携)を締結いたしました。
キャリア&ライフプラントータルサポートはこれまで、50代以上のミドル・シニア世代やそのご家族に向けてキャリア支援・介護支援・生活設計(ライフプラン)を総合的にサポートしてまいりました。ご相談の中では、「親のお墓をどうすれば良いか」「自分に後継者がいないのでお墓を持つべきか悩んでいる」「遠方のお墓を今後維持できるか不安」など、終活に関する切実なお悩みが多く寄せられています。そこで当社は、お墓にまつわる様々な問題を解決しうる画期的なサービスである「持ち運べるお墓」に着目しました。

 

持ち運べるお墓」は、その名の通り持ち運び可能な小型のお墓です。桐箱に収められた本体は約0.8kgと軽量で、片手で持てるサイズ感ながら石材(高級御影石やクリスタル)でできた本格的なお墓です。自宅の棚やテーブルの上に置いて、毎日好きなときに手を合わせることができるため、「お墓が遠くてお参りできない」という問題を解消します。
また、煩雑なお墓の継承手続きも不要で、万一引き継ぐ場合も箱ごと手渡すだけで済みます。もちろん霊園などの管理料は一切かからず、経済的負担も軽減されます。
 

さらに「持ち運べるお墓」は、最大6体分のご遺骨を内部に収蔵可能です。専用カプセルに粉末化したご遺骨の一部を密封して収納することで、ご家族やご夫婦、ペットまで含めて一つのお墓にまとめて供養できます。
密封カプセルに入れることでカビ等の発生も防ぎ、遺灰を長期間きれいな状態で保存できる工夫がされています。複数の「持ち運べるお墓」を生前に用意し、家族用・友人用・ペット用と使い分けることも可能です。従来のお墓をそのまま残しつつ、一部のご遺骨を分骨して自宅用に保管するといった柔軟な利用法も想定されています。
 

特筆すべきは、「万が一手放す場合のアフターサポート」も整っている点です。ご遺族が将来的に「持ち運べるお墓」を維持できなくなった場合、合同会社に着払いで返送すれば無料で永代供養(お預かり・定期法要)**を行ってもらえます。つまり、「自分亡き後にこのミニお墓をどうするのか?」という心配にもきちんと備えがあるのです。以上のように「持ち運べるお墓」は、お墓の継承問題・お墓参りの負担・管理費・墓じまい費用…従来のお墓に付きものだったほぼ全ての問題に対応できるよう設計されています。
まさに現代のニーズに合った新発想の供養スタイルと言えるでしょう。


当社が本サービスの**営業代行(販売サポート)契約を締結したのは、こうした「持ち運べるお墓」の価値を一人でも多くの方に届けたいと考えたからです。終活を進める中でお墓のことで悩む高齢者やご家族にとって、従来の枠にとらわれないこの選択肢は大きな安心材料になるはずです。「手元供養はしてみたいけれど具体的にどうすれば…」「お墓を処分した後の供養先を探している」といった方々に、新しい解決策として自信を持ってご提案できるサービスと感じています。今回の提携により、当社のシニア向けライフプラン支援に「お墓の心配を軽くする」という新たな切り口が加わり、よりトータルなサポートを提供できると確信しております。

今後の展望 – すべての人に「自分らしい供養」と安心を

今回提携した持ち運べるお墓合同会社と協力し、当社は今後、終活やお墓に不安を抱えるお客様へ向けて「持ち運べるお墓」の魅力と安心感を積極的にお伝えしてまいります。具体的には、終活セミナーや個別相談の場で本サービスをご紹介し、ご興味のある方には導入まで持ち運べるお墓合同会社様と連携し、丁寧にサポートいたします。また、各種SNSや当社ホームページのブログ(本記事)を通じて、終活中の方々に役立つ情報発信を強化し、新しい供養の形を広めていきたいと考えています。将来的には、全国の提携寺院や介護施設とも連携しながら、どこにお住まいの方でもこのサービスを利用できる体制づくりに寄与していく所存です。
 

