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「何から始めればいいか不明」な人が陥る"情報迷子"。介護・終活の不安を解消する「解決の3ステップ」

60代で後悔しないための介護準備・終活実践塾

「親の介護や終活について、考えないといけない」

そう思ってインターネットで検索を始めると、膨大な情報に圧倒されてしまった...。

そんな経験はありませんか?
 

「介護保険?」
「地域包括支援センター?」
「エンディングノート?」
「遺言?」
「実家の片づけは?」
「お墓はどうする?」

 

調べれば調べるほど、やるべきことの多さに気が遠くなり、「何から始めていいか不明」 というスタート地点に戻ってきてしまう。 

そして、不安や心配ばかりが募り 、結局「つい先送りに...。」 してしまう。

これが、多くの方が陥る「情報迷子」の状態です。
 

この迷路から抜け出すために必要なのは、情報をやみくもに集めることではありません。複雑に見える問題を、シンプルな手順に分解することです。

「55歳からの介護・終活実践塾」では、この複雑な問題を解決するために、たった3つのステップ に沿って、あなたを4ヶ月間サポートします。

【解決の3ステップ】

ステップ1:見える化(課題や不安の整理)
まずは、あなたが今抱えているモヤモヤした不安や課題を、すべて書き出して整理し、明確にします 。

「お金が心配」
「兄弟が非協力的」
「親とどう話せばいいかわからない」
「自分の仕事と両立できるか」

 

問題の正体がはっきりすれば、対策の半分は終わったようなものです。
(講座の1ヶ月目では、まさにこの「自己理解と課題確認」 に集中的に取り組みます)
 

ステップ2:合意形成(家族や関係者との対話)
介護や終活は、あなた一人で決めることではありません。
 

「親御さんの意向」
「ご兄弟の考え」
「配偶者の理解」

 

関係者との認識を一致させることが不可欠です 。

 
しかし、この「話し合い」が一番の難関でもあります。
(講座の2ヶ月目では、「家族対話と資源整理」 をテーマに、効果的な対話の方法や合意形成のコツを学びます)
 

ステップ3:実行(具体的な行動計画)
課題が見え、家族との方向性が合ったら、いよいよ具体的な行動計画に移します 。 エンディングノートの作成 、家計や将来資金の計画 、医療や介護の意思決定 など、やるべきことをリストアップし、実行していきます。
 

一人では挫折しがちなこのステップも、専門家のサポートと仲間のいる環境 があれば、着実に進めることができます。
 

この3つのステップを順番に、着実に踏んでいくこと。
それこそが、「情報迷子」から抜け出し、「後回し」を卒業する唯一の道です。

 

「55歳からの介護・終活実践塾」のプレセミナーでは、この3ステップをどのように実践していくのか、さらに詳しくお伝えします。

「何から始めれば...?」と立ち止まっているあなたの、確実な第一歩を、私たちが全力でサポートします。
 

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2025年10月23日 22:17

地獄の沙汰も金次第! 第6話 深夜1時の電話「母が倒れた」その時、子は無力さを知る

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深夜1時。
けたたましく鳴り響くスマホの着信音で、あなたは叩き起こされます。


ディスプレイに表示されたのは、見知らぬ番号。


恐る恐る通話ボタンを押すと、聞こえてきたのは、冷静で、しかし有無を言わせぬ事務的な声でした。

「救急隊の者ですが、〇〇さん(あなたの親の名前)のお身内の方でしょうか。お母様が、ご自宅で倒れているのを発見されまして...」

血の気が引く、とはこのことでしょう。
 

頭が真っ白になりながら、あなたはパジャマのまま車に飛び乗り、病院へと向かいます。しかし、そこであなたを待っているのは、親の安否への不安だけではありません。

これまで見て見ぬふりをしてきた「ツケ」を、現金で、しかも即金で支払わされる、地獄の始まりです。

第一の壁:一枚の紙が、親の命を左右する

なんとか病院に駆けつけると、医師からの説明もそこそこに、事務員から数枚の書類が差し出されます。

・入院同意書

・身元保証書

・治療費の支払保証書

「ここに、ご署名をお願いします」
当たり前のように言われるその一言が、あなたの動きを止めます。


身元保証人? 親族とはいえ、軽々しくサインしていいものなのか?


支払保証? いったいいくらかかるんだ?
そして、意識のない親の入院に、自分が同意してしまっていいのか?

