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【第7回】初めての地域包括支援センター 相談の流れと準備しておくと安心なこと

第7回

さいたま市で親の介護が心配になったら読む話

急な入院・介護で家族が慌てないためのやさしい準備

「地域包括支援センターに相談してみようかな...。」
 

そう思っても、初めて電話をする時には少し勇気がいるものです。
 

「こんなことで相談していいのかな?」

「何から説明すればいいんだろう?」

「親本人も一緒に行かないといけないの?」

「まだ介護認定を受けていないけれど大丈夫?」

「何か資料を持って行った方がいい?」
 

そんな疑問から、相談することを先延ばしにしてしまう方もいるかもしれません。
 

でも、地域包括支援センターへの相談は、それほど難しく考える必要はありません。

さいたま市では、地域包括支援センターを「シニアサポートセンター」と呼んでいます。
 

介護が始まった人だけではなく、
 

「最近、親の様子が少し気になる」

「この先のことが心配」
 

という段階でも利用できる、地域の身近な相談窓口です。
 

今回は、初めて相談する時の流れと、事前に少し整理しておくと安心なことをお伝えします。
 

まずは電話一本からでも大丈夫

初めて相談する場合、まずは担当するシニアサポートセンターに電話してみるのがおすすめです。
 

いきなり完璧に状況を説明する必要はありません。
 

たとえば、
 

「80代の母が一人暮らしをしているのですが、最近少し物忘れが増えて心配で...」

「父の足腰が弱ってきて、この先どうすればいいのか相談したいのですが...」

「まだ介護というほどではないのですが、今のうちに何を準備しておけばいいでしょうか?」
 

このくらいからで十分です。
 

最初から、
 

「要介護認定を申請したい」

「このサービスを利用したい」
 

と目的が明確になっていなくても構いません。
 

まずは、「何となく心配」を言葉にしてみる。

そこから専門職の方が話を聞き、必要な情報を一緒に整理してくれます。
 

「何を相談したいか分からない」でも大丈夫

家族介護の相談で難しいのは、自分でも問題を整理できていないことです。
 

たとえば、
 

親の物忘れが気になる。

でも認知症なのかは分からない。

一人暮らしも心配。

最近、転びそうになることも増えた。

病院には通っているらしいけれど、詳しくは知らない。

将来介護になった時のことも心配。
 

そうすると、「結局、私は何について相談したいのだろう」となってしまいます。
 

でも、それで大丈夫です。
 

むしろ、最初の相談は、「何が問題なのか一緒に整理するところ」から始まってもよいのです。

家族だけで問題をきれいに整理してから相談しなければならない、ということはありません。
 

本人が一緒でなくても、まず家族から相談できる

親自身は、
 

「私はまだ大丈夫」

「そんなところに相談する必要はない」
 

と言うこともあります。
 

そんな時、「本人が行きたがらないから相談できない」と思ってしまうかもしれません。
 

でも、まず家族から相談するという方法があります。
 

たとえば、
 

「母はまだ困っていないと言っているのですが、家族としては少し心配です」

「父にはまだ話していないのですが、どのように話をしたらいいでしょうか?」
 

そんな相談から始めてもよいのです。
 

本人を無理に連れて行くことよりも、まず家族が状況を整理し、どのような対応が考えられるのかを知る。

それも大切な第一歩です。
 

相談前にメモしておくと安心なこと

もちろん、何も準備せず相談しても構いません。
 

ただ、初めての相談では緊張して、伝えたかったことを忘れてしまうことがあります。
 

そこで、簡単なメモを作っておくことをおすすめします。

① まず「一番気になっていること」

たとえば、
 

・物忘れが増えた
・転倒が心配
・一人暮らしが不安
・薬をきちんと飲めているか心配
・介護保険の仕組みが分からない
・家族だけでは支えきれそうにない
 

などです。
 

一番気になることを一つ書いておくだけでも、話しやすくなります。
 

② 親の基本情報

分かる範囲で十分です。
 

・年齢
・住んでいる場所
・一人暮らしか、同居か
・主な病気
・通院先
・現在利用しているサービス