高齢化が進む中、「お墓の問題」は決して他人事ではなく、誰もが直面しうる身近なテーマです。当社は「仕事・生活と介護の両立支援」という創業時からのミッションに加え、人生の終章における不安や負担を軽減するお手伝いにも一層力を入れてまいります。今回の提携を機に、ご本人とご家族が心穏やかに人生を締めくくる準備を進められるよう、スタッフ一同サポートしていく所存です。今後ともキャリア&ライフプラントータルサポートの取り組みにご期待ください。

お問い合わせ・ご相談窓口

今回ご紹介した「持ち運べるお墓」について詳しく知りたい方、また終活や介護に関するお悩み・ご相談がございましたら、ぜひ当社までお気軽にお問い合わせください。
キャリア&ライフプラントータルサポートでは一人ひとりの状況に合わせたオーダーメイドの支援プランをご提案しております。
お問い合わせは当社ホームページの「お問い合わせフォーム」またはお電話にて承っております。皆様のお力になれるよう尽力いたしますので、どうぞ安心してご相談ください。

お問合せはこちらから
 

2025年07月19日 12:46

お盆で会う親の顔。でも「これからの話」、できていますか?

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お盆の帰省で久しぶりに会う親の顔。元気そうな姿に安心する一方で、ふとした瞬間に、言葉にならない不安が心をよぎる。
あなたにも、そんな経験はありませんか?


<参考記事>
仕事と介護の両立が始まる前に親と話し合う——その難しさにどう向き合うか

 

電話では「元気だよ」と明るい声を聞かせてくれるけれど、実際に会うと、白髪が増えていたり、背中が少し丸まっていたり、歩く速度が心なしかゆっくりになっていたり。
そんな小さな変化に気づくたび、「これから先、もしものことがあったら…」という漠然とした、しかし確かな重みを持った問いが、心の奥底から静かに浮かび上がってくる。


仕事と介護の両立、親の終末期の希望、実家のこと、そして、決して避けては通れないお金の話。これらは、誰もがいつかは向き合わなければならない、人生のきわめて重要なテーマです。頭では分かっている。いつかは話さなければならないと、誰もが思っています。
 

しかし、これらの話題はあまりにも繊細で、重たい。だからこそ、「まだ元気だから大丈夫」「話を切り出して、あの穏やかな空気を壊してしまったらどうしよう」「親を悲しませてしまうのではないか」と、私たちはつい先延ばしにしてしまうのです。その沈黙は、優しさからくるものかもしれません。しかし、その優しさが、未来に大きな後悔の種を蒔いているとしたら…?
 

この連載では、来るべき日に備え、親子がお互いの想いを深く理解し、穏やかな気持ちで未来を迎えるために、今、私たちができることは何かを15回にわたって探っていきます。

まずは、なぜ私たちがこの大切な話し合いをこれほどまでにためらってしまうのか、その心理的な壁の正体から、じっくりと解き明かしていきましょう。

親との話し合うきっかけ作りに是非ご活用ください。

まずはご自身が体験頂いた後に、親御様、ご兄弟でご一緒に参加頂く形が一番良いと感じています。
「私と家族の100年ライフ見える化ノート 体験ワークショップ」のお申込みはこちらから

2025年07月16日 13:09

あなたの死後、スマホの中身はどうなる?放置された「デジタル遺品」が招く悲劇と、今日からできる3つの対策

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「もし自分に何かあったら、このスマホやPCの中身、どうなるんだろう…」


ふと、そんなことを考えた経験はありませんか?
私たちの生活は、もはや物理的な世界だけで完結していません。SNSのアカウント、クラウド上の写真、ネット銀行の口座、動画や音楽のサブスクリプションサービス…。これらすべてが、私たちの死後、**「デジタル遺品」**としてこの世に残ります 。  


そして、このデジタル遺品を準備なく放置してしまうと、残された家族に、私たちが想像する以上の負担と悲劇をもたらす可能性があるのです。

今回は、決して他人事ではない「デジタル遺品」のリスクと、今日から誰でも始められる具体的な対策について、3つのステップで分かりやすく解説します。


Part 1:あなたの「デジタルゴースト」が引き起こす、笑えない悲劇

「うちは大した財産もないし、大丈夫」…そう思うかもしれません。しかし、デジタル遺品の問題は、資産の大小に関わらず、すべての現代人に降りかかる可能性があります。実際に、以下のようなトラブルが多発しています。
 