この一枚の紙にサインできなければ、必要な治療が受けられないかもしれない。その恐怖が、あなたの判断力を鈍らせます。これは、多くの50代が突然直面する、「保証人クライシス」です 。

混乱の中、なんとか書類を書き終えたあなたに、次なる試練が訪れます。 「当面、入院に必要な費用ですが…」

提示された金額に、あなたは愕然とします。
差額ベッド代、食事代、もろもろの雑費...。

親の預金から支払おうにも、本人の意識がなければ、たとえ子供でも1円たりとも引き出すことはできません。 

これが、第1話で警告した「資産凍結」の、最も残酷な現実です。

結局、あなたは自分の貯金を取り崩し、費用を立て替えるしかありません。親の介護費用は、平均で500万円以上かかるとも言われています。


その支払いが、今日、この瞬間から始まったのです。

第三の壁:神の領域に、足を踏み入れる覚悟

そして、最大の悪夢が訪れます。 医師があなたを呼び止め、静かに、しかし厳粛にこう告げるのです。

「今後の治療方針についてですが...。万が一の場合、延命治療は希望されますか?」

延命治療

その言葉の重みに、あなたは呼吸すら忘れます。親が元気な頃、そんな話、一度もしたことがなかった。親自身はどう思っているのか、知る由もない。尊厳死を望んでいるのか、それとも、一日でも長く生きたいのか ?
兄弟はなんて言うかな?自分一人で決めてしまっていいのか?

親の命の終わり方を、あなたが決めなければならない。

何の準備も、覚悟もないまま、あなたは神の領域に足を踏み入れることを強制されるのです。

この連鎖を断ち切るために

親の突然の入院は、単なる不運ではありません。それは、これまで先送りにしてきた問題が、一斉に牙を剥く「人災」です。

資産凍結、介護難民化、不都合な10年間、家族間のコミュニケーション不足...。これらの問題の根本にあるのは、やはり未来設計図の不在です。

では、どうすればこの最悪のシナリオを回避できるのか?
それは、親が元気なうちに、しっかりと家族で話し合い、事前の準備をしっかりとしておくことです。

これは、来るべき危機を後回しにせず、「自分ごと」として捉え、具体的な計画に落とし込むための「人生の防災訓練」をしっかりしておくことに他なりません。

終末期医療の希望から、いざという時のお金の話まで、元気なうちに家族と意思疎通を図り、「もしも」の時に迷わないための準備を、専門家と共に行うことができます 。

<プレセミナーのご案内>
50代管理職のあなたへ。その「まだ大丈夫」、が危ない。 ~キャリアの崖、突然の介護、見えない老後。手遅れになる前に打つべき「次の一手」とは?~


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まとめと「今日の小さな一歩」
深夜にかかってくる一本の電話。それは、あなたの人生を一変させるゴングです。
 

その時、後悔しても、もう遅い。

必要なのは、知識でも、覚悟でもなく、ただ一つ「事前の準備」だけです。
 

今日の小さな一歩:親の「お薬手帳」の写真を撮らせてもらう。

「どんな薬を飲んでるか、念のため知っておきたくて」と、さりげなく切り出してみてください。

その一枚の写真が、救急搬送された時、医師が治療方針を決めるための、何より重要な情報源になります。
 

そしてそれは、親の命と未来について話し合う、最初の、そして最も大切な一歩になるのです。

2025年10月21日 20:07

「もう限界…」親の介護が辛いと感じるのは、あなたが優しい証拠です

笑顔の介護 (プレゼンテーション)

夜、家族が寝静まった後、たった一人でスマートフォンを見つめているあなたへ

「親の介護 つらい」 「介護 限界」
そんな言葉を、誰にも見られないように、そっと検索窓に打ち込んだのではないでしょうか。

もしそうなら、まず一番にお伝えしたいことがあります。


親の介護を「辛い」と感じてしまうこと。それは、あなたが冷たい人間だからでも、親不孝だからでもありません。

むしろ、あなたが、どうしようもなく優しい人間であることの、何よりの証拠なのです。

なぜ、優しい人ほど「辛く」なるのか

考えてみてください。もしあなたが、親のことなんてどうでもいい、と思っていたら。きっと、ここまで辛くはならないはずです。

「ちゃんと見てあげたい」 

「できる限りのことをしてあげたい」

 「穏やかに過ごしてほしい」

その深い愛情があるからこそ、理想と現実のギャップに苦しむのです。

思うように動いてくれない親への苛立ち。

昔とは変わってしまった親の姿への悲しみ。そして、そんな風に感じてしまう自分への、耐えがたい罪悪感。


その一つ一つの感情は、すべてあなたの優しさと責任感から生まれています。あなたは、大切な親御さんの人生を、自分の人生の一部として、真正面から背負おうとしている。だからこそ、その重みに心が軋む音を立てるのは、あまりにも自然なことなのです。

「私だけがおかしいの?」という孤独感

「こんな風に感じるなんて、なんてひどい娘(息子)なんだろう」 「周りの人は、もっとうまくやっているに違いない」
そうやって、自分一人を責めていませんか?

