【第4回】ペットは家族。でも、もしもの時の段取りは決まっていますか?
ペットは家族
この言葉に、深くうなずく方は多いと思います。
ワンちゃん、ネコちゃんと暮らしていると、ペットは単なる「飼っている動物」ではありません。
朝、顔を見るだけでほっとする。
帰宅すると迎えてくれる。
散歩に行くことで、こちらも元気をもらえる。
そばにいてくれるだけで、心が落ち着く。
人生後半において、ペットは大きな心の支えになってくれる存在です。
だからこそ、ひとつ考えておきたいことがあります。
それは、もしもの時の段取りは決まっていますか?
ということです。
「ペットは家族」と思っていても、いざ飼い主さんに何かあった時の具体的な段取りまで決まっているご家庭は、意外と少ないかもしれません。
たとえば、急に入院することになった時。
誰が最初に家に入るのか?
誰がペットの様子を見るのか?
ごはんはどこにあるのか?
薬は必要なのか?
トイレや散歩はどうするのか?
動物病院はどこなのか?
一時的に誰に預けるのか?
長期的には誰に託すのか?
預かってもらう時の費用はどうするのか?
こうしたことが決まっていないと、家族や周囲の人はとても困ります。
そして何より、ペット自身が不安になります。
犬や猫は、自分で事情を説明することができません。
「いつものフードがいい」
「この薬を飲んでいる」
「この病院に通っている」
「知らない人が苦手」
「この毛布があると落ち着く」
そうした大切な情報を、自分の言葉で伝えることはできません。
だからこそ、飼い主さんが元気なうちに、段取りを整えておくことが大切です。
ここで大切になるのが、ペット後見という考え方です。
ペット後見とは、飼い主さんにもしものことがあった時に、大切なペットが安心して暮らし続けられるように、世話をしてくれる人、費用、情報、仕組みをあらかじめ整えておくことです。
具体的には、ペット遺言、ペット信託、負担付遺贈、死因贈与契約、ペット情報ノート、一時預け先の確保などが関係してきます。
ただし、最初から難しい制度を決める必要はありません。
まずは、次のようなことを確認するだけでも十分です。
・緊急時に最初に連絡してほしい人は誰か?
・自宅の鍵やペット用品の場所を誰が知っているか?
・一時的に預かってくれる人はいるか?
・長期的に世話をお願いできる人はいるか?
・飼育費用をどう準備するか?
・ペットの情報をどこにまとめておくか?
・家族に自分の希望を伝えているか?
このような段取りを少しずつ整えておくことで、もしもの時の混乱を減らすことができます。
特に大切なのは、
「誰に託すか」
「何を伝えておくか」
「費用をどうするか」
の3つです。
「誰かが何とかしてくれるだろう」と思っているだけでは、いざという時に家族が迷ってしまいます。
家族がペットを大切に思っていても、現実にはそれぞれの生活があります。
住まいの事情
仕事の事情
アレルギーの有無
すでに飼っているペットとの相性
経済的な負担
介護や子育てとの両立
こうした事情によって、すぐに引き取れるとは限りません。
だからこそ、飼い主さんの希望を、元気なうちに見える形にしておくことが大切です。
ペットは家族です。
だからこそ、気持ちだけでなく、段取りも必要です。
大切なうちの子が、もしもの時にも安心して暮らせるように
家族が迷わず、落ち着いて対応できるように
飼い主さん自身が、これからも安心して暮らせるように
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