悲劇①:資産が「ある」のに引き出せない 
故人がネット銀行やネット証券、仮想通貨などを利用していたものの、家族がIDやパスワードを知らないため、資産に一切アクセスできないケースです 。法的な手続きには時間がかかり、その間、遺族は故人の資産を全く動かせないという事態に陥ります 。


悲劇②:故人のアカウントから、延々と謎の請求が続く 
亡くなった夫のクレジットカード明細に、毎月1,000円の請求が…。調べてみると、本人が契約していたファンクラブの月会費だった、という事例があります 。動画配信サービスやクラウドストレージなども同様で、解約手続きができなければ、故人の口座やカードから料金が自動で引き落とされ続けます 。  


悲劇③:SNSが乗っ取られ、故人の尊厳が傷つけられる 
放置されたSNSアカウントは、悪意のある第三者にとって格好の標的です。アカウントが乗っ取られ、不適切な投稿や詐欺行為に使われてしまう事件も発生しています 。遺族が削除を申請しようにも、本人以外の手続きは複雑で、対応が遅れがちです 。  

これらのトラブルは、残された家族に金銭的な損害だけでなく、計り知れない精神的ストレスを与えることになります。
 

Part 2:家族も自分も守る。「デジタル終活」はじめの一歩

では、どうすればこれらの悲劇を防げるのでしょうか。難しく考える必要はありません。基本は、以下の3ステップです 。
 

ステップ①:「棚卸し」― あなたのデジタル資産をすべて洗い出す まずは、ご自身がどんなオンラインサービスを利用しているか、全体像を把握することから始めましょう 。PCやスマホの受信メールや閲覧履歴を見返しながら、以下の項目をリストアップしてみてください 。  

  • 金融関連: ネット銀行、ネット証券、QRコード決済、仮想通貨など

  • SNS: X(旧Twitter)、Instagram、Facebook、LINEなど

  • サブスク: 動画・音楽配信、ニュースサイト、ファンクラブなど

  • クラウドサービス: Googleドライブ、iCloud、Dropboxなど

  • その他: 通販サイトのアカウント、ブログ、各種アプリなど

ステップ②:「仕分け」― 『遺す』『消す』を決める リストアップが終わったら、それぞれのアカウントやデータを「家族に遺したいもの」と「死後、消去してほしいもの」に仕分けます 。  

この時、大切なのが**「見られたくないデータ」の扱いです。** 誰にだって、家族とはいえ見られたくない写真やメール、日記などがあるはずです。それらを今のうちに自分の手で確実に削除しておくこと。これもまた、残される家族への「最後の思いやり」と言えるでしょう 。  


ステップ③:「記録と共有」― 安全に情報を伝える 最後に、遺したい情報へのアクセス方法を、信頼できる家族が分かるように準備します 。ここで役立つのが**「エンディングノート」**です 。  

エンディングノートに、利用しているサービス名やログイン情報などを記録します。ただし、IDやパスワードをそのまま書き記すのは、情報漏洩のリスクがあり危険です 。  

そこで推奨されるのが、**「パスワードのヒント」**を書いておく方法です。「父の誕生日」「昔飼っていたペットの名前」など、家族だけが分かるヒントを記しておけば、セキュリティを保ちながら情報を伝えることができます 。
 

Part 3:未来をデザインする、ポジティブな終活へ

デジタル終活は、単なる面倒な「後始末」ではありません。

自分のSNSの投稿や写真データを振り返ることは、自らの人生の軌跡を再確認する「棚卸し」の作業です 。そして、何を遺し、何を消すかを決めることは、「自分は他者にどう記憶されたいか」というレガシーを、自らの手でデザインするクリエイティブな行為なのです。  

物理的なモノの整理だけでなく、デジタル空間の自分も整える。 そうすることで、私たちは漠然とした死への不安を和らげ、残りの人生をより前向きに、自分らしく生きるための心の準備をすることができるのです 。  