私も本当にそのような状況でした。

日本では、毎年10万人以上の人が、あなたと同じように介護を理由に仕事を辞めています。それは、統計上のただの数字ではありません。10万通りの、声にならない悲鳴であり、誰にも言えない葛藤の物語です。

多くの人が、あなたと同じように「辛い」と感じながら、それを口に出せずにいます。「親の介護は子供がやるべき」「弱音を吐くべきではない」そんな社会の無言の圧力の中で、たった一人、孤独に戦っているのです。

今、あなたにしてほしい、たった一つのこと


この記事を読んで、すぐに何かが解決するわけではないかもしれません。

介護の現実は、そんなに甘いものではないことを、あなたが一番よくご存知のはずです。

でも、今夜、これだけは自分に許可してあげてください。

「辛い」と感じることを、許してあげること。


「ああ、私、今すごく辛いんだな」「疲れているんだな」と、ただ認めてあげる。

まずはそこからスタートしてみて下さい。

それは、介護を投げ出すこととは全く違います。


むしろ、明日からも大切な親御さんと向き合っていくために、あなた自身の心を守るための、最も重要で、最も尊い第一歩なのですから。

この記事は、そんなあなたのための「避難場所」です。


ここでは、綺麗事も、建前もいりません。あなたの心が少しでも軽くなるような、そんな場所にしていきたいと思っています。

あなたのその優しさが、あなた自身を壊してしまう前に。 

どうか、自分を責めるのをやめてください。


あなたは、十分に、本当に十分に、頑張っています。

悩みやストレスを抱えているとき、つい「自分だけで何とかしなきゃ」と思ってしまうことがあります。

でも、誰かに話すことで、心の中に溜まっていた重たい気持ちが、少しずつほどけていくことがあります。

カウンセリングのお申込みはこちらから
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親の介護がつらいと感じている方、介護離職を考えている方へ

 

2025年10月20日 13:56

その電話は、突然鳴る。親の介護が「他人事」でなくなる日 〜原因のトップ3は脳卒中・骨折・認知症〜

60代で後悔しないための介護準備・終活実践塾

穏やかな日常は、一本の電話で一変することがあります。

「お父さんが、転んで動けないの!」 「救急車で運ばれたって、病院から連絡があって…」
 

考えたくないことですが、親の介護が必要になるきっかけは、多くの場合、このように突然訪れます。


厚生労働省の調査によると、介護が必要となった主な原因の上位は、
「認知症(16.6%)」
「脳血管疾患(脳卒中など)(16.1%)」
「骨折・転倒(13.9%)」

となっています 。
 

これらは、誰にでも、いつ起きてもおかしくない事態です。

昨日まで元気だった親が、今日から人の助けを必要とする。その瞬間から、家族の生活は一変します。

私自身の父もそうでした。 2023年3月6日、当時87歳だった父は、間質性肺炎で緊急入院 。

そこから2ヶ月間の入院生活を経て、要介護1の認定を受けました 。
退院後の生活をどうするか、施設を探し、手続きを進め...。
あっという間に時間は過ぎていきました。


この時、私は実質的には何の準備もしていない状態でした。
まさに資格を持っていたり、表面的な知識を持っていても、全く役に立たないということを思い知らされました。

・入院費用はどうする?
・父の口座からお金を引き出せるか?
・カードはどこにある?暗証番号は?
・母親の世話はどうする?
・仕事はどうする?
・退院後はどうする?
・兄弟とはどう連携する?

 

次から次へと押し寄せる「決めなければならないこと」の波に、完全に飲み込まれてしまい、精神的にも、経済的にも、そして時間的にも、計り知れない負担がのしかかり、心身ともに本当に疲弊しました。
(これは、実際に介護者にならないと、理解できないかもしれません。)
 

準備が遅れることは、緊急時の混乱を招き、家族全員の負担を増大させることに直結するのです 。

だからこそ、私は「55歳からの介護・終活実践塾」を通じて、転ばぬ先の杖をご提供したいと考えています。


この講座では、突然の事態に備え、冷静な判断ができるように、

1.課題や不安を「見える化」する
2.家族や関係者と「合意形成」する
3.具体的な計画を「実行」に移す
という3つのステップで、あなたとご家族をサポートします。
 

「まだ先のこと」と思っている「いつか」は、明日やってくるかもしれません。 まずは90分のプレセミナー(無料)に参加して、その日に備えるための第一歩を踏み出しませんか?

心に余裕がある「今」だからこそ、できることがあります。

<プレセミナーのご案内>
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2025年10月19日 21:04

なぜ、わかっているのに動けない? 親の介護と自分の終活、つい後回しにしてしまう"5つの心理的なワナ"

60代で後悔しないための介護準備・終活実践塾

「親のことも、自分の老後のことも、そろそろ真剣に考えないとな…」

あなたは今、そう思いながらも、日々の忙しさに追われて具体的な一歩を踏み出せずにいませんか?

