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【第7回】リフォーム費用はどこまでかける?投資効果を最大化する「修繕のさじ加減」

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これまでの連載で、空き家活用の可能性と、その第一歩である「優良物件の見極め方」について解説してきました。有望な物件を見つけ、いよいよ「大家さん」としてのスタートラインに立ったあなた。しかし、その目の前には、投資の成否を分けるもう一つの大きな関門が待ち構えています。それが「リフォーム」です。

「入居者に快適に住んでもらうために、できるだけ綺麗にしたい」—その気持ちは非常に大切です。しかし、その思いが強すぎるあまり、投資の目的を見失ってしまう初心者は少なくありません。今回のテーマは、空き家投資の利益を最大化するための「修繕のさじ加減」。どこに、いくらまで費用をかけるべきか。その判断基準を身につけ、賢い大家さんへの道を歩み始めましょう。

 

初心者が陥る「やりすぎリフォーム」の罠

 

空き家を手に入れると、多くの人が「あれも直したい、これも新しくしたい」という気持ちに駆られます。しかし、これが大きな落とし穴です。不動産投資の失敗例として最も多いものの一つが、「リフォーム費用をかけすぎて赤字になる」というケースなのです 。

 

例えば、良かれと思って30万円かけて豪華な壁紙に貼り替えたのに、半年も入居者が決まらなかったり、奇抜なアクセントクロスが逆に借り手の好みを狭めてしまったりする事例は後を絶ちません 。管理会社に言われるがままに過剰なリフォームを施した結果、空室が埋まらず、投資回収の目処が立たなくなることもあります 。

 

大切なのは、「自分が住む家」と「賃貸に出す家」の基準を明確に分けること。目的は、自己満足の空間を作ることではなく、あくまで「事業」として利益を出すことです。このビジネス視点を持つことが、成功への第一歩となります。

 

鉄則は「入居者が価値を感じる場所」に絞って投資する

 

では、具体的にどこに費用をかけるべきなのでしょうか。答えはシンプルです。「入居者が内見の際にチェックし、清潔感や快適さを判断する重要なポイント」に集中投資することです。

最優先事項:水回り(キッチン・浴室・トイレ) 入居者が最も気にするのが、キッチン、浴室、トイレといった水回りです 。ここが古かったり、汚れていたりすると、他の部分がどんなに綺麗でも敬遠されてしまいます。特に女性入居者は、水回りの清潔感を非常に重視します 。全面的な交換となると、キッチンで40万〜80万円、ユニットバスで50万〜150万円、トイレ交換で15万〜40万円と高額になりがちですが、ここへの投資は空室対策として極めて効果的です 。

 

費用対効果が高い:内装(壁紙・床) 部屋の第一印象を劇的に変えるのが、壁紙(クロス)と床です。例えば、6畳間の壁と天井のクロスを張り替える費用は5万〜8万円程度 。畳をフローリングに変更するだけでも、若い世代からの人気は格段に上がります 。これらは比較的低コストで物件の魅力を大きく向上させられる、費用対効果の高いリフォームと言えるでしょう 。  

 

 

投資効果を最大化する予算の考え方

 

リフォームの費用対効果は、簡単な計算式で測ることができます 。 

 

(家賃アップ額 × 12ヶ月) ÷ リフォーム費用 = 投資回収年数

例えば、20万円のリフォームで家賃が月5,000円アップした場合、回収年数は約3.3年(200,000円 ÷ 60,000円)となります。この回収期間が短ければ短いほど、優れた投資と判断できます。

全面的なリノベーションには数百万円以上かかることもありますが 、水回りや内装など、ポイントを絞った部分的なリフォームであれば、500万円以内で収まるケースも多くあります 。まずは周辺の家賃相場から目標家賃を設定し、そこから逆算して「何年で回収できるか」を考え、リフォーム予算の上限を決めるのが賢明です。 

 

 

コストを賢く抑える3つの方法

 

予算内で最大限の効果を出すためには、コスト意識が不可欠です。

  1. DIYを取り入れる: 全てを業者に任せるのではなく、自分でできることは自分で行う「DIY」も有効な手段です。壁紙の上から貼れるシートや、はめ込み式のフローリング材など、賃貸向けDIYアイテムも充実しています 。壁に棚を取り付けたり、押し入れをワークスペースに改造したりと、少しの工夫で物件の価値を高めることができます 。

     

  2. 補助金・助成金を活用する: 自治体によっては、空き家改修に対して補助金や助成金制度を設けている場合があります 。耐震改修やバリアフリー改修などが対象になることが多く、費用の3分の1から2分の1、上限100万円といった補助が受けられるケースもあります 。これは返済不要の貴重な資金源ですので、必ずお住まいの自治体の情報を確認しましょう。  

     

  3. 相見積もりを取る: リフォーム業者を選ぶ際は、必ず複数の業者から見積もりを取り、内容と金額を比較検討することが重要です。これにより、不当に高い費用を請求されるリスクを避け、適正価格で工事を依頼することができます。

リフォームは、空き家投資における最大の「攻め」の戦略です。しかし、やみくもにお金をかければ良いというものではありません。入居者のニーズを見極め、費用対効果を冷静に分析し、賢くコストを管理する。この「さじ加減」こそが、あなたの大家さんとしての腕の見せ所なのです。

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2025年07月12日 20:36

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