おわりに

デジタル遺品の問題は、もはや避けては通れない現代の課題です。 しかし、それは私たちを脅かすものではなく、むしろ「自分の人生をどう締めくくり、何を次世代に伝えたいか」を考える、素晴らしいきっかけを与えてくれます。

まずは今日、スマホの中にあるアプリを一つ、整理してみることから始めてみませんか? その小さな一歩が、あなたと、あなたの大切な家族の未来を守る、大きな一歩となるはずです。
 

すべての土台となる最初のステップ:「100年ライフ見える化ノート」
 

2025年07月13日 23:26

親の介護で兄弟ゲンカ、相続で絶縁…そんな悲劇を繰り返さない。データが示す「最高の終活」は、死ぬ準備じゃない

100年ライフ見える化ノート2

「親が倒れた」 その一本の電話から、すべてが始まることがあります。

先日、ダイヤモンド・オンラインに掲載された「“介護の押し付け合い”で後悔しないための方法」という記事が、大きな反響を呼びました。
https://diamond.jp/articles/-/368107


この記事が浮き彫りにしたのは、多くの家庭が直面する、しかし目を背けがちな現実。介護という問題が、愛情で結ばれているはずの家族の絆を、いとも簡単に引き裂いてしまうという事実です。
 

「うちは大丈夫」と思っていても、その日は突然やってきます。そして、準備ができていなければ、残されるのは後悔と、壊れてしまった人間関係だけかもしれません。

この記事では、なぜ多くの家族が介護や相続で対立してしまうのかを客観的なデータで解き明かし、そうした悲劇を回避するだけでなく、**自分自身の人生の最終章を最高に輝かせるための「新しい終活」**について、具体的なステップと共にご提案します。これは、決して暗い話ではありません。未来への不安を、希望に変えるための物語です。
 

Part 1:私たちが目を逸らせない「数字」の現実

まず、私たちが立っている場所を確認しましょう。 2023年、日本の高齢化率(65歳以上の割合)は過去最高の29.1%に達しました 。さらに重要なのは、介護の必要性が格段に高まる  

75歳以上の人口が、65~74歳の人口を初めて上回ったことです 。  

これは、社会全体が本格的な「大介護時代」に突入したことを意味します。そして、高齢者1人を支える現役世代は、かつての12人から、今やわずか2人になりました 。  

この数字が意味するのは、「公的な仕組みや誰かが何とかしてくれる」という時代は終わり、私たち一人ひとりが、自らの意思で未来を設計する必要がある、ということです。
 

Part 2:家族が壊れる、本当の理由

では、なぜ介護や相続は、あれほどまでに家族を揉めさせるのでしょうか。 「お金の問題でしょう?」と思うかもしれません。しかし、データは少し違う側面を指し示しています。

ある調査で、介護者が感じる最大の負担は、「金銭的な余裕がない」(17.0%)を抑え、**「精神的な余裕がない」(20.0%)**がトップでした 。  

想像してみてください。 親の容態は日々変わる。膨大な情報の中から最適な介護サービスを選ばなければならない。仕事と介護の両立。そして、兄弟に連絡しても「そっちでうまくやってよ」と非協力的…。

この「精神的な余裕のなさ」の根源にあるのは、**「曖昧さ」**です。

  • 親がどんな治療や介護を望んでいるのか、意思が曖昧

  • 親の資産がどこにどれだけあるのか、資産状況が曖昧

  • 兄弟間での役割分担や費用負担のルールが、すべて曖昧

この「曖昧さ」が、不信感、不公平感、そして対立を生み出します。介護で生じた亀裂は、親が亡くなった後の相続の場で爆発します。「私はこれだけ大変な思いをしたんだから、多くもらう権利がある」「親の預金を使い込んだんじゃないか」…そんな骨肉の争いの体験談は、枚挙にいとまがありません 。  

これは、誰か一人が悪いわけではありません。準備をしなかったこと、話し合わなかったことが引き起こす、防げたはずの悲劇なのです。
 

Part 3:パラダイムシフト ―「終活」は、最高の「ライフデザイン」だ

ここで、発想を180度転換してみましょう。 もし、親が元気なうちに、自分の希望を明確に伝えてくれていたら? もし、私たち自身が、自分の未来の設計図を描けていたら?