頭の片隅では常に気になっている。重要だとわかっている。でも、何から手をつけていいかわからなかったり、なんだか気が重くて話題にするのを避けてしまったり...。

実は、あなただけではありません。多くの方が「重要だけど、緊急ではない」と感じ、介護や終活といったテーマを後回しにしがちなのです。

しかし、その「いつかやろう」が、ある日突然、後悔に変わることがあります。 私の父も、87歳の時に間質性肺炎で緊急入院し、そこから一気に介護が必要な生活になりました。 親の介護は、本当に突然始まるのです。

では、なぜ私たちはこれほど重要なことを先延ばしにしてしまうのでしょうか? そこには、多くの人が陥りがちな"5つの心理的なワナ"が隠されています。

  1. 「まだ早い」という思い込み: 親が元気なうちは、どうしても実感が湧きにくいものです。

  2. 「死や老い」への無意識の抵抗: このテーマに向き合うこと自体が、精神的に負担に感じてしまう。

  3. 情報過多による思考停止: 何から始めればいいのか分からず、調べるほどに混乱してしまう。

  4. 家族との関係性への懸念: お金や介護の話を切り出して、関係が気まずくなるのを恐れてしまう。

  5. 日々の忙しさという言い訳: 「時間がある時にやろう」と、目の前のタスクを優先してしまう。

    これらのワナに、一つでも心当たりはありませんか?この「後回し」を卒業し、将来の不安を安心に変えるための第一歩を踏み出すお手伝いをしたい。そんな想いで、私たちは**「55歳からの介護・終活実践塾」**を始めました。

この講座は、単なる知識提供の場ではありません。4ヶ月という期間をかけて、課題を「見える化」し、家族との「合意形成」をサポートし、具体的な「実行」に移すまでを伴走するプログラムです。

まずは、あなたが今抱えているモヤモヤや不安を整理してみませんか? 90分の無料説明会では、なぜ今準備が必要なのか、そして具体的に何をすべきなのかを、分かりやすくお伝えします。

「いつか」ではなく「今」行動することで、あなたの、そして大切なご家族の未来の選択肢は、確実に広がります。

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2025年10月18日 22:14

地獄の沙汰も金次第! 第5話 実家がゴミ屋敷になる前に。親が発する「静かなSOS」の見つけ方

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久しぶりに帰った実家。
なんだか、ちょっと空気が違う。 昔はいつも整頓されていたはずのテーブルに、郵便物や新聞がなんとなく溜まっている。

冷蔵庫を開けると、少し前に買ったはずの牛乳が賞味期限切れのまま奥の方に...。

「まあ、年を取るとこんなものかな」

そう自分に言い聞かせて、見て見ぬふりをしてはいませんか?

実はそれこそが、数年後にあなたの実家が手のつけられない「ゴミ屋敷」と化し、親子関係までもが崩壊しかねない、極めて危険な分かれ道なのです。

衝撃的なゴミ屋敷は、ある日突然生まれるわけではありません。
それは、親が発する無数の「静かなSOS」が、誰にも気づかれずに積み重なった、悲しい結果です。今回は、その取り返しのつかない事態になる前に、私たちが気づくべき「兆候」と、今すぐ打てる「予防策」についてお話しします。

なぜ「崩壊のサイン」を見逃してはいけないのか?

一見些細な変化は、親の心身に起きている深刻な問題の表れです。

 

1. 認知能力の低下という「静かなる敵」
「片付ける」という行為は、「要る・要らないを判断し」「分類し」「元の場所に戻す」という高度な脳の働きを必要とします。
郵便物を溜め込む、同じものを何度も買ってくる、賞味期限を管理できない…これらは認知症の初期症状の可能性があります。

 

2. 体力の衰えという「避けられない現実」
ゴミをまとめて、指定された曜日にゴミ捨て場まで運ぶ。若い頃は何でもなかったこの行為が、高齢者にとっては大変な重労働です。
膝や腰の痛みが、その一歩を億劫にさせ、家の中にゴミが溜まる最初のきっかけになります。

 

3. 社会からの孤立が生む「心の闇」
気力や関心が薄れ、人との交流がなくなると、家を綺麗に保つ動機も失われます。散らかった家を他人に見られるのが恥ずかしくなり、さらに人を遠ざける...。この悪循環が、親を社会から孤立させ、セルフネグレクト(自己放任)へと追い込んでいくのです。

このSOSを放置すれば、ホコリによる健康被害、害虫の発生、最悪の場合は火災につながります。そして何より、これは第4話で語った「不都合な10年間」が本格的に始まった証拠であり、資産凍結(第1話)や介護難民化(第3話)へのカウントダウンが始まったゴングの音なのです。

じゃあ、どうすればいいのか?【今日からできる予防策】

「なんで片付けないんだ!」と怒鳴るのは最悪の選択です。
親のプライドを傷つけ、心を閉ざさせるだけ。必要なのは、非難ではなく、愛情に基づいた予防と支援です。

  • 予防と支援の具体的内容例 
    1. 「チェックリスト」でさりげなく確認する
     ・郵便受け: 何日分も溜まっていないか?

     ・薬: 飲み忘れや、管理ができているか?
     ・服装や身だしなみ: 季節に合っているか、清潔か?

