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第4回 介護で壊れた兄弟関係——その原因と予防策

100年ライフ見える化ノート2
~「仲良し家族」だったのに、なぜ?~

「昔は仲の良い兄弟だったのに、親の介護が始まってから、口もきかなくなりました…」

これは、私のサロンに相談に来られたKさん(58歳女性)の言葉です。
Kさんは、数年間にわたり実家の母親の在宅介護を1人で担ってきました。
弟さんや妹さんは遠方に住んでおり、「忙しい」「無理」と手伝いを断り続けていたそうです。

■ 感謝されない介護に、限界が来た
Kさんは、母の介護に仕事と家庭を調整しながら、身を削って向き合っていました。
けれども、弟妹は「ありがとう」の一言もなく、電話も月に一度あるかないか。
たまに実家に帰ってきても、「なんでこんなに散らかってるの?」などと、手伝いもせず口を出すばかり。

ある日、Kさんはついにキレてしまいました。
「じゃああなたたちがやってみなさいよ!」
その日から兄弟間の連絡は途絶え、今では年賀状すら交わさなくなったといいます。

■ 親の介護がきっかけで兄弟関係が壊れる理由
なぜ、親の介護は兄弟関係をギクシャクさせてしまうのでしょうか?
大きく分けて、次の3つが原因となることが多いです。

1. 負担の偏り
介護は、近くに住んでいる人・女性・長男(長女)などに集中しがちです。
「誰がどれだけやったか」という不公平感が募り、感情のもつれに発展します。

2. コミュニケーション不足
介護に関する情報や状況を、兄弟で十分に共有していないと、
「そんなに大変だとは思わなかった」「勝手に決めないで」と誤解が生まれやすくなります。

3. 金銭問題
介護費用を誰がどれだけ出すか、あるいは出さないのか。
そして、介護をした人が相続でどう扱われるのか。
ここでも不公平感や不満が溜まり、トラブルになることが多いです。

■ 兄弟トラブルを防ぐために「今」できること
親がまだ元気なうちに、兄弟姉妹で話し合いの場を持つことが、何よりの予防策です。

◎ 1. 「まだ介護が始まっていない今」だからこそ、冷静に話せる
介護が始まってからでは、疲労や不安も相まって感情的になりがちです。
今のうちに、兄弟で「将来のことをちょっと話しておこうか」と、軽い形で集まりましょう。

◎ 2. 役割分担は“できる人が、できる範囲で”
「全員が同じように動ける」必要はありません。
近くにいる人が“現場の世話”を、遠方の人が“費用支援”や“定期連絡”を担うなど、それぞれの得意や状況に応じた分担を話し合うと良いでしょう。

◎ 3. 情報は全員に“同時に”共有
介護サービスの利用状況、費用、親の健康状態などは、兄弟全員に同時に伝える工夫を。
LINEグループや家族ノートアプリの活用も有効です。

■ 家族は“チーム”であるべき
親の介護は、長期戦です。
だからこそ、家族がチームとなって支える体制をつくっておくことが重要です。

「仲がいいから大丈夫」ではなく、
「仲がいいうちにこそ、ルールをつくる」ことが、未来の絆を守ります。

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