「終活」という言葉には、どこか「人生の終わり支度」というネガティブな響きがあります。しかし、その本質は全く逆です。

終活とは、「死」を意識することで、残された「生」をどう輝かせるかを考える、究極のポジティブ・シンキングなのです。

実際に、終活をきっかけに人生が豊かになった例はたくさんあります。

  • 60代で家をバリアフリーにし、親の介護も自分たちの老後も快適にした夫婦 。  

  • 77歳の記念に撮った晴れやかな写真が、最高の遺影になった母娘 。  

  • 元気なうちに感謝を伝える「生前葬」を開き、涙と笑顔に包まれた人 。  

彼らは、自らの人生の有限性と向き合うことで、本当に大切なものに気づき、行動を起こしました。終活は、家族の負担を減らすだけでなく、自分自身の人生を、最後まで主体的に、後悔なく生き抜くための最強のツールなのです。

Part 4:では、何から始めればいいのか?

「重要性は分かった。でも、何から手をつければ…」 そう思いますよね。いきなり遺言書を書いたり、お墓を探したりするのは、あまりにハードルが高い。

だからこそ、私たちは**「感情の整理」**から始めることを提案します。 法的な手続きやお金の話の前に、まず、あなた自身の心の中にある「想い」を、見える形にしてみませんか?

  • これから、どんなことに挑戦してみたい?

  • 誰と、どんな時間を過ごしたい?

  • 人生の最後に、「ああ、いい人生だった!」と言うために、今、大切にしたいことは何?

こうした問いに、一人で向き合うのは難しいかもしれません。 そこで、私たちがご紹介したいのが、専門のコーチと一緒に、あなたの人生を「見える化」するプログラムです。

▼「100年ライフ見える化ノート」オンライン体験セッション


これは、ココナラで提供されている90分間のオンライン・ワークショップです。 法的なアドバイスをする場ではありません。コーチングの手法を使い、あなたの心の奥にある価値観や夢、家族への想いを引き出し、「人生の設計図」の第一歩となるノートを作成するお手伝いをします。
 

この90分が終わる頃には、あなたは、

  • 漠然とした未来への不安が、具体的な目標に変わっている

  • 家族に何を伝えたいかが、明確になっている

  • これから何をすべきか、その道筋が見えている

そんな状態になっているはずです。 これは、複雑な終活の道のりへと踏み出すための、最も優しく、そして最もパワフルな「助走」になります。
 

おわりに

あなたの人生は、あなただけの物語です。 その最終章を、誰かに委ねるのではなく、あなた自身の手でデザインしませんか。

この90分は、「終わり」について考える時間ではありません。 残りの人生を、そしてあなたが愛する人たちの未来を、後悔ではなく、感謝と安らぎで満たすための、「始まり」の時間です。

下のリンクから、その第一歩を踏み出してみてください。 あなたの物語が、最高のエンディングを迎えることを、心から願っています。

▼後悔しない人生の設計図を描く、最初の90分
 

2025年07月12日 20:00

地獄の沙汰も金次第! 第1話「ある日、親の預金が凍りついた」- あなたの資産も他人事じゃない

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「申し訳ありませんが、この口座からは預金を引き出すことができません」

銀行の窓口で、あなたは耳を疑うでしょう。これはテレビドラマのワンシーンではありません。埼玉在住の田中さん(55歳・仮名)が、先日認知症と診断された母親の介護施設の入居金を引き出そうとして、実際に直面した現実です。

「なぜですか?母の金ですよ?介護に必要なんだ!」

田中さんがどれだけ声を荒げても、窓口担当者は申し訳なさそうに首を横に振るだけ。理由は一つ。「ご本人様の意思確認ができないため、資産を保護する目的で口座を凍結させていただいております」。

…なんてこと、考えたくもないですよね。でも、これは決して他人事ではありません。親が、あるいはあなた自身が、認知症と診断されたその日から、これまで当たり前に使えていたはずの資産が、分厚い氷の下に閉ざされてしまう。これこそが、多くの50代が最初に直面する「介護・終活」の地獄の入り口なのです。

 

なぜ、こんなことが起こるのか?