    2. 「手伝う口実」を作る
     「片付けよう」と正面から言うのではなく、「この古い雑誌、重いから運ぶの手伝うよ」「高いところの電球、替えておこうか?」など、具体的な口実を作って、自然な形 
     で

    3. 専門家と繋がる
     少しでも「おかしいな」と感じたら、一人で抱え込まず、親が住む地域の「地域包括支援センター」に相談してください
     彼らは介護のプロであり、家族だけでは気づけない問題点を指摘し、必要なサービスに繋いでくれます。
      ・家のことに関わっていきましょう。
      ・冷蔵庫: 明らかに古い食材や、同じものが複数ないか?
      ・カレンダー: 今日の日付に印がついているか?
       実家に帰った際、以下の点をそれとなくチェックする習慣をつけましょう。

この連鎖を断ち切るために

実家の散らかりは、氷山の一角にすぎません。その根本にあるのは、第4話で指摘した「不都合な10年間」に対する未来設計図の不在です。

お金、健康、住まい、家族関係...。

これらの問題が複雑に絡み合った結果が、「片付けられない」という形で噴出しているのです。この根本原因を解決しない限り、どんな予防策もその場しのぎに終わってしまいます。

では、どうすれば未来の設計図を描けるのか?

そのための最強のツールが、「私と家族の100年ライフ見える化ノート 体験ワークショップ」です 。  

これは、漠然とした不安を「見える化」し、具体的な計画に落とし込むための、まさに「人生の防災訓練」 。専門家のナビゲートのもと、未来に起こりうる課題をシミュレーションし、今から打つべき手を明確にします 。
実家の問題も、この大きな設計図の一部として捉えることで、根本的な解決への道筋が見えてくるのです 。  


▼「見て見ぬふり」を卒業し、未来の安心を手に入れる
~まずは「私と家族の100年ライフ見える化ノ ート」の体験を~

 

まとめと「今日の小さな一歩」

実家の些細な変化は、親があなたに助けを求めているサインです。
それは、これまで語ってきた全ての危機が、すぐそこまで迫っているという静かな警告なのです。

このSOSから目を背ければ、待っているのは後悔だけです。
 

今日の小さな一歩:次に親と電話する時、「最近、何か困ってることない?」と、いつもの会話に一言だけ付け加えてみる。

その一言が、親の固く閉ざした心の扉を開ける、最初の鍵になるかもしれません。

2025年10月04日 19:27

シニア向けChatGPT講座を終えて。AI時代に私たちが後世に伝えるべき「大切な使命」

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本日、私が講師を担当させていただいているNPO法人さいたまシニアパソコン友の会の「シニア向けChatGPT活用講座」が、前期の全11講を無事に終えました。

昨年の後期コースから合わせると、約50名の方々がこの新しい学びの場を卒業されたことになります。
NPO法人さいたまシニアパソコン友の会

「講座は今日で終わりだけど、私のChatGPTとの付き合いは今日からが本番ね!」

最終日にそう言って笑う受講生の方の晴れやかな顔を見て、胸がいっぱいになりました。この講座を通じて、私自身が学んだこと、そして受講生の皆さんと共有した未来への想いを、ここに書き留めておきたいと思います。

「面白い!」「生活が変わった!」AIが拓くシニア世代の新たな可能性

「先生、AIって何だか怖いものだと思ってたよ」
初回の講座では、そんな声も少なくありませんでした。しかし、会話をするように直感的に使えるChatGPTに触れるうちに、皆さんの表情は驚きと喜びに変わっていきました。

趣味の園芸について、専門家と対話するように育て方を質問する方。

昔の思い出を語りかけ、それを元にAIに短い自分史を創作してもらう方。

お孫さんへの手紙の文面を、もっと気持ちが伝わるようにと一緒に考える方。

毎日の献立に悩み、冷蔵庫の残り物からプロ顔負けのレシピを提案してもらう方。

皆さんがそれぞれの生活の中でAIを「賢い相棒」として活用し、目を輝かせながらその成果を報告してくださる姿は、テクノロジーがもたらすポジティブな力を何よりも雄弁に物語っていました。

便利さの先にある、私たちが向き合うべきテーマ

しかし、この講座で私が最も大切にしたのは、単なる操作方法をお伝えすることだけではありません。生成AIが急速に進化する現代において、私たちはその光と影の両面を正視する必要があるからです。

数理工学者の甘利俊一氏は、生成AIの進化が「文明崩壊」のリスクをはらんでいると警鐘を鳴らし、AIの未来は「恐怖と希望が50:50」だと語っています。AIが人間の仕事を肩代わりし、人間が自ら考えることを放棄してしまえば、それは「人間の家畜化」に繋がりかねません。
<参考動画>
"【下手すれば“文明崩壊”の危険】生成AIの源流を築いた伝説的な
数理工学者・甘利俊一/人工知能が「心、個性、信念、正義感」を
持つように/AIの未来は恐怖と希望が50:50


便利なツールに溺れるのではなく、それを使う人間が確固たる軸を持つこと。そのために、私たちはAIとどう向き合うべきか。これは、世代を超えた大きな問いです。

講座の最後に伝えた「シニア世代だからこその使命」

そして、講座の最終回。私は受講生の皆様に、少し踏み込んだお話をさせていただきました。

「豊かな人生経験に裏打ちされた知恵や倫理観、人を思いやる心。これらAIにはない人間的な価値を、次の世代にしっかりと伝えていくこと。それこそが、シニア世代の皆様が担うことのできる、かけがえのない使命なのではないでしょうか」

