「他人を家に入れるな!」「俺はまだボケてない!」 サービスを拒否する親に、正論で勝とうとしてはいけない理由
連載第10回目のテーマは、介護の準備段階で最も心が折れる瞬間、「親のサービス拒否」についてです。
前回、地域包括支援センターに相談し、ケアマネジャーも決まり、いざ「ヘルパーさんをお願いしよう」「デイサービスに行ってもらおう」と段取りをした時。
親からこう言われて、全てが白紙に戻ることがあります。
これは、介護者にとって非常にストレスフルな状況で、本当に心が折れそうになり、途方に暮れてしまいますね。
「他人が家に入るなんて嫌だ!」
「デイサービスなんて、年寄りの行くところだ! 俺はまだしっかりしている!」
良かれと思って動いたのに、全否定される。
ここでつい、
「お父さんのためを思って言ってるんでしょ!」
「転んだらどうするの!」
「いい加減にして」
と怒鳴り返してしまい、喧嘩別れ...。
これは、介護の「あるある」であり、最も消耗するパターンです。
① 親が拒否する「本当の理由」を知る
なぜ、親はこれほどまでに拒否するのでしょうか?
単なるワガママではありません。
そこには、老いに対する「恐怖」と「プライド」があるからです。
自分の衰えを認めたくない: サービスを使うこと=「自分はもう一人前ではない」と認めることになります。
テリトリー意識:長年守ってきた城(自宅)に、知らない人が入ることに強いストレスを感じます。
世間体::「あの家は子供が面倒を見ないで、業者に任せている」と思われたくない(という思い込み)。
この心理状態の親に、「あなたのため」「安全のため」という正論をぶつけても、火に油を注ぐだけです。
親は「自分の無能さ」を突きつけられたと感じ、意固地になります。
② 「あなたのため」ではなく「私(子供)のため」にする
では、どうすればよいのか?
鉄則は、主語を「親(あなた)」から「子供(私)」に変えることです。
×「お父さんが心配だから、ヘルパーさんを入れて」
〇「私が仕事で忙しくて掃除ができないから、私の代わりにプロの人に来てもらうね」
×「お母さんが転ばないように、手すりをつけよう」
〇「私が腰を痛めてしまって、お母さんを支えるのが怖いから、私が安心するために手すりをつけさせて」
親は「自分の世話」は嫌がりますが、「子供の助けになること」や「子供の苦労を減らすこと」ならば、受け入れてくれる可能性が高まります。
これは、親としてのプライド(子供を助ける立場)を守るテクニックです。
③ 第三者の権威(医師・孫・プロ)を借りる
家族の言うことは聞かなくても、「先生(医師)」や「第三者」の言うことなら聞くのが、昭和世代の親の特徴です。
医師作戦:事前に医師に根回しをしておき、診察室で言ってもらう。
「〇〇さん、このままだと足が弱って歩けなくなりますよ。リハビリ(デイサービス)に行きましょう」
※医師との事前の相談や根回しは必要です。
ケアマネジャー作戦:「このケアマネさんはベテランで、近所の〇〇さんもお世話になっているすごい人なんだよ」と権威付けする。
「医者が言うなら仕方がない」「プロが勧めるなら」という形を作ることで、親に「従うための言い訳」を与えてあげるのです。
④ 「体験」や「見学」という名の嘘をつく
いきなり「契約」というと身構えます。ハードルを極限まで下げましょう。
「地域の集まりでお弁当が出るらしいから、ちょっと味見に行かない?」(デイサービスの体験利用) 「掃除のプロが無料キャンペーンをやってるから、一度だけ試してみない?」
(ヘルパー導入)
まずは「一回だけ」「お試しで」と誘い出し、実際にスタッフの良さに触れてもらう。
「行ってみたら案外楽しかった」「話し相手ができて嬉しかった」と思わせれば、こちらの勝ちです。
※焦らずに、色々試行錯誤してみることが大切です。
正直者になる必要はない。「女優・男優」になろう
親の介護において、バカ正直である必要はありません。
親のプライドを守り、必要なサービスを受けてもらうための「優しい嘘」や「演技」は、立派な介護テクニックです。
※ケアマネージャーやヘルパーの方、デイサービスの方と良い意味で口裏を合わせ、母の介護施設利用についての拒絶感を和らげました。(作戦成功しました。)
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親を論破するのではなく、上手にお膳立てをして、「親自身が自分で決めた(ような気になれる)」ように誘導してあげましょう。
私たちのオンラインサロン『介護・終活 相談コミュニティ』では、頑固な親をデイサービスに行かせた成功事例や、具体的な「誘い文句」のテンプレートを多数共有しています。
次回は、介護生活を続ける上で避けて通れない「きょうだい間のトラブル(お金・役割分担)」について、ドロドロしないための解決策をお話しします。
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