 

銀行は意地悪でやっているわけではありません。むしろ逆です。本人の判断能力が低下した状況で、詐欺や悪質な勧誘から虎の子の財産を守るための、法律に基づいた防衛策なのです。

しかし、その「善意の防衛策」が、皮肉にも家族を窮地に追い込みます。介護費用、医療費、日々の生活費…。親のために使われるべきお金が、親の口座にあるにもかかわらず、1円たりとも動かせない。まさに「地獄の沙汰も金次第」と言いますが、その肝心のお金が目の前にあるのに使えないという、もっとタチの悪い地獄が現実には存在するのです 。  

 

調査によれば、人々が終活を意識するきっかけの第2位は「相続やお金について意識したため」。多くの人が漠然と感じているお金の不安は、この「資産凍結」という形で、ある日突然、現実の牙を剥くのです。  

 

 

じゃあ、どうすればいいのか?

 

「そんなの、聞いてないよ!」と天を仰ぐ前に、知っておいてください。この最悪の事態を回避するためのツールは、ちゃんと存在します。ただし、どれも「親の判断能力がはっきりしているうちに」しか使えない、時限装置付きの脱出スイッチです。

  • 1. 家族信託(かぞくしんたく) 今、最も注目されている方法です。元気なうちに、親が「もし自分が認知症になったら、この財産の管理と処分を長男に任せる」という契約(信託契約)を結んでおく制度。これにより、たとえ親の判断能力が衰えても、託された家族は契約内容に従って、介護費用や医療費の支払いのために、不動産を売却したり、預金を引き出したりすることが可能になります。柔軟性が高く、家族の実情に合わせた設計ができるのが最大のメリットです。

  • 2. 任意後見契約(にんいこうけんけいやく) これも元気なうちに、「将来、判断能力が不十分になった場合に備えて、自分の後見人になってもらう人」を自分で指名し、契約しておく制度です。家庭裁判所が関与する「法定後見」と違い、誰に、何を、どう支援してもらうかを自分で決められるのが特徴です。信頼できる家族や専門家を、自分の「もしも」の時の代理人として予約しておくようなイメージです。

  • 3. 成年後見制度(せいねんこうけんせいど) すでに判断能力が低下してしまった場合に、家庭裁判所が「後見人」を選任する、いわば最後の砦です 。しかし、これはあくまで最終手段。誰が後見人になるかは裁判所が決めますし、一度選任されると、財産管理は家庭裁判所の監督下に置かれ、手続きが煩雑で費用もかかり続ける場合があります。できれば、この制度のお世話になる前に、先手を打っておきたいところです。  

     

 

これは「お金」だけの問題じゃない

 

資産凍結が恐ろしいのは、経済的な問題にとどまらないからです。

突然の出費に対応できなくなった時、あなたは兄弟に電話をかけることになるでしょう。「悪い、ちょっと立て替えてくれないか?」「え、なんで?親父の金があるだろ?」「それが、凍結されちまって…」「はぁ!?なんでそんな大事なこと、もっと早く言わないんだよ!」

…想像に難くないですよね。これは単なるお金の問題ではありません。これまで見て見ぬふりをしてきた家族間の役割分担や、コミュニケーション不足という名の地雷を、一気に爆発させる起爆装置なのです。介護のストレスは、こうした人間関係の軋轢から生まれることが非常に多いのです 。  

 

 

まとめと「今日の小さな一歩」

 