AIは膨大なデータを元に最適解を出すことはできても、人の痛みに共感したり、文化の奥深さを味わったりすることはできません。激動の時代を生き抜き、様々な経験を重ねてこられた皆様の言葉や姿勢そのものが、これからのAI時代を生きる若い世代にとっての道標となります。

私の話を、皆さんは深く頷きながら、真剣な眼差しで聞いてくださいました。その静かで力強い眼差しに、私は未来への確かな希望を感じ、胸が熱くなりました。

終わりに

この講座を卒業された50名の皆様は、単に新しいツールを学んだだけではありません。AIという鏡を通じて、人間とは何か、豊かに生きるとは何かを改めて見つめ直し、未来への羅針盤を手にしたのだと、私は信じています。

ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
これからも「賢い相棒」と共に、彩り豊かな素晴らしい日々を送られることを、心から願っています。

2025年09月27日 20:57

地獄の沙汰も金次第! 第4話 「ピンピンコロリ」を夢見る人ほど準備が必要なワケ

20250706105815_upload_105815

「苦しまずに、眠るように逝きたい」
「死ぬ直前まで元気で、誰にも迷惑をかけずにポックリ逝くのが理想だよね」


いわゆる「ピンピンコロリ(PPK)」
誰もが一度は口にする、理想の最期ではないでしょうか。
長年連れ添った配偶者に「ありがとう」と伝え、孫たちの寝顔を見ながら、穏やかに眠りにつく...。

素晴らしい夢です。

しかし、はっきり申し上げます。
その夢に賭けるのは、「年末ジャンボで10億円当てて老後の資金にする」と計画するのと同じくらい、無謀で危険な行為です。

なぜなら、統計データが示す現実は、私たちの夢とはあまりにかけ離れているからです。そして、その「夢と現実のギャップ」こそが、これまで私たちが話してきた資産凍結、相続争い、介護難民といったあらゆる地獄の温床となっているのです。


あなたを待ち受ける「不都合な10年間」という現実

衝撃的なデータをご紹介しましょう。
人が自立して健康に生活できる期間を示す「健康寿命」と、平均的な寿命である「平均寿命」。この二つには、実は大きな隔たりがあります。

最新のデータでは、その差は男性で約9年、女性に至っては約12年もあります 。

もうお分かりでしょうか。 この「平均して10年前後」という期間こそ、多くの人が「ピンピン」ではなくなり、「コロリ」と逝くまでの、何らかの支援や介護を必要とする「グレーゾーン」なのです 。  


10年間です。短いですか? 長いですか?
想像してみてください。

10年前、あなたは何をしていましたか?その頃生まれた子供は、もう小学校高学年です。それだけの長い期間、あなたは誰かの助けを借りながら生きていく可能性が、統計上、極めて高いのです。


「ピンピンコロリ」を信じることは、この「不都合な10年間」から目をそらす行為に他なりません。そして、準備なきままこの期間に突入した時、第1話から第3話で語ってきた悪夢が、一斉にあなたとあなたの家族に襲いかかります。

  • 判断能力が衰え、資産は凍結される(第1話)

  • 誰が介護費用を出すかで、兄弟は骨肉の争いを始める(第2話)

  • 長期の介護に耐えきれず、家族は**「介護難民」**と化す(第3話)

すべては、このグレーゾーンで起こるのです。


じゃあ、どうすればいいのか?

「ピンピンコロリ」という宝くじが当たるのを待つのではなく、当たらなかった時に備える。それが、賢明な大人の責任です。しかし、10年という長い期間にわたるお金、健康、住まい、家族関係...
これら全てを一体どうやって計画すればいいのでしょうか?

  • 1. 「10年分の介護費用」を直視する 生命保険文化センターの調査では、平均的な介護費用は月々約8.3万円。10年間で約996万円。これに一時費用が加わり、合計で約1070万円。この数字を前に、漠然とした不安だけが募りませんか?

  • 2. 複雑に絡み合う問題を整理する この10年間は、お金だけの問題ではありません。延命治療はどうするのか(リビング・ウィル)、実家はどうするのか、誰が介護のキーパーソンになるのか。問題が複雑に絡み合い、どこから手をつけていいか分からず、思考が停止してしまうのです。

  • 3. 究極の解決策:未来を「見える化」する この巨大で複雑な「不都合な10年間」という課題を乗り越えるために、専門家たちが作り上げた最強のツールがあります。それが「私と家族の100年ライフ見える化ノート 体験ワークショップ」です 。  

    この「見える化」のプロセスこそが、漠然とした恐怖を「対応可能な計画」へと変える唯一の方法なのです。

誰が、あなたのおむつを替えるのか?

