会社はあなたを守れない?!AI時代の企業が求める「自律型人材」のサバイバル術
「親の介護が必要になったら、会社に相談して仕事をセーブさせてもらおう。」
「制度もあるし、長年貢献してきたのだから、会社も手厚くサポートしてくれるはずだ。」
もしあなたが今、会社に対してこのような「温情的な期待」を抱いているのなら、非常に危険な状態にあります。
連載第9回となる今回は、介護と仕事の両立において「会社はあなたを最後まで守ってくれるのか?」というシビアな現実と、AI時代を生き抜くための「自律型人材」のサバイバル術について解説します。
■ 制度はあっても「使えない」のが介護のリアル
現在、多くの企業で「介護休業」や「時短勤務」などの両立支援制度の導入が進んでいます。
しかし、現場の実態は大きく異なります。
ワーキングケアラーを対象とした実態調査によると、仕事と介護の両立支援制度が導入されている企業であっても、就労者の「約4割が未活用」であることがわかっています。
さらに、約半数(46.8%)の人が「介護は、出産・育児支援よりも職場に伝えるハードルが高い」と感じているという残酷なデータもあります。
なぜ、制度があっても使えず、言い出しにくいのでしょうか?
育児は「いつ頃復帰できるか」がある程度予測できますが、介護は「いつまで続くか」というゴールが全く見えません。
先の見えない長期的な業務の穴埋めを同僚に強いることへの罪悪感が、ケアラーたちから制度を使う勇気を奪い、結果的に「誰にも言えずに一人で抱え込む」という孤立を生み出しているのです。
■ AI時代の企業は「生き残り」に必死である
さらに追い打ちをかけるのが、生成AIの台頭によるビジネス環境の激変です。
一部の企業のトップたちは「AIツールの導入によって幅広いホワイトカラーの仕事が奪われる」という非常に厳しい見通しを公の場で語り始めています。
企業側も、グローバル競争の中で生き残るために必死です。
AIによる生産性の向上や人員の最適化(リストラ)を進めざるを得ない状況下において、かつての日本企業のような「社員の家庭の事情を丸ごと抱え込み、業績が落ちても面倒を見続ける」といった余裕は、すでに失わつつあります。
そんな中、もしあなたが何の事前準備もせずに「親が倒れたので、当面は仕事をセーブさせてください。」と会社に申し出たらどうなるでしょうか?
同情はされるかもしれません。
しかし、AI対応のためのリスキリング(学び直し)が求められる激動の職場でパフォーマンスを落とし続ければ、冷酷ですが、遅かれ早かれ「AIによる代替や人員整理のターゲット」になりかねないのが今の時代の現実なのです。
■ 企業が求める「自律型人材」の介護マネジメント
会社に「保護」を求めるのではなく、自分自身の価値を高めながら生き残る。
これからの時代に企業が求めるのは、自分のキャリアもプライベートの課題も自ら解決できる「自律型人材」です。
自律型人材の介護とは、「自分で親の面倒を見る(自己犠牲)」ことではありません。
「親の介護という突発的なプロジェクトを、外部リソースを使って見事にマネジメントし、自分の仕事のパフォーマンスを落とさない仕組みを作る」ことです。
そのためには、親が70代、自身が45歳を迎えた今から(遅くとも50代前半までに)、以下の防衛線を張っておくことが絶対条件となります。
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「ファミリーアーカイブサービス」などを活用し、親が元気なうちに資産や希望をきょうだい間で完全に共有しておく。
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いざという時、親の資産内でどの「プロ(外部の介護サービス)」に頼めるかを事前にシミュレーションしておく。
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介護が発生した際、会社には「休ませてください」ではなく、「外部サービスを手配して業務に支障が出ない体制を作ったので、この部分だけ配慮をお願いします」と論理的にプレゼンする。
会社は自分を守ってはくれない前提で、自らが事前に準備し、行動することがこれからの時代、非常に重要になります。
あなたの人生とキャリアを守れるのは、あなた自身の「事前の準備と行動」だけなのです。
次回、第10回は第1章のまとめとなります。
これまでの内容を整理し、それらを準備へのエネルギーに変え、今すぐ行動することにより、将来のリスクをコントロールするための「希望のアクションプラン」をお伝えします。
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