親が認知症になった瞬間、その資産は凍りつく可能性がある。これは、避けようのない現実です。しかし、元気なうちに対策を講じておけば、この最悪の事態は回避できます。

「でも、いきなり親にそんな話、切り出せないよ…」

わかります。ええ、痛いほど。ですから、今日のところは、まだ親と話す必要はありません。

今日の小さな一歩:親が主に使っている銀行はどこか、通帳やカードはどこに保管してあるか、それとなく確認するだけ。

それでいいのです。それが、地獄の一丁目からUターンするための、最初の、そして最も重要な一歩です。

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2025年07月06日 21:35

【データで見る】もし明日、親の介護が始まったら?今すぐ始めるべき「終活&介護準備」

100年ライフ見える化ノート2

終活や介護、老後の生活。誰もがいつかは向き合うことだと頭ではわかっていても、つい後回しにしていませんか?「まだ先のこと」「何から手をつけていいかわからない」「家族とどう話せばいいんだろう…」。そんな漠然とした不安を抱えているのは、あなただけではありません。

生命保険文化センターの最新の調査(2024年度)によると、実に8割以上の人が、自分の老後の生活に何らかの不安を感じていると回答しています。多くの人が同じように、見えない未来に対して、心のどこかで重荷を感じているのです。

この「漠然とした不安」の正体は何なのでしょうか。その大きな要因の一つが「介護」です。

 

もし明日、介護が始まったら?目を背けられないリアルな数字

 

「介護」と聞いても、すぐには自分事として捉えにくいかもしれません。しかし、データは私たちが向き合うべき現実を明確に示しています。

  • 平均介護期間: 約4年7ヶ月

  • 一時的な費用の平均: 47万円(住宅改修や介護用ベッドの購入など)

  • 月々の費用の平均: 9.0万円

(出典:生命保険文化センター「2024(令和6)年度 生命保険に関する全国実態調査」など)

単純に計算すると、介護が始まった場合、初期費用とは別に、年間108万円もの費用が継続的にかかることになります。平均的な介護期間で考えると、総額で500万円以上の備えが必要になる可能性も。

同調査では、介護費用に対して7割以上の人が不安を感じているという結果も出ています。多くの人が不安を感じながらも、具体的な一歩を踏み出せずにいる。その理由は、「何から始めればいいかわからない」という戸惑いや、「家族と話し合うきっかけがない」という気まずさにあるのではないでしょうか。

しかし、この漠然とした不安を放置してしまうと、いざという時に自分だけでなく、大切な家族にも大きな負担をかけてしまうことになりかねません。

では、どうすればいいのでしょうか。その答えは、まず「知ること」、そして「見える化すること」にあります。

 

不安を「安心」に変える第一歩。「見える化ノート」体験ワークショップのご紹介

 

そこで私たちが提案したいのが、漠然とした不安を具体的な計画に変えるための第一歩、「私と家族の100年ライフ見える化ノート体験ワークショップ」です。

このワークショップは、単に話を聞くセミナーではありません。専門のファシリテーターのサポートのもと、「100年ライフ見える化ノート」というツールを使いながら、あなた自身の未来を具体的に描き出していく、体験型のプログラムです。

▼ワークショップで体験できること

  • 人生の棚卸しと価値観の再発見: 「自分にとって本当に大切なものは何か」「これからどんな人生を送りたいか」をノートに書き出すことで、自分自身の価値観を再確認できます。

  • 将来の「困りごと」の見える化: 介護、健康、お金など、将来直面するかもしれないリスクや課題を具体的に洗い出し、漠然とした不安の正体を突き止めます。

  • 必要資金の具体的な計算: 「老後資金は一体いくら必要なの?」という誰もが抱く疑問に、具体的な計算式を使って、あなたの場合の必要額を「見える化」します。

▼こんな方におすすめです

  • 30代~50代で、親の介護や自分たちの老後が気になり始めた方

  • 漠然とした将来への不安を解消したい方

  • 家族と将来について話すきっかけが欲しい方

  • エンディングノートに興味はあるが、一人では書き進められない方

  • 何から準備を始めたら良いかわからない方

グループワーク形式で、他の参加者の考えや経験を共有できるのも、このワークショップの大きな魅力です。自分一人では気づかなかった視点や、新しい発見がきっとあるはずです。

 

未来の計画は、今を輝かせるための羅針盤

 

終活や介護準備は、決して後ろ向きな活動ではありません。それは、これからの人生を自分らしく、安心して、そして豊かに生きるための「前向きな準備」です。

未来のロードマップを描くことで、今やるべきことが明確になり、日々の生活にも張りが生まれます。そして何より、あなた自身と、あなたの大切な家族が、未来に対して抱える不安を「安心」に変えることができるのです。

たった2時間のワークショップが、あなたのこれからの数十年の人生を守る、大きな一歩になるかもしれません。

まずは、この体験ワークショップで、あなたの未来を描く旅を始めてみませんか?
 