これは、お金だけの問題ではありません。
あなたの尊厳の問題です。
10年間のグレーゾーン。もし、あなたが何の準備もしていなければ、誰があなたのお金の管理をし、誰があなたの体を拭き、誰があなたのおむつを替えるのでしょうか。

その役目を、あなたは愛する子供たちに、何の選択肢も与えずに背負わせたいですか?「ピンピンコロリ」を夢見ることは、結果的に、最も愛する家族に最も重い荷物を託すことになりかねないのです。

まとめと「今日の小さな一歩」

「ピンピンコロリ」は、最高の理想です。しかし、理想はあくまで理想。私たちは、平均10年間の「要介護期間」という現実の上で生きていかなければなりません。

この現実から目をそらさず、備えること。それこそが、あなた自身と、あなたの愛する家族を守る、唯一の方法なのです。

今日の小さな一歩:「もし、体の自由が利かなくなっても、これだけは最期まで続けたい」と思うことを、一つだけ考えてみる。

それは「音楽を聴くこと」かもしれませんし、「庭の盆栽を眺めること」かもしれません。その小さな希望が、あなたの未来設計図を描く、最初の、そして最も大切なとっかかりになります。

そして、その設計図を完成させるための具体的な方法を知りたくなったら、ぜひ「私と家族の100年ライフ見える化ノート 体験ワークショップ」の扉を叩いてみてください。

「私と家族の100年ライフ見える化ノート 体験ワークショップ」のお申込みはこちらから

1.9月20日(土)14:00~
2.9月28日(日)20:00~

 

2025年08月22日 15:12

親の沈黙の本当の理由―「与える側」でなくなることへの、根源的な恐れ

100年ライフ見える化ノート2

前回、私たちは親との対話を阻む、見えない「感情の壁」の存在について触れました。
今回は、その壁を構成している、親側の視点からその心理を深く、そして丁寧に探っていきます。なぜ親は、将来の話になると口を閉ざしたり、話題を逸らしたり、時には不機嫌になったりするのでしょうか。


その根底にあるのは、単なる頑固さや照れではありません。
それは、自身の「老い」と、それに伴う「役割の変化」に対する、根源的な恐れなのです。

■「与える側」から「依存する側」へ。アイデンティティの崩壊

親にとって、介護や終末期の話は、単に将来のプランを立てるという事務的な作業ではありません。それは、自身の衰えや、いつか来る死を、真正面から直視させられる行為です。

考えてみてください。彼らは何十年もの間、家族を支え、守り、何かを「与える側」として生きてきました。
お金を稼ぎ、食事を作り、子の成長を見守り、家の問題を解決する。その役割こそが、彼らのアイデンティティそのものだったのです。

しかし、介護の話は、その役割が逆転する未来を突きつけます。
これまで家族を支えてきた自分が、いずれ誰かに頼り、お世話をされる「依存する側」になるかもしれない。

この役割の転換は、彼らが長年かけて築き上げてきた自律性や存在価値を根底から揺るがす、大きな脅威となり得ます 。それはまるで、人生という舞台で演じ続けてきた主役の座から、引きずり降ろされるような感覚に近いのかもしれません。

■「迷惑をかけたくない」は、愛情であり、最後のプライド

この恐れと深く結びついているのが、多くの親が口にする「子供に迷惑はかけたくない」という言葉です。これはもちろん、子を思う深い愛情の表れです。しかし同時に、それは自身の尊厳を守るための、最後の砦、最後のプライドでもあるのです。

「まだ大丈夫」「自分のことは自分でできる」という言葉は、単なる強がりではありません。それは、「まだ私は、あなたに与える側の親なのだ」というかろうじて保っている心のバランスを、崩さないでほしいという、切実な心の叫びなのです。

この親世代が抱えるプライドと、その裏側にある深い不安を理解することなく、ただ正論として「将来のために話し合おう」と迫るだけでは、彼らの心をさらに固く閉ざさせてしまうだけなのです。私たちが向き合うべきは、親の言葉ではなく、その言葉の裏に隠された、声なき心の叫びなのかもしれません。

このような親のプライドと、その裏側にある不安をときほぐすために必要なことは、親子の会話であり、その会話のきっかけとなる最適なツールが、「私と家族の100年ライフ見える化ノート」です。

まずは、「私と家族の100年ライフ見える化ノート 体験ワークショップ」に参加してみませんか?

「私と家族の100年ライフ見える化ノート 体験ワークショップ」のお申込みはこちらから

開催日①:9月20日(土)14:00~16:00
開催日②:9月28日(日)20:00~22:00

次回は、私たち「子供側」が抱える、優しさと罪悪感が入り混じった複雑な感情の正体について、深く見ていきます。

2025年08月19日 13:22

地獄の沙汰も金次第! 第3話 病院は追い出す、施設は入れない「介護難民」のリアル

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「お母様、来週退院です。今後のことは、ケアマネージャーさんとご相談を」


ある日、親が転倒して入院。
あなたは仕事の合間を縫って見舞いに通い、ようやく容態が安定したことに安堵のため息をつく。
その矢先、病院のソーシャルワーカーから、この一言を事務的に告げられます。
 

「え?退院?まだ一人で生活するのは無理ですよ!」

「申し訳ありませんが、当院は急性期病院ですので…」。


これは、ある40-代のフリーランスライターが、認知症の母親が骨折で入院した際に実際に体験したやり取りです 。
彼女は、その時の心境を「突然、一方的に要求を突きつけられた」と語っています 。
 

そうです。病院は治療をする場所であり、生活の場ではありません。治療が終われば、たとえ自宅での生活が困難な状態であっても、退院へのカウントダウンは容赦なく始まります。

これが、多くの人がパニックに陥る「介護難民」問題の始まりです。第1話、第2話で扱ったお金や相続の問題が静かに進行する時限爆弾だとしたら、これはあなたの日常に突然鳴り響く空襲警報なのです。

なぜ、あなたは「難民」になるのか?