・日常生活でできていること、難しくなっていること
 

すべて分からなくても問題ありません。

「分からない」ということ自体が、これから確認すべきことになります。
 

③ 最近変わったこと

とても大切なのが、「以前と比べて何が変わったか?」です。
 

たとえば、
 

「同じ話を繰り返すようになった」

「外出しなくなった」

「家の中が以前より散らかるようになった」

「薬が余っていることが増えた」

「転ぶことが増えた」

「請求書や郵便物がたまっている」
 

など。
 

具体的な変化が分かると、相談員の方も状況を把握しやすくなります。
 

聞きたいことを3つくらい書いておく

相談の時には、質問もメモしておくと安心です。
 

たとえば、
 

「今の段階で介護認定は必要ですか?」

「物忘れについては、どこに相談すればよいですか?」

「一人暮らしを支えるサービスはありますか?」

「地域で参加できる体操教室や集まりはありますか?」

「今のうちに家族が準備しておくことはありますか?」

「親本人には、どのように話をすればよいでしょうか?」
 

全部聞こうとしなくても構いません。
 

まずは一番知りたいことからで大丈夫です。
 

相談すると、その場ですべて決まるわけではない

地域包括支援センターに相談したからといって、
 

すぐ介護認定を受ける。

すぐ介護サービスを使う。

すぐ施設を探す。
 

ということではありません。
 

まず状況を聞いてもらう。

必要な情報を教えてもらう。

必要であれば、医療機関や介護サービス、行政、地域活動などにつないでもらう。
 

そのように、一つずつ整理していきます。
 

ですから、「相談したら大ごとになってしまうのでは?」と心配しすぎる必要はありません。
 

相談することは、「何かを決めることではなく、選択肢を知ること」でもあります。
 

相談した後は「次に何をするか」を確認する

相談を終える時には、「では、次に家族は何をすればよいでしょうか?」と聞いてみることをおすすめします。
 

たとえば、
 

・主治医に相談してみる
・介護認定について検討する
・家の中の安全を確認する
・本人と少し話をしてみる
・地域の介護予防教室に参加してみる
・しばらく様子を見て、変化があれば再度相談する
 

など、次の一歩が見えてくることがあります。
 

相談の目的は、すべての問題を一度で解決することではありません。

「次にどうすればいいか分かる」だけでも、大きな意味があります。
 

私自身も、地域包括支援センターとのつながりを大切にしたい

私は、さいたま市で介護準備や終活についての活動をしています。
 

そして、地域の方から相談を受けた時に大切にしたいと思っていることがあります。

それは、「自分だけで問題を抱え込まず、必要な時には適切な公的支援や専門機関につなぐこと」です。
 

介護準備や終活の相談では、
 

「何から考えればよいか分からない」

「親とどう話せばよいか分からない」

「家族の考えがまとまらない」
 

という、支援につながる前段階の悩みも多くあります。
 

私は、そうした部分を一緒に整理しながら、必要に応じてシニアサポートセンターなどにつながりやすくする役割を、地域の中で担っていければと思っています。
 

今日からできる小さな一歩

今回の小さな一歩は、「親について気になっていることを、3つだけ書き出してみる」ことです。
 

たとえば、
 

「最近、同じ話が増えた」

「薬を飲み忘れているかもしれない」

「一人暮らしを続けて大丈夫か心配」
 

この程度で十分です。
 

そして、そのメモを見て、「一度、シニアサポートセンターに聞いてみようかな」と思ったら、まず電話してみてください。
 

完璧な説明は必要ありません。

専門用語も必要ありません。
 

「親のことで少し心配なことがあって...」

その一言からで大丈夫です。
 

介護準備で大切なのは、すべてを自分で解決できるようになることではありません。

困った時に相談できる人や場所を知っていること。
 

それも、とても大切な「備え」の一つです。

地域でつながることで、これからの安心は少しずつ作っていけます。
 

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2026年09月04日 14:51

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