「制度はあるのに、誰も使わない 会社の正体 〜使われない制度が意味するもの〜」

あなたの会社には、介護休業制度や両立支援制度がありますか?
多くの中堅・中小企業が、法律に従い一定の制度を整えています。
実際に「うちは制度を導入してあるから大丈夫」とおっしゃる経営者の方も少なくありません。
でも――
● 過去3年間で制度を利用した社員は何人いますか?
● 制度の利用方法を、社員はどこまで理解していますか?
● そもそも「使いやすい雰囲気」が職場にありますか?
この問いに即答できなければ、制度は「あるだけ」で機能していない可能性があります。
■ 制度があっても使われない理由
実は、介護を抱える社員が制度を利用しない理由は、
法律やルールではなく、「職場の空気」にあることが多いのです。
社員の本音(実際の声):
「上司が忙しそうで言い出せなかった」
「制度を使ったら逃げたと思われそう」
「制度があると知っていても、使い方がわからない」
「キャリアに影響しそうで怖い」
このような「心理的ハードル」が、制度の利用を妨げています。
つまり、制度があることと使われることはまったく別問題
使える制度設計と使える文化の両方がそろって初めて、離職は防げるのです。
■ データが示す制度未活用の実態
🔹 介護離職経験者の約60%が、介護休業制度を「利用していない」
🔹 制度の存在を「知らなかった」または「内容をよく知らなかった」:約45%
(出典:厚生労働省「仕事と介護の両立に関する実態調査」)
これは驚くべきことです。
制度があっても、多くの社員がそれを活かせないまま職場を去っているのです。
■ なぜ中堅・中小企業で特に使われにくいのか?
中小企業では、以下のような事情が制度の活用を難しくしています:
少人数体制で誰かが抜けると業務が回らない
管理職も制度の詳細を理解していない
「仕事を休む=責任放棄」という雰囲気が根強い
人事制度や相談窓口が整っていない
しかし、このまま放置すれば、大事な人材が静かに辞めていくリスクが高まります。
■ 今こそ「使われる制度」に変えるとき
では、制度を活きた支援策に変えるにはどうすれば良いのでしょうか?
🔸 制度の内容を定期的に社内で周知する(メール/研修など)
🔸 管理職に「相談されたときの対応フロー」を教育する
🔸 利用者が後ろめたさを感じない雰囲気づくりを進める
🔸 実際に制度を使った社員の声を社内共有する
これらの積み重ねが、制度を活用されるものに育て、離職を未然に防ぐ礎となります。
💬まとめ
介護離職は「制度がないから」ではなく、「制度を使えない空気」の中で起きている――この事実に気づいていただきたいのです。
経営者として「制度は用意した」だけで安心していませんか?
社員が声を上げやすく、制度が“本当に使える”職場に変えていくことこそ、人的資本経営の第一歩です。
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