「選ばれるキャリコンになるための相談メニューのつくり方」~ミドルシニア世代の経験を価値に変える具体ステップ~

なぜ「相談メニュー」が必要なのか?
キャリアコンサルタントとして活動を始めた多くの人が、最初にぶつかる壁――
それが、「どんなサービスを提供すればいいのか、わからない」という悩みです。
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面談の経験はあるけれど、いざ有償でやるとなると躊躇する
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自分の強みや専門性がうまく打ち出せない
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サービスメニューがないから、相談されたときの対応が曖昧になる
実は、相談メニュー”を作ること自体が、自分の価値の言語化であり、信頼構築の第一歩です。
今回は、ミドルシニア世代のキャリコンが、自分の経験を活かして選ばれるキャリコンになるための、相談メニューの作り方をお伝えします。
ステップ1:誰に届けたいのか?「相手」を明確にする
相談メニューは、「自分が提供したいこと」だけでなく、
「誰に届けたいか(ターゲット)」を明確にすることから始まります。
たとえば──
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50代で今後の働き方に悩む会社員
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定年後の再雇用に違和感を抱える公務員
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転職や資格取得に迷う40代女性
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両親の介護と仕事の両立に悩むミドル世代
このように“顔が見える対象”を想定すると、伝えるべき言葉が一気に具体化されていきます。
ステップ2:「その人の悩み」をリストアップする
次に、そのターゲットが抱える悩みや課題を洗い出します。
🔹定年前後の人なら
・定年後のキャリアが想像できない
・再雇用の処遇に不満がある
・退職後の社会的孤立が不安
🔹40〜50代の女性なら
・子育てが一段落し、再就職したいが不安
・職場とのミスマッチで悩んでいる
・これからの人生にやりがいを持ちたい
この悩みが、相談メニューの「テーマ」になります。
ステップ3:「あなたの経験」が役立つ接点を探す
ここで大切なのが、「あなた自身の職務経験」「あなた自身の人生経験」と接点があるかを見つけること。
たとえば──
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あなた自身が転職を複数回経験している
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再雇用の制度で悩んだことがある
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家族の介護と仕事の両立を体験してきた
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部下のコミュニケーションで悩んだ
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向上の5S活動の推進で悩んだ
このリアルな体験こそが、資格以上に「共感され、選ばれる理由」になります。
ステップ4:「時間」「内容」「料金」を決める
いよいよ、メニューの枠組みを整えましょう。
🔸例:
【50代からのキャリア再設計サポート】
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対象:55歳前後で今後の働き方に悩んでいる方
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時間:60分×3回(週1回)
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内容:人生棚卸し+価値観整理+アクションプラン作成
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料金:15,000円(税込)
このように誰に、何を、どう提供するかを明示することで、
「相談してみようかな」と思ってもらえるきっかけが生まれます。
ステップ5:サービスの“名前”と“言葉”を整える
最後のポイントは、サービス名と紹介文の言葉です。
🟩名前の例:
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50代の人生リブート相談室
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セカンドキャリア再設計プログラム
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介護と仕事のWバランス相談
🟩紹介文の例:
「これまでの経験を見つめ直し、これから”の自分を描く60分です。」
「介護・再就職・孤独など、ミドル世代ならではの悩みを、同世代のキャリコンが伴走します。」
自分の言葉で語ることが、あなた自身のブランドになります。
読書会で仲間と一緒に磨きませんか?
ここまで読んで、「でも、自分だけでは作れない…」と感じた方へ。
📚【ミドルシニア世代キャリコン応援読書会】では、
自分の経験を振り返りながら、
相談メニューを一緒に練り上げる時間があります。
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他の人の強みや言葉に刺激を受けながら
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自分らしい価値の打ち出し方を試しながら
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「まずはこれで始めてみよう」と言える状態に整える
迷っているあなたにこそ、参加してほしい読書会です。
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【まとめ】
「どんなメニューを出したらいいのか分からない」
「自分の経験に価値があると思えない」
そんな悩みを抱えていたら、それは第一歩を踏み出すサインです。
経験は、活かすことで「価値」になります。
あなたの言葉が、誰かのこれからを照らす日が必ず来ます。
まずは、小さな相談メニューから始めてみませんか?
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