「介護が必要なら、介護施設に入ればいいじゃないか」。
そう思うのは、まだ当事者になっていない人の楽観論にすぎません。現実は、需要と供給の絶望的なミスマッチに満ちています。
 

1. 安い公的施設は「宝くじ」レベル
特別養護老人ホーム(特養)は、費用が比較的安いため誰もが第一候補に考えます。しかし、その待機者は全国で数十万人規模。都市部では「200人待ち」などもザラで、すぐに入れるのは奇跡に近いのが現実です。
前述のライターも、母親の要介護認定が出た途端、ケアマネージャーから「特養は絶望的です」と告げられています 。
 
2. 民間施設は「高嶺の花」
「それなら民間の有料老人ホームを」とパンフレットを取り寄せたあなたは、その金額に再び愕然とします。入居一時金が数百万〜数千万円、月額利用料も20万〜40万円以上。親の年金だけでは到底足りず、貯蓄を切り崩すか、子供が援助するしかありません。第1話で解説した「資産凍結」が起きていれば、この選択肢すら取れないのです。
<参考情報>
介護にはいくら必要か。家族の介護離職や労働時間の制約、住宅改修費用…「見えないコスト」が積み重なって負の連鎖に陥るリスクもhttps://topics.smt.docomo.ne.jp/article/fujinkoron/life/fujinkoron-18106

3. 「とりあえず」の施設も永遠にはいられない
病院と特養の中間的な役割を担う介護老人保健施設(老健)もありますが、ここはあくまでリハビリをして在宅復帰を目指す場所。原則3ヶ月〜半年程度で退所しなければならず、永住はできません。結局、時間稼ぎはできても、根本的な解決にはならないのです。

病院からは退院を迫られ、めぼしい施設には空きがない。時間だけが刻一刻と過ぎていく…。この焦燥感と絶望感が、「介護難民」の正体です。

じゃあ、どうすればいいのか?

パニックの渦中で溺れないために、今すぐできることがあります。それは、「介護は突然始まる」という前提で、平時のうちに準備しておくことです。
 

1. 「地域包括支援センター」をブックマークする
市区町村が設置する高齢者のための「総合相談窓口」です。介護に関するあらゆる相談に乗ってくれます。親が住む市区町村のセンターの場所と連絡先を、今すぐスマホで検索し、ブックマークしておきましょう。いざという時、あなたが最初に駆け込むべき場所です。
 

2. 親の「お金の状況」を把握しておく
残酷なようですが、これが最も重要です。親の年金額、預貯金額などを大まかにでも把握しておかなければ、入れる施設の種類や選択肢が全く見えてきません。「月々いくらまでなら払えるか」という予算が、あなたの施設探しの羅針盤になります。
 

3. 究極の事前準備:体験ワークショップに参加する
ここまでの話で、「知識だけじゃなく、実際にどう動けばいいのか体験してみたい」と思いませんでしたか?

実は、そのための予行演習ができる場所があります。
それが、「私と家族の100年ライフ見える化ノート 体験ワークショップ」です。

前述のライターも「なぜもっと早く、母が元気なうちから施設を探しておかなかったのか」と深く後悔していますが 、このワークショップは、その後悔を未然に防ぐための最高の投資です。  

介護は、情報戦であり、時間との戦い

親の介護は、愛情や気合だけではどうにもなりません。それは、情報、お金、そして手続きという現実との総力戦です。
そして、その戦いに勝利するための最大の資源は「時間」です。入院してから、退院を宣告されてからでは、あまりにも時間が足りないのです。

まとめと「今日の小さな一歩」

病院は、あなたと親を永遠には守ってくれません。
治療が終われば、介護という荒波に自力で漕ぎ出さなければならないのです。その時、手元に地図も羅針盤もなければ、親子共々遭難するしかありません。
 

「まだウチは大丈夫」と思いたい気持ちは痛いほどわかります。
しかし、その「大丈夫」が、明日崩れる可能性は誰にでもあるのです。

今日の小さな一歩:まずは親が住む市区町村名 地域包括支援センターと検索し、サイトを眺めてみてください。
 

そして、もしあなたが本気で未来の自分と家族をパニックから救いたいと願うなら、最も賢明な次の一歩は、体験ワークショップに参加してみることをご検討下さい。数時間の予行演習が、未来の数ヶ月にわたる苦悩をなくしてくれるかもしれません。

私と家族の100年ライフ見える化ノート 体験ワークショップへのお申込みはこちらから
・9月20日(土)14:00~
・9月28日(日)20:00~

 

2025年08月16日 22:10

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