▼「私と家族の100年ライフ見える化ノート体験ワークショップ」の詳細・お申し込みはこちら


あなたと、あなたの大切な人の未来のために。私たちがその第一歩を全力でサポートします。

2025年07月04日 13:29

第4回 介護で壊れた兄弟関係——その原因と予防策

100年ライフ見える化ノート2
~「仲良し家族」だったのに、なぜ?~

「昔は仲の良い兄弟だったのに、親の介護が始まってから、口もきかなくなりました…」

これは、私のサロンに相談に来られたKさん(58歳女性)の言葉です。
Kさんは、数年間にわたり実家の母親の在宅介護を1人で担ってきました。
弟さんや妹さんは遠方に住んでおり、「忙しい」「無理」と手伝いを断り続けていたそうです。

■ 感謝されない介護に、限界が来た
Kさんは、母の介護に仕事と家庭を調整しながら、身を削って向き合っていました。
けれども、弟妹は「ありがとう」の一言もなく、電話も月に一度あるかないか。
たまに実家に帰ってきても、「なんでこんなに散らかってるの?」などと、手伝いもせず口を出すばかり。

ある日、Kさんはついにキレてしまいました。
「じゃああなたたちがやってみなさいよ!」
その日から兄弟間の連絡は途絶え、今では年賀状すら交わさなくなったといいます。

■ 親の介護がきっかけで兄弟関係が壊れる理由
なぜ、親の介護は兄弟関係をギクシャクさせてしまうのでしょうか?
大きく分けて、次の3つが原因となることが多いです。

1. 負担の偏り
介護は、近くに住んでいる人・女性・長男(長女)などに集中しがちです。
「誰がどれだけやったか」という不公平感が募り、感情のもつれに発展します。

2. コミュニケーション不足
介護に関する情報や状況を、兄弟で十分に共有していないと、
「そんなに大変だとは思わなかった」「勝手に決めないで」と誤解が生まれやすくなります。

3. 金銭問題
介護費用を誰がどれだけ出すか、あるいは出さないのか。
そして、介護をした人が相続でどう扱われるのか。
ここでも不公平感や不満が溜まり、トラブルになることが多いです。

■ 兄弟トラブルを防ぐために「今」できること
親がまだ元気なうちに、兄弟姉妹で話し合いの場を持つことが、何よりの予防策です。

◎ 1. 「まだ介護が始まっていない今」だからこそ、冷静に話せる
介護が始まってからでは、疲労や不安も相まって感情的になりがちです。
今のうちに、兄弟で「将来のことをちょっと話しておこうか」と、軽い形で集まりましょう。

◎ 2. 役割分担は“できる人が、できる範囲で”
「全員が同じように動ける」必要はありません。
近くにいる人が“現場の世話”を、遠方の人が“費用支援”や“定期連絡”を担うなど、それぞれの得意や状況に応じた分担を話し合うと良いでしょう。

◎ 3. 情報は全員に“同時に”共有
介護サービスの利用状況、費用、親の健康状態などは、兄弟全員に同時に伝える工夫を。
LINEグループや家族ノートアプリの活用も有効です。

■ 家族は“チーム”であるべき
親の介護は、長期戦です。
だからこそ、家族がチームとなって支える体制をつくっておくことが重要です。

「仲がいいから大丈夫」ではなく、
「仲がいいうちにこそ、ルールをつくる」ことが、未来の絆を守ります。

🌸ワークショップのご案内🌸
介護や終活の話を、家族にどう切り出せばいいか分からない…
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2025年06月29